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タブレットのバッテリー寿命と長持ちさせる方法【法人向け】
日常業務にタブレットを使っていると、バッテリーの減りが段々と早くなってしまうのは避けられません。
この記事では平均的なバッテリー寿命の目安や、タブレットのバッテリー寿命を長持ちさせる方法について解説したうえで、法人・業務用におすすめのバッテリーレスタブレットをご紹介します。
目次
タブレットのバッテリー寿命は「約3年」
「タブレットのバッテリー電池の持ちが悪くなった」と感じたことはありませんか?
タブレットに使用されているリチウムイオンバッテリーは、通常300回〜500回程度の充電と放電のサイクルで劣化が始まるとされています。これは1日1度のペースでフル充電からバッテリー残量がゼロになるまでタブレットを使用した場合、1年から1年半程度でバッテリーが寿命を迎える計算です。
とはいえ、毎日新品タブレットをバッテリー残量ゼロからフルまで充電するケースは少ないでしょう。充放電のサイクルを踏まえると、タブレットのバッテリー寿命は約3年となります。
また、バッテリーが迎える寿命とはあくまで電池残量の持ち具合を指しています。寿命を迎えたら必ず起動できなくなるという訳ではありませんので、タブレットのバッテリー寿命が約3年というのは参考程度に抑えておきましょう。
タブレットのバッテリーは時間が経つにつれて劣化する
長時間・高頻度での運用や充電のし過ぎなど、さまざまな要因によりメーカーの想定よりも早くバッテリー寿命を迎えてしまうケースも存在します。
バッテリーの寿命が短くなってしまう主な原因はリチウムイオンバッテリーの化学反応によるもので、タブレットを使用中かどうかに関わらず、時間が経過していくだけでも電池が劣化してしまう点は注意ポイントです。
つまり、バッテリーが搭載されたタブレットは使用時間に関わらず、必ずバッテリーが劣化してしまうことになります。バッテリー寿命を長持ちさせる工夫をしていても、バッテリー性能の劣化は避けられないのです。
おかしいと思ったら。タブレットのバッテリー寿命を見極める方法
バッテリーはタブレットの利用とともに少しずつ劣化していきます。寿命が近づくと電池の減りが早くなってしまったり、起動しなくなってしまったり、最悪の場合はバッテリーの劣化が原因による発熱で、やけどや火災事故に見舞われたりするケースも考えられます。
そのため、タブレットバッテリーの寿命が劣化していないか常々チェックしておくことが重要です。バッテリーの寿命や状態を確認する代表例には以下のようなものがあります。
- 本体機能を利用して電池の性能をチェック
- メーカーや販売店にバッテリー点検を依頼
- サードパーティ製のアプリやソフトを利用する
本体機能を利用して電池の性能をチェック
タブレット端末には、バッテリーの状態を確認する機能が標準搭載されています。バッテリー状態をチェックする機能を使えば、新品で購入した当時のバッテリー寿命からどの程度劣化しているのか、現在の電池性能といった情報を確認することも可能です。
しかし、一部のタブレット機器やOSによっては標準搭載されていない場合があります。そのような非対応機種をご利用の場合は、別途メーカーへのバッテリー点検や、サードパーティ製ツールを利用する以下の方法をお試し下さい。
メーカーや販売店にバッテリー点検を依頼
一部販売店や契約キャリアでは、端末を店頭へ持ち込むことでバッテリー寿命の診断やタブレット本体の修理手続きをおこなえます。メーカーのウェブサイトでは、サポートページからオンラインで診断・修理に関するお問い合わせも可能です。
また、タブレット本体の故障やシステムの不具合も含め、劣化具合によってはバッテリーの交換修理をしてもらえるというメリットがあります。メーカーや販売店へバッテリー点検を依頼する場合は、「新品のタブレットへ買い替え・交換も考えている」ケースに最適です。
とはいえ、修理となってしまうと1週間〜10日程度の時間がかかってしまったり、最悪タブレットの交換により端末情報がリセットされてしまったりする可能性もあります。バッテリー寿命の点検をメーカーへお願いする場合は、事前にバックアップを取っておくなどの対策が必要になる点は注意しましょう。
メーカーや販売店へバッテリー点検を依頼するのはメリット・デメリットを踏まえると一長一短になっているといえます。
サードパーティ製のアプリやソフトを利用する
タブレットのバッテリー寿命の点検方法として、サードパーティ製のアプリやソフトを利用する手段があります。本体機能によるバッテリーの寿命チェックや企業へバッテリー点検を依頼するケースより信頼性が低くなってしまうものの、参考程度にバッテリーの劣化具合を把握することが可能です。
バッテリー寿命の劣化具合を確認する機能設定に対応していない機種や、メーカーサポートの終了したタブレット端末の場合はサードパーティ製のアプリを利用するのも1つの手段だといえるでしょう。
バッテリーの寿命を長持ちさせる方法
バッテリーは消耗品のため、タブレットを使用せずともバッテリー寿命が劣化してしまいます。そのうえで、タブレットを常時充電している場合はバッテリー寿命をより早く迎えてしまうのも事実です。
バッテリー最大容量の劣化を加速させている原因は主に3つ存在します。
- 充電と放電を繰り返すこと(サイクル)による劣化
- 過充電や電池切れなどの管理方法による保存劣化
- 高温環境でのタブレット利用による劣化
言い換えれば、上記のポイントに気をつけてタブレットを使用することでバッテリーの寿命を長持ちさせることが可能です。バッテリー寿命を長持ちさせる具体的な対策方法についてご紹介します。
適切な頻度で充電する
