思春期発達デイケアの
アートセラピー機材として、
お絵描きタブレットとPCを導入
CSR(社会貢献活動)
サードウェーブは、思春期発達を専門とする心療内科・精神科クリニック「ストレスケア東京上野駅前クリニック」(東京都台東区)にデジタイザーペン付きタブレット(raytrektab DG-10IWP)10台とデスクトップPC(DP-EXPERT PC2)1台を提案し、ご導入いただきました。
"生きる意味"を見出すアートセラピー
発達障害を中心に治療を行う同院では、通常のカウンセリングに加えて、集団でスポーツや創作活動に取り組むデイケアプログラムが治療の一環として行われています。
これは参加するメンバーの「生きがい」や「やりたい気持ち」を引き出し、社会復帰への第一歩とする活動で、中でも絵画教室やクラフト教室などのアートセラピーは人気の高いカリキュラムなのだそう。
発達障害を患う方々は、コミュニケーションの不自由さとは裏腹に、アート面で輝きを放つ、強いこだわりと集中力をもっているのだといいます。
アートセラピーの実際の様子
精度の高い筆圧感知で、紙に描くような直観的な操作性もraytrektabの魅力のひとつ
プロ並みの腕前を持つメンバーも
カリキュラムには、「LINEスタンプを作成する」など毎回テーマ・課題があり、その中でメンバーが思い思いの絵を描きます。見学に伺った際のテーマは「漫画の1コマを描いてみよう!」というものでした。
時間いっぱいペンタブレットと作品世界に没入する人、「漫画家としてデビューしたときの主人公にしたい」と、ときおり自身の夢を語りながら作成に励む人。各々が自由なスタイルで作品を完成させると、最後はお互いの作品の感想を共有し合い、カリキュラムは終了します。
デジタル絵画で社会との繋がりを創出。デジタルアートセラピーの未来
新設されたデジタル絵画教室とアナログ絵画などの従来のアートセラピーとの大きな違いは、「インターネットへの公開の容易さ」と語ってくださったのは、同院に勤める緒方優医師。
「アナログの絵画教室では、完成させた絵画を院内に掲示するか、家に持ち帰って自分で見るかなどの選択肢のみだけでした。デジタルで描くことで、もっと人に発信したり、色々な人に見てもらったり、自分を表現することができます。そこに新たなコミュニケーションが生まれるのではないかと考えました。自分のオリジナルのプロダクトを作ることで、自分の強みを明らかにできます。」(緒方医師)
(写真左から)ストレスケア東京上野駅前クリニックの織方優医師、細川大雅院長
「一つの社会との繋がりですよね。家で絵を描いているだけでは、なかなか社会との接点を持ちにくい。デジタル絵画を公開して人に見てもらうことで、反応を得られたりだとか、自作のスタンプを人に送ってみることで、反応があったりだとか。そういったことを通して、社会と繋がっていくということが非常に大切なことです。」(細川院長)
今後は、ペンタブレットで描いた作品を今回提供したPCにクラウドで移行させて、アニメ制作をするなど、新たなカリキュラムも検討中とのこと。
サードウェーブでは、今後もハードウェアの提供を通した社会貢献に尽力して参ります。
院内に掲示されたメンバーのアナログ作品