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Filmoraの推奨スペックは?特長やおすすめPCを解説
「Filmora」は動画編集において、初心者からプロまで高い評価を得ているソフトウェアです。豊富なテンプレートや直感的な画面構成による使いやすさから、初心者でも本格的な動画が簡単に作れる点が特長です。この記事では、Filmoraの動作環境や推奨スペック、ソフトの特長、活用場面、基本的な使い方についてご紹介します。
目次
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Filmoraとは
Wondershare Filmora(ワンダーシェア・フィモーラ)とは、動画作成・動画編集が行えるソフトで、テンプレートや素材の豊富さや、直感的な画面構成により、動画編集に関する知識やスキルのない初心者でも本格的な動画が作成できます。
現代ではビジネスシーンにおいても、企業や自社商品・サービスのプロモーションなどでYouTubeといった動画投稿サイトやSNSを活用する機会も増えました。
クリエイターだけでなく一般のユーザーにおいても動画を作成するスキルが求められる現代で、Filmoraは特に使いやすい動画編集ソフトとしてよい評判を得ています。
Filmoraの動作環境(Windows)
Filmoraを利用するために必要なスペックは、次のとおりです。
Filmoraの動作環境(Windows)
OS | Windows 7 / Windows 8(Windows 8.1を含む) / Windows 10 / Windows 11(64bit OSのみ) |
CPU |
Intel® Core™ i3以上のマルチコアプロセッサ、2GHzまたはそれ以上 (HDおよび4KビデオにはIntel®第6世代以降のCPUを推奨) |
メモリ |
8GB RAM (HDまたは4K動画の場合は、16GB以上が必要) |
GPU |
Intel® HD グラフィックス 5000またはそれ以上 / NVIDIA® GeForce GTX 700またはそれ以上 / AMD Radeon™ R5またはそれ以上2GB VRAM(HDまたは4K動画の場合は、4GB以上が必要) |
ストレージ |
インストールのため、最低10GBのHDD空き容量が必要 (HDまたは4K動画を編集する場合、SSD推奨) |
インターネット | ソフトウェアの登録やCreative Assets(クリエイティブ アセット)へのアクセスには、インターネット接続が必要 |
公式サイトではMacでの動作環境(外部サイト)も掲載しているため、Macを利用している方はこちらをご覧ください。
Filmoraの料金プラン
Fimolaの法人向けプランでは、サブスクリプション型の「3カ月プラン」と買い切り型の「永続ライセンス」があります。3カ月プランと永続ライセンスは更新期間が異なるのみで、基本的な機能に違いはありません。
法人・商用向けプランの主な特長
- 商用利用可能
- 1500万以上のクリエイティブ アセット
- 100以上の高度な編集機能
- 透かしなし
- PC1台での利用が可能
- 無料の技術サポート
- マルチユーザーコントロール
- 1対1のセールスサポート
参照:Filmora 料金プラン|Filmora(外部サイト)
無料版と有料版の違い
Fimolaには無料版と有料版があり、無料版でも多くの機能が使えることから、十分にクオリティの高い動画を作成できます。
ただし、無料版では有料版で使用できる一部の素材やエフェクト、AI機能が使用できません。また、無料版で作成した動画は出力時にウォーターマーク(透かしロゴ)が入ります。
無料版と有料版の違い
無料版 | 有料版 | |
AI機能 | 一部制限あり | 無制限で使用可能(サブスクリプションの場合) |
クリエイティブ アセット | 制限あり | 無制限で使用可能(購入時に「【7日間無料】体験プラン」を選んだ場合) |
アップデート対応 | 対応しない | 対応する |
動画出力時のウォーターマーク | ウォーターマークあり | ウォーターマークなし |
参照:Part1.Wondershare Filmoraの有料版と無料版の違い|Filmora(外部サイト)
社内のみで使用する動画など、ウォーターマークが気にならない用途でのみ使用する場合は、無料版でも豊富な機能を扱えるため、十分に活用できるでしょう。一方で、YouTubeなどに投稿する場合や、外部ユーザーに動画を見せる場合などは先述した法人向けプランなど有料版の使用がおすすめです。
Filmoraの推奨スペック