バッテリーの電池残量が少し減ったからといって、すぐ充電をするのは推奨できません。充電するペースが早かったり、過度な充電をしてしまったりすることで、「充電回数の増加=バッテリーの劣化」が始まってしまいます。
リチウムイオンバッテリーは残量が0%と100%のどちらかに近いと、より早く寿命を迎えるとされています。
タブレットの充電を40%〜60%の範囲内でおこなうことにより、バッテリーの寿命を長持ちさせられると言えます。
必要以上に充電をしない
タブレットと充電ケーブルを繋げたままなど、バッテリー残量が100%の状態でおこなわれる充電はいわゆる「過充電」と呼ばれ、リチウムイオンバッテリーに大きな負担をかけてしまいます。
過度に充電することでバッテリーが発熱するケースもあり、タブレット全体の劣化を引き起こしてしまう可能性も。近年では過充電を自動的に防止する機能が搭載されたタイプも見受けられますが、有効活用しなければ充電による劣化を防ぐことはできません。
バッテリー残量が80%以上あればタブレットの充電プラグを外すなど、必要のない充電は極力おこなわないよう気をつけましょう。
充電を0%のまま放置しない
タブレットを充電しすぎることがバッテリーに悪影響を及ぼす一方で、充電残量を0%のまま放置してしまうのも好ましくありません。
タブレットのバッテリー寿命を長持ちさせたい場合は、適度に充電をして50%程度のバッテリー残量を維持することがベストです。
タブレットの電池残量が少ないまま放置してしまうとバッテリー寿命の大きな劣化に繋がりますので、「しばらく使われないタブレット」であっても、バッテリーの定期的な充電をおすすめします。
熱に弱いので充電しながらの利用はNG
充電をしながらタブレットを利用すると、熱を持っていると感じたことはありませんか?タブレット端末を利用するだけでも内部でわずかな熱が発生しますが、使っているソフトやアプリの処理によって負荷がかかり、タブレット内でさらに熱が発生してしまうのも事実です。
加えてバッテリーの充電も同じく、電力を受け取る過程で内部へ熱を発生させます。つまり、充電をしながらタブレットを利用すると、環境によってはタブレット内部が高温になってしまうのです。
ここでポイントになるのが、リチウムイオン電池のバッテリーは高温に弱い存在だということです。高温の環境ではバッテリー寿命が短くなり、タブレット本体の性能も劣化してしまう危険性があります。
つまり、充電ケーブルを繋いだままタブレットを利用することで、間接的にバッテリー寿命が劣化する原因になってしまうのです。
なお、夏場の車内など、あまりに高温の環境ではバッテリーが爆発してしまう危険性もあるため、タブレットが熱を持つ環境に対して注意を払うことがバッテリー寿命を長持ちさせる方法の1つとも言えます。
法人・業務用ならバッテリーレスタブレットがおすすめ
バッテリーレスタブレットとはその名の通り、バッテリーが搭載されていないタブレットを指します。バッテリーが取り除かれているため、バッテリーが原因で起こる故障や事故を未然に防ぐことが可能です。
「電源に接続していないと使えないのは不便では?」と感じてしまうかもしれませんが、店舗や工場などの業務において、充電ケーブルを繋げたままタブレット端末を使用していればバッテリーの劣化は避けられません。
一方で、バッテリーレスタブレットは充電ケーブルと常に繋がれた状態での業務運用にもマッチしています。「バッテリー寿命の劣化による性能の低下や事故が気になる」という法人企業様にはうってつけの商品だといえるでしょう。
また、バッテリー寿命の劣化がないことから、バッテリーレスタブレットは自然と耐用年数が長くなる効果も期待できます。
バッテリー膨張の心配がないタブレット
「タブレットの購入を考えているけれど、バッテリー膨張による劣化が気になる」という場合はバッテリーレスタブレットを導入してみるのも1つの手段です。
従来のバッテリー付きタブレットでは充電ケーブルを繋げたままの運用や過充電、そもそものバッテリー寿命により、バッテリー電池の劣化を避けることはできません。
最悪の場合は「電源が入らなくなった」、「バッテリー部分が膨張してタブレット本体が変形した」、「発熱・発煙などの事故」に繋がる可能性もあります。
バッテリーレスタブレットはバッテリーレス設計のため、「充電しながらの利用」が前提。バッテリーが起因となる故障や事故を未然に防げるため、バッテリーがついていることによるデメリットをすべて解消しているといえるでしょう。
また、バッテリーが原因となる故障や事故を気にせずに使用できるだけでなく、タブレットとしての機能面で他にもおすすめのポイントが存在します。
バッテリーレスタブレットの5つのメリット
常時通電可能
バッテリー劣化の心配がなくなるので、常時通電状態での使用が可能となり、長時間使用による不安も解消されます。
電池寿命の心配なし
また、バッテリー搭載型とは違い電池が存在しないため、電池の寿命を気にする必要もありませんので、電池交換などの対応も不要となります。
発熱・発火などの事故の心配なし
バッテリー搭載型の一番の不安は、業務時間外の過剰充電や高温などによる膨張や発熱です。バッテリーレスならそれらを伴う事故も起こる心配がなくなります。
ブレーカーに連動可能
BIOS設定を行えば通電がある場所でのブレーカー連動によりON/OFFの切り替えも可能になります。
不具合発生リスク軽減でTCO削減
ダウンタイムが激減し企業のTCO(総保有コスト)削減にも貢献します。
まとめ
今回の記事では以下についてご紹介しました。
- タブレットバッテリーの寿命は約3年
- バッテリーを充電するタイミングは50%前後がベスト
- 高温の環境はバッテリーの劣化がとくに激しくなる
- バッテリーのデメリットが気になる場合はバッテリーレスタブレットがおすすめ
経年劣化は避けられませんが、長持ちさせる方法はもちろんあります。タブレットのことを理解して、大事に取り扱いましょう。