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ゲーミングPCの電気代は一般PCの約2倍!8つの節電対策とは
ゲーミングPCは高いグラフィック性能を備えているため、デザインや映像制作などのクリエイティブ作業を行うビジネスシーンでも利用されています。しかし、高性能がゆえに、一般PCと比べて大幅に電気代がかかってしまうのが現状です。
そこでこの記事では、電気代を最小限に抑えられる8つの節電対策を解説します。
効果的な節電対策を把握し実行できれば、ビジネスシーンにおいて電気代を抑えながら、高いパフォーマンスを発揮できます。
目次
目次
ゲーミングPCの電気代はいくらかかる?
高性能で作られているゲーミングPCを長時間使用する場合、どれくらいの電気代がかかるのか、ユーザーにとって最大の疑問点でもあります。
誰もが気になる、ゲーミングPCの電気代について3つご紹介します。
一般のPCと比較した場合、どちらの電気代が高くなるのか
一般で使用するPCの場合、最大の消費電力は160W程度と言われています。1時間で換算すると約3.5円の電気代しかかかりません。
それに対してゲーミングPCの場合は、300Wで約8.1円かかります。
1時間で比較すると、ゲーミングPCは一般PCの約2倍以上電気代が高くなってしまうという驚愕の結果なのです。
月で換算すると一般PCの場合は約600円に対して、ゲーミングPCは約1300円となる計算です。
ゲーミングPCの種類や使用時間によっては、電気代が約3倍近く高くなってしまうということも覚えておくようにしましょう。
パーツごとにかかる電気代を比較
ゲーミングPCは、内蔵されているパーツごとによって電気代が異なることを知っておきましょう。
主要パーツとしては、CPU・HDD・SSD・メモリ・グラフィックボードの5つが挙げられます。最も電気代が少ないパーツがSSDとメモリで、約0.08円ほどです。次に低いパーツがHDDの約0.6円なので、SSDとメモリ、HDDはそれほど電気代は気にしなくていいでしょう。
それに対して、最も電気代がかかるパーツはグラフィックボードで、約5.9円かかってしまいます。CPUも約4.4円とやや高めなので、覚えておくようにしましょう。
ゲーミングPCはハイスペックなほど電気代が高い?
ゲーミングPCにはクラスがあり、ハイスペックになるほど電力が消費され、電気代が高くなる傾向にあります。
主なクラスと電気代を1時間あたりで比較すると、エントリモデルは約8.1円、ミドルレンジは約13.5円、ハイグレードモデルは約21.6円かかります。
低価格で初心者向けのエントリモデルと高価でより高性能のハイグレードモデルの電気代は約2.5倍の差が出るという結果になるのです。
グラフィックボードやCPUといった、ハイスペックなパーツを使用すればするほど電力が消費され、電気代が大幅に上がっていくというわけなのです。
ゲーミングPCにかかる電気代を算出する方法
ゲーミングPCにかかる電気代は、「消費電力(kw)×使用時間×1kWhあたりの電力量単価」で算出できます。消費電力のWをkwに変換するためには、1,000で割らなくてはなりませんのでご注意ください。
また、契約している電力プランによって電力量単価は異なる場合もありますが、公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会(外部サイト)が公表している目安は「1kWhあたり27円」です。
算出方法と電力量単価27円を踏まえて、ゲーミングPCを1日6時間、300W使用した場合を計算してみましょう。
計算式に当てはめた結果は「300(消費電力)÷1,000×6(使用時間)×27(電力量単価)=48.6円」です。
1日6時間使用した場合、電気代は48.6円かかるということがわかります。つまり月30日使用した場合は、48.6円×30日=1,458円という計算となるのです。
使用時間が増えるほど、算出される電気代は高くなるという計算方法です。
電気代を抑える8つの対策
ゲーミングPCの電気代を大幅に抑えたい場合に、やっておくべき8つの節電対策があります。全て実行すれば、夢のように電気代を抑えることができますので、やらない理由がありません。1つずつ解説していきます。
モニターの輝度を下げて調整
パソコンを使用する際にモニターは明るい方が見やすいのですが、輝度が上がれば上がるほど消費電力は大きくなります。電気代も高くなっていく一方なので、輝度を調整することは重要なことでもあるのです。
電気代を少しでも抑えたいのであれば、輝度を少しでも下げてモニターを暗くしてみるようにしましょう。マイクロソフト社によると、モニターの輝度を40%に下げるだけで約23%の節電に繋がると言われています。暗くなりすぎると逆に目に悪い影響を与えてしまうので、モニターが見づらくならない範囲で調整するようにしましょう。
使わない場合は常にシャットダウンをする
ゲーミングPCの電源を入れたままにすれば、いつでもすぐに使える状態になるため、便利ではありますが、1分でも電源を付けていることで電力が消費されていくため、電気代もかさみます。
なので、使わない時は必ずシャットダウンをして電源をOFFにしておくことが電気代を節約するポイントでもあります。1時間30分以上ゲーミングPCを使わないとわかっているのであれば、必ずシャットダウンをするようにしましょう。パソコン本体に繋がっているコンセントを抜けば、より電力の消費を防げるので、節電効果大です。
電気変換効率の良い「80PLUS認証」の電源ユニットを使用
電源ユニットは、コンセントから流れている電流をゲーミングPCに変換してくれる大事な役割をしています。変換率が悪いと余計な電力を消費してしまうため、発熱、PCパーツの劣化に繋がってしまう恐れがあるのです。