先述したFilmoraの動作環境は、Filmoraが起動する最低限のスペックを表しています。そのため、動画編集時に動作が重く感じたり、動画出力時に容量が足りなくなったりすることがあるため注意が必要です。ここでは、Filmoraで快適に動画編集を行うのに適したPCのスペックをご紹介します。
CPU | 最低Intel® Core™ i5、高解像度の動画編集の場合はIntel® Core™ i7以上 |
GPU | 高解像度の動画編集の場合はNVIDIA® GeForce RTX™ 30 シリーズ以上、NVIDIA RTX™ Aシリーズ以上 |
メモリ | 16GB、高解像度の動画編集の場合は32GB以上 |
ストレージ | 最低512GB、高解像度の動画編集の場合は1TB~2TB以上 |
動画編集用のおすすめPCについては、「動画編集用パソコンとは?必要なスペックやおすすめをご紹介」の記事でもご紹介しているため、あわせてご覧ください。
CPU
CPUの性能が高いことで、動画編集作業のスムーズな進行や、動画の出力・書き出し時間の短縮が期待できます。また、Filmoraを安定した動作で使用できるようになるため、動作の遅延やフリーズ、強制終了といった不具合が生じるリスクを防げるでしょう。
Filmoraが提示する動作環境でのCPUはIntel® Core™ i3ですが、HD動画やフルHD、4K動画の編集では処理が追いつかず、快適に作業が行えない可能性があります。そのため、動画編集を行う際は最低でもIntel® Core™ i5のCPUを搭載することをおすすめします。高解像度の4K動画編集がメインの場合は、高性能のIntel® Core™ i7やそれ以上のCPUを選ぶと安心です。
GPU
性能の高いGPU(グラフィックボード)を搭載することで、動画の書き出し時間の短縮やスムーズな映像の再生、アニメーションなどの複雑な処理の高速化が期待できます。しかし、HD動画やフルHDなどの動画を編集する際は、CPUに内蔵されているGPUでも十分に処理できるため、別途グラフィックボードを搭載せずとも快適に作業が進められるでしょう。
4K動画の編集をメインに行う場合や、動画編集以外にも専門的な作業を行う場合、予算に余裕がある場合などは、NVIDIA® GeForce RTX™ 30 シリーズ以上の製品や、NVIDIA RTX™ Aシリーズ以上の製品がおすすめです。
メモリ
メモリはCPUが処理を行う際に一時的にデータを保存する場所で、メモリの容量が大きいほど複数の操作を同時に行えます。公式サイトで述べられている8GBでも編集作業は行えますが、Filmora以外にブラウザやアプリを起動しながら作業する場合は動作が重く感じるケースも考えられるため、16GBを選んでおくと安心です。また、4KなどPCに負荷がかかりやすい高解像度の動画を編集する際は、32GB以上の大容量のメモリを用意するとよいでしょう。
ストレージ
動画ファイルはひとつひとつの容量が大きいため、外付けのSSDを使用したり、HDDとSSDを併用したりすることで多くのファイルを保存でき、容量を気にせず快適に作業できるでしょう。
HDDはSSDに比べて処理速度は遅いものの、容量あたりの価格が低いため、大容量の製品を購入しやすい点が特長です。また、SSDは容量あたりの価格が高いものの、処理速度が速く、HDDに比べて耐久性や静音性に優れています。
容量の大きなファイルを十分に保存できるよう、ストレージ容量は最低でも512GB、過去の編集データを大量に保存する場合や4K動画の作成がメインの場合は、1TB~2TBの容量を確保しておくと安心です。
OS
動画編集用のPCを選ぶ際に、WindowsにするかMacにするかで悩む方も多いのではないでしょうか。
WindowsはMacに比べ価格を抑えて購入可能なうえ、自身で好みのパーツを搭載できるカスタマイズ性に優れており、世界でのシェア率も高いです。しかし、利用者が多い分Windowsをターゲットとしたウイルスも多いため、セキュリティ対策も徹底することが大切です。
一方で、Macはカスタマイズ性が低い反面、ディスプレイの画質に優れていたり、iPhoneなどそのほかのApple製品との親和性が高く、データのやりとりや同期がしやすかったりする点が強みといえます。
予算や自身の使用デバイス、業務内容などから適したものを選ぶとよいでしょう。
デスクトップPCかノートPCか
動画編集用のPCを購入する際には、デスクトップPCにするかノートPCにするか迷う方も少なくありません。基本的には、外部モニターによって画面を広く使用でき、カスタマイズ性に優れているデスクトップPCの購入をおすすめします。
