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テレワークに必要なセキュリティ対策!具体的な13の施策を紹介
テレワークは、通勤にかかるコストやデメリットなどを解消するため、新しい働き方改革の一環として1990年代以降から推奨されている勤務形態です。 2020年には感染症が世界的に流行したため、爆発的に普及し現在にいたっています。
テレワークは自宅で業務ができるメリットがありますが、セキュリティ対策を万全にしないとセキュリティ事故にあう危険性も否めません。
本記事では「具体的な対策を知りたい」という人に向けて、どのような対策が実施できるかを解説していきます。
目次
目次
テレワークでセキュリティ対策が必要な理由
自宅やカフェの通信回線はセキュリティが低い
テレワークでセキュリティ対策が必要な理由は、セキュリティの低い通信回線を自宅などで利用しているからにほかなりません。
テレワーク最大のメリットは、自宅やカフェといった場所をいとわず作業できる点にありますが、社内の通信回線と比較した場合セキュリティ対策に不安が残ります。特に、公共のフリーWi-Fiに接続することで、不正アクセスを許してしまう恐れがあります。
さらに物理セキュリティにも問題が
また、屋外でテレワークをする際、離席するなどの理由でPCから目を離してしまう人もいます。たとえPCにロックをかけていても、PC自体を持ち去られる危険性もあります。
社外へ持ち出すだけでPCは多くの脅威にさらされるため、具体的な対策と従業員の意識向上が必要不可欠です。
テレワーク導入のポイントは「テレワーク導入のポイントとは?メリットや注意点をふまえて解説」の記事で解説しています。テレワークのメリットや注意点がわかります。ぜひご覧ください。
テレワークで重要な総合的セキュリティ対策3つ
テレワークを推進するには、総合的なセキュリティ対策が重要です。
- ルールの策定と周知
- システムの対応
- 実務における対応
順番に見ていきましょう。
【対策1】ルールの策定と周知
テレワークを導入するにあたり、経営者はセキュリティに関するルールを定めなくてはなりません。企業全体のルール策定と周知が重要です。
具体的な内容は、下記の通りです。
- ガイドラインの作成:メールの送受信、端末の持ち出し方法など
- 具体的な行動のルール策定:端末の取り扱い、電子データの保管方法など
- ガイドラインとルールの周知:教育・研修、印刷物の掲示など
また、ガイドラインは、一度作成すれば完成するものではありません。企業の経営戦略や時代背景などによって、常にアップデートし最適化を図りましょう。
【対策2】システムの対応
ガイドラインやルールを策定したあとは、それに合わせてシステムを対応させる必要があります。作業者の行動はガイドラインやルールでコントロールできますが、PCが危険にさらされれば作業者の行動レベルでの対策は困難です。
具体的には、下記のようなシステム対応が求められます。
- データを暗号化する
- ウイルス対策ソフトを導入する
- 安全な回線を使用する
テレワークによって自宅やカフェで仕事をするときは、安全な回線であることが重要です。そのためにVPN(インターネット回線で作られる仮想のプライベートネットワーク)を導入し、暗号化された通信回線を使用しましょう。
【対策3】実務における対応
システムを導入しても、従業員の行動次第で強固なセキュリティは意味を成さなくなってしまいます。ちょっとした油断や気の緩みが、物理的なセキュリティ事故につながりかねません。
たとえば、下記のようなケースが考えられます。
- 盗難
- のぞき見
- 紙資料の紛失
いずれのケースも従業員の不注意で発生します。公共の場であることを意識し、機密性の高いものから目を離さないようにしましょう。
テレワークにおける具体的な13のセキュリティ対策
テレワークの具体的なセキュリティ対策には、下記の13の対策が挙げられます。
- 端末やソフトウェアの管理を徹底する
- OSやソフトを最新の状態にアップデートする
- システム管理権限を管理する
- 暗号化してデータを保護する
- セキュリティソフトを導入する
- 安全な通信環境を導入する
- アカウント認証を管理する
- アクセス制限と許可を設定する
- ログを管理する
- 物理的な情報漏えいに注意する
- セキュリティに関する情報を常に収集する
- 社員へのセキュリティ教育を徹底する
- クラウドサービスを利用する
ひとつずつ次項で解説します。