そこで使ってほしい電源ユニットが「80PLUS認証」のある電源ユニットです。電流を流した際に変換率80%以上と高い省エネ商品で、効率よく電流を流してくれます。6つのグレードによって変換率が異なりますが、全て80%以上、最高グレードで約90%以上もあり、高変換率で電気代を大幅に抑えてくれます。
PCが発熱しないように対策を取る
ゲーミングPCが発熱してしまうと、PC内部にある冷却ファンの稼働が増えてしまい、その分大幅に電力を消費することになります。特にゲーミングPCのパーツである「CPU・グラフィックボード・電源ユニット」は発熱しやすいため、気を付けなくてはなりません。
発熱を防ぐためにまずやるべき対策は、ゲーミングPCを日陰に置いて、温度の上昇を防ぎ、冷却ファンの稼働時間を短くすることです。また、冷却ファンの掃除やフィルターに付いているほこりを取り除くといった、定期的にメンテナンスを自分で行なうことも重要です。
節電対策にもなるイヤホンを使用
PCを使用する際に音量を上げれば上げるほど、消費電力が大きくなっていくので、電気代が大幅に高くなってしまう恐れがあります。
スピーカー以外に、音を楽しむもう一つの手段として「イヤホンの使用」があります。スピーカーからイヤホンに変えることで消費電力を最小限で抑えることができるので、電気代の節約にも繋がります。スピーカーで聴き取れなかった細かな音も聴こえてくるので、まるでゲームの世界に飛び込んでいるかのような空間も味わえます。
電源ユニットと同時に最新のグラフィックボードに交換
変換効率の高い「80PLUS認証」の電源ユニットに交換する際に、同時に最新のグラフィックボードの交換も検討してみましょう。最新のグラフィックボードは、高性能に作られているだけではなく、必要な時に必要な消費電力分のみを消費してくれます。ゲームをしている最中も、高度な処理が必要な場合とそうでない場合を一瞬で判断してくれるため、細かく電力の調整をしてくれるのです。
電気代を大幅に削減したいのであれば、無駄のない最新のグラフィックボードへの交換は必須条件であり、長期で使用するには重要なことでもあるのです。
スリープモードにしておく
ゲーミングPCの電源を入れたままの状態だと電気代が高くなる一方なので、確実に損をしていることになります。
1時間30分以内に再度使用するというのであれば「スリープモード」にしておくようにしましょう。
スリープモードは低消費電力で待機している状態なので、消費電力を最小限に抑えられます。
起動する際に電力の消費が大きくなってしまいますが、シャットダウンからの立ち上げによる消費電力と比べると、大幅に低いです。
ゲーミングPCを数分でも使わない場合は、スリープモードを使って節電対策をしてみましょう。
電気料金を見直してプランを変更
ゲーミングPCはランクによって電気代が変動するため、イヤホンに変更したり、スリープモードにするといった細かな対策をおこなったとしても、電気代が変わらないこともあります。常に電気料金が高いと感じる場合は、電気料金を見直してみましょう。
毎月の電気料金を把握することで、今後の電気料金がどれくらい発生するかの検討がつきます。そこから、今よりも安い最適なプランに変更すれば、電気代を大幅に安くすることも可能なのです。電気料金プランに関する相談窓口サービスもあるため、一度相談してみるのもいいでしょう。
ゲーミングPCの電気代で気になる3つのポイント
ゲーミングPCの電気代について、気になる3つのポイントをご紹介します。ゲーミングPCの電気代について欠かせない大切なことでもあるので、1つずつ詳しく解説していきます。
ゲーミングPCの電気代が高くなる理由は「高性能のパーツ」
一般のPCと比べてゲーミングPCの電気代がなぜ高くなってしまうのか、主な理由は「高性能のパーツが内蔵されていること」と言えます。ゲーミングPCに内蔵されているCPUは、ゲーミングPC上の全ての指示を受け取って処理をする、人間で言うと脳にあたる部分です。
それに加えて、ディスプレイに美しい映像や画像を映し出してくれるグラフィックボードもゲーミングPCの顔となるアイテムです。CPUやグラフィックボードといった電力を消費する高性能の個々のパーツが組み合わさることで、電気代が高くなることに繋がるのです。
24時間電源を入れ続けた場合電気代はどうなるのか
ゲーミングPCの電源を24時間入れ続けると、電気代も比例するように高くなります。消費電力が大きくなってしまうと、電気代が1日約180円、月に約5,400円かかってしまうのです。
ハイグレードモデルの場合は1日約500円以上かかり、1か月で15,000円の電気代を支払うことになります。また、電気代が高くなるだけでなく、発熱によりゲーミングPCに不具合が生じてしまう可能性もあるのです。
ゲーミングPCの電源を24時間入れ続け放置することは、悪影響を及ぼすことにも繋がるため、避けるようにしましょう。
ゲーミングPCの電力消費は動作状況によって異なる
ゲーミングPCの電力消費は、動作状況によって変化します。最も電力を消費するのは「起動」「シャットダウン時」で、最も電力の消費が少ないのが、「スロープ」「シャットダウン中」です。電気を使用していないシャットダウン中は機能が停止されているため、待機電力は0です。
しかし、シャットダウンを行う際が実は一番電力を消費しているため、結局はプラスマイナス0となってしまうのです。
また、動画編集や画像の加工時、高動画の視聴、複数のモニターを所有しているといった動作も消費電力が大きくなる原因なので、細かな配慮が必要なのです。
まとめ
この記事ではゲーミングPCがどれくらいの電気代がかかるか、そして電気代を大幅に抑えることができる8つの節電対策を解説しました。
美しい映像や画像を描写してくれる高性能のゲーミングPCは、その分パーツによって電気代も異なります。常にメンテナンスを行なうことや最新機器を取り揃えておくことが大切です。
10分の行動が大幅に電気代を抑えることにも繋がりますので、一歩を踏み出して節電対策を心掛けましょう。