しかし、デスクトップPCはモニターやキーボードなどの周辺機器をそろえたり、据え置き型のためある程度の設置スペースを確保したりする必要があります。そのため、頻繁に移動中や屋外で作業をする方、デスクトップPCを設置するスペースの確保が厳しい方はノートPCを選ぶとよいでしょう。ノートPCはデスクトップPCよりもスペックに対する価格が高いものの、先述した推奨スペックを満たす製品であれば十分快適に編集作業が行えます。
Filmoraでできること
Filmoraでは、主に次のような操作が可能です。
初心者にもやさしい直感的な操作ができる
Filmoraでは、動画作成に使用する音声ファイルや動画ファイルをソフト内にインポートし、タイムライン上にドラッグ&ドロップすることで動画や音声をつなぎ合わせることができます。後述するエフェクトなどを動画に追加する際も複雑な操作を必要としないため、初心者でも簡単に動画編集作業が行え、プロ並みのクオリティの高い動画を作成できるでしょう。
エフェクトやトランジションなど豊富な効果が使える
Filmoraでは、動画のカット同士をつなぐ際に使うトランジションや、動画を装飾するエフェクトなどの効果が豊富に用意されています。このような機能はこれまではプロ向けのソフトでしか使用できないケースが多かったため、Filmoraの簡単な操作でエフェクトやトランジションを追加できることで、よりメリハリがつき、引き込まれる動画を初心者でも作成できます。
無料版でも本格的な動画が作れる
無料版のFilmoraには、一部のAI機能などを除けば基本的な動画編集に必要な機能は備わっているため、無料版でも本格的な動画を作成できます。また、作成できる動画の時間にも制限はないため、長編動画の作成も無料で行えます。
ただし、先述したように無料版で作成した動画には、書き出し時にウォーターマークが付与されるため、気になる方はご注意ください。
Filmoraの特長
ほかの製品との差別化にもなるFilmoraの特長は、次のとおりです。
テンプレートの豊富さ
Filmoraには、あらかじめ文字や動画を挿入する箇所が決まっているテンプレートが豊富に用意されています。テンプレートを使用することで、デザインやエフェクト、トランジションなどの映像効果の使い方に慣れていない方でも簡単に本格的な動画を作成できます。テンプレートを活用すれば、指定の箇所に必要な動画や文字を差し込むだけで作業が完了するため、効率よく動画作成が行えます。
使いやすさ
動画編集に便利な機能が豊富で、カスタマイズ性に優れたソフトは数多くあるものの、操作が複雑であったり、すべての機能を十分に使いこなせなかったりする場合があります。しかし、Filmoraは直感的な操作であらゆる動画編集機能を使用できるため、初心者でも簡単に編集作業を進められます。Filmoraは、初めての動画編集にもおすすめのソフトといえるでしょう。
ファイル形式の多さ
Filmoraでは、取り込み可能なファイル形式(入力形式)や保存可能なファイル形式(出力形式)が豊富な点が特長です。対応していないファイル形式の素材を入出力する際は、都度変換作業が必要なものの、Filmoraでは一般的な動画編集作業で用いられるファイル形式をほぼサポートしているため、変換作業の手間がなくなるでしょう。
詳しい対応入出力形式については、Filmora公式サイトで提示されているFilmora (Windows版) 対応入出力形式(外部サイト)をご確認ください。
Filmoraの活用場面
Filmoraをビジネスシーンで活用する際、主に次のような場面で用いられます。
自社のプロモーション動画の作成
自社の企業紹介や商品・サービスのプロモーション動画の作成に活用できます。このようなプロモーション動画は、従来では広告代理店や動画制作会社に依頼し、時間やコストをかけて作成するケースも多かったものの、Filmoraを使用することで予算をかけず、簡単に動画を作成できます。
有料版を使用する際はソフトの使用料がかかるものの、そのほかの業務にもFilmoraを用いたり、プロモーション動画を複数本作成したりする場合は、外部業者への委託と比べてコストを抑えて作成できるでしょう。
SNS投稿用動画の作成
現在では、InstagramやX(旧Twitter)などのSNSの投稿で動画を用いることも増え、TikTokなど動画投稿が主流のサービスもあります。このようなSNSへの動画投稿の際に、Filmoraを使えば簡単に動画編集が行えます。スマートフォン用の動画編集アプリも数多くあるものの、Filmoraではテンプレートやエフェクト素材が豊富なため、よりユーザーの目を引く動画を作成できます。
ゲーム配信動画の作成