【対策1】端末やソフトウェアの管理を徹底する
テレワークでは、端末やソフトウェアの状態を管理者が逐一チェックできません。許可されていない端末やツールの使用、誤操作を防止するためにも、端末やソフトウェアの管理を徹底しましょう。
【対策2】OSやソフトを最新の状態にアップデートする
OSやソフトのバージョンが最新でなければ、脆弱性を改善できず、セキュリティリスクが高まります。マルウェアやウイルス感染を防ぐために、アップデートやパッチ適用を実施しましょう。
また、サポートが終了した製品を使い続けることは危険であるため、そのまま放置しないことが重要です。
【対策3】システム管理権限を管理する
システム管理者の権限は、一般権限よりも多くの操作が可能なため、厳重に管理する必要があります。一般権限と分離されたサーバーで保管したり、パスワードを一般権限より強力なものにしたりする対策が重要です。
【対策4】暗号化してデータを保護する
機密情報が流出しないように、データを暗号化して対策しましょう。ハードディスクやUSBメモリなどの記録媒体を暗号化すれば、情報漏えいのリスクを低減できます。
また、盗難や紛失時にデータを守るため、クラウドで管理できるシステムも重要です。
【対策5】セキュリティソフトを導入する
マルウェアやフィッシングサイトの対策として、セキュリティソフトの導入が重要です。セキュリティソフトは個人レベルでも導入されており、認知度の高い対策といえます。
ただし、未対策の端末があれば社内ネットワークにウイルスが侵入する恐れがあるため、管理を徹底しましょう。
【対策6】安全な通信環境を導入する
インターネットに接続するときは、通信の保護や暗号化の対策が重要です。VPNを導入することで、セキュリティ性の高い安全な通信ができます。また、公共のフリーWi-Fiに接続しないように注意しましょう。
【対策7】アカウント認証を管理する
従業員は、端末やツールを利用するときのアカウントやパスワードを漏らさないように、注意しなければなりません。不審なサイトで入力しないことはもちろん、のぞき見に注意したり、推測されにくいパスワードを設定したりすることが重要です。
【対策8】アクセス制限と許可を設定する
外部からの攻撃を防ぐために、アクセス制限と許可を設定しましょう。具体的には、ファイアウォールやIP制限などで対策するのが一般的です。
【対策9】ログを管理する
端末やツールを使用するうえで発生する、アクセスログや操作ログなどの収集・管理が重要です。不正アクセスを発見できるだけではなく、セキュリティ事故の原因や調査に活用できます。
【対策10】物理的な情報漏えいに注意する
いかにシステムでセキュリティを万全にしていても、物理的な情報漏えいが発生すれば意味がありません。PCから目を離さない、のぞき見対策をするなどして周囲に注意することが重要です。
【対策11】セキュリティに関する情報を常に収集する
日々、新しいマルウェアが作られたり、脆弱性が発見されたりしています。最新の情報を収集しておけば、自社で使用しているツールやシステムにも役立てられるかもしれません。
【対策12】社員へのセキュリティ教育を徹底する
セキュリティ対策を確実なものとするには、従業員への教育も重要です。従業員のセキュリティ意識が低ければ、システム対策を施しても意味を成しません。定期的な教育を行って、意識を高めるようにしましょう。
【対策13】クラウドサービスを利用する
クラウドファイル共有サービスをはじめとするクラウドサービスは、一般的に高いセキュリティを誇っています。また、サービス企業で常に最新の状態を維持するため、更新作業などを任せられる点もメリットです。
なお、テレワークに必要なセキュリティは、「テレワークに必要なセキュリティ対策とは?必要事項を網羅的に解説」の記事で解説していますので、ぜひご覧ください。
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- エンドポイントのセキュリティリスクを自動で見える化
- わかりやすい管理画面で誰でも簡単に操作可能
社外にある端末もクラウドで管理できるため、テレワークでも万全のセキュリティで業務を遂行できます。70,000社を超える導入実績があり、初めてテレワークに対応する企業でも安心して利用可能です。
まとめ
テレワークを導入するなら、セキュリティ対策が必要不可欠です。セキュリティ対策は幅広く、ウイルス対策ソフトを導入して終わりではありません。具体的な対策やルールを定め、セキュリティを万全にしましょう。