ゲーム配信用動画の編集作業を行う際は、Filmoraの使用がおすすめです。Filmoraではゲーム配信動画でよく見られるプレイヤーの顔とゲーム画面の合成、字幕やBGMの追加などが簡単に行えます。複数の動画ファイルを組み合わせて1つの画面に構成するなどの作業もできるため、配信動画の作成におすすめです。
配信用PCの推奨スペックやおすすめ製品については、「配信用PCおすすめ6選!推奨スペックや選ぶポイントも解説」でもご紹介しているため、ぜひご覧ください。
Filmoraの基本的な使い方
ここでは、Filmoraでの基本的な動画作成の方法をご紹介します。
Filmoraは、公式サイト(外部サイト)からダウンロードできます。
無料版を使用する場合は「無料ダウンロード」、有料版を購入する場合は「購入する」からそれぞれダウンロードを進めましょう。
1.新規プロジェクトを作成する
プロジェクトとは、動画編集を行うための作業台を指します。プロジェクト内に必要なファイルや素材を取り込み、組み立てることで編集作業が行えます。新規プロジェクトの作成は、次のような手順で進めます。
- Filmoraを起動し、「アスペクト比」から動画の縦横比を設定する
- 「新しいプロジェクト」をクリックする
保存済みのプロジェクトを編集する場合は「プロジェクトを開く」をクリックする
2.素材をインポートしてプロジェクトに取り込む
プロジェクト編集画面が表示されたら、動画作成に使用する動画ファイルや音声ファイルをインポートします。インポートの手順は、次のとおりです。
- Filmora画面左上の「プロジェクトメディア」のフォルダアイコンをクリックする
- インポートするファイルを選択する
もしくは、プロジェクトメディアのフォルダアイコンに向かってファイルをドラッグ&ドロップすることで、素材をインポートできます。
3.タイムラインに素材を配置する
タイムラインは、Filmoraの画面下部のスペースを指します。タイムライン上に先ほどインポートした動画ファイルや音声ファイルを並べ、動画を作成します。タイムラインに素材を配置する手順は、次のとおりです。
- 「プロジェクトメディア」を開く
- インポートした素材をタイムラインへドラッグ&ドロップする
なお、タイムラインは複数のトラック(素材の置き場)で構成されます。素材は、映像用のトラック、字幕用のトラック、音声用のトラックといったかたちで配置でき、横方向に時間軸が進んでいきます。
4.動画や音声を任意の長さにカットする
配置した動画や音声の一部を使用したい場合や不要な部分がある場合、任意の長さにカットできます。また、素材を分割して配置したい場合も、カットしたうえでそれぞれの素材を移動させられます。素材をカットする手順は、次のとおりです。
- タイムラインの赤いバーを、カットする位置まで移動させる
- 「ハサミ」のアイコンをクリックする
- カットした部分を削除する場合は、タイムライン上部の「ごみ箱」のアイコンをクリックする
- カットした部分を移動させる場合は、移動箇所までドラッグさせる
5.オーディオを調整する
動画にナレーションやBGMなどの音声ファイルを組み合わせる場合は、音量やピッチの調整が可能です。オーディオの調整は、次の手順で行います。
- 音声ファイルを配置したオーディオトラックをクリックする
- 画面右側にオーディオの設定画面が表示される
- 音量などの調整を行う
6.プロジェクトを保存する
編集作業を中断する場合はプロジェクトを保存します。プロジェクトの保存手順は、次のとおりです。
- 画面上部のメニューバーから「ファイル」をクリックする
- 「プロジェクトを保存する」または「プロジェクトを名前を付けて保存…」をクリックして保存する
7.プロジェクトをエクスポートする
完成した動画をMP4などの形式で保存する場合は、エクスポートを行います。エクスポートの手順は、次のとおりです。
- 画面右上の「エクスポート」をクリックする
- 「ビデオを作成する」をクリックする
- 出力設定画面が表示されるため、ファイル名を入力し、保存先やファイル形式(出力形式)を選択する
- 「エクスポート」ボタンをクリックする
Filmoraの利用におすすめのデスクトップPC
Filmoraの利用におすすめのデスクトップPCは、次のとおりです。
raytrek ILCA-PC4060
raytrek R5-RL5は、Core i7を搭載したPCです。高解像度の映像編集に適したWQHDディスプレイを採用しており、sRGBカバー率約99%の色域も魅力のひとつです。NVIDIA® GeForce RTX™ 3050の高いグラフィックス性能により、動画編集に必要な高速処理や滑らかな描画が可能となっています。