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ShadowPlayの始め方とは?設定方法や各機能を解説
ShadowPlayは、動画配信者やゲーム実況者などから評価が高いソフトウェアです。なぜなら豊富な機能によって、かゆいところに手が届き、高品質な動画を無料で作成できるからです。
本記事ではそんなShadowPlayについての概要から、実際に利用する場合の設定や、各機能の使い方までを解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
目次
ShadowPlayとは?
ShadowPlayとは、NVIDIA社が製造している「GeForce」シリーズに標準装備されている動画の録画、ライブ配信などが行える、無料で利用可能なソフトウェアのことです。ゲーム実況などの録画を低負荷で行えることから、ゲーム実況の動画配信者などから高い評価を得ています。
ShadowPlayは、「GeForce Experience」に含まれている機能
ShadowPlayは、オンラインのゲームプレイなどを充実させるためのツールである「GeForce Experience」に含まれている機能です。「GeForce Experience」では、前述しているShadowPlayの他にも、特定のシーンを自動的に録画する「Highlights」や、画面を一時停止させ視点を動かせる「Ansel」機能などが含まれています。
こうしたさまざまな機能があるうちの一つが「ShadowPlay」です。
詳細については、後述しますが、20分遡って録画できる「インスタントリプレイ」などの機能を有しており、使い勝手が良いとされています。
ShadowPlayと他のキャプチャーソフトの機能比較
ShadowPlayと他のキャプチャーソフトと比較すると、録画機能が大きな特徴です。ShadowPlayでは高画質な録画や、リアルタイムでのゲーム録画をCPUに負荷をかけずに行える点が、他のキャプチャーソフトと比較すると大きなメリットです。そのため複数のアプリケーションを作動させることによる、パソコンのかくつきなどが起こりづらくなっています。低負荷で行えることは、ゲームのパフォーマンスにも影響を与えることなく、快適なプレイ環境を構築に貢献します。
他にも録画した映像に広告やロゴ透かしがない点や、始めるための設定が容易に行える点などが挙げられます。
ShadowPlayを始めるまでの設定手順
ShadowPlayは、以下の手順を踏むことで無料で始めることができます。
利用環境の調査
まずは、自身のPC環境がShadowPlayを利用できる環境かを調査します。ShadowPlayを利用するには、GeForce GTX 600番台以降のGPUを搭載していることが必須となります。
手順1 | パソコンの「タスクマネージャー」から「詳細」→「パフォーマンス」タブの順で選択 |
手順2 | GPUを確認する |
パソコンの「タスクマネージャー」から「詳細」、「パフォーマンス」タブを選択すると搭載されている「GPU」を確認できます。
なお、ShadowPlayに対応ができていない場合は、GeForce GTX 600番台以降のグラフィックボードを増設することで、利用が可能になります。
インストール
手順1 | 「GeForce Experience」公式サイトの「ダウンロードページ」にてダウンロードをクリック |
手順2 | ダウンロードファイルをクリック |
手順3 | 画面案内に従い、インストール |
環境を確認したら、「GeForce Experience」公式サイトの「ダウンロードページ」(外部サイト)へ行き、ダウンロードをクリックします。
ダウンロードされたファイルをクリックすると、画面案内が開始されるので、指示に従って進めていきます。途中でアカウントの作成なども求められるため、順次対応しましょう。なおアカウントはGoogleアカウントの利用も可能です。
画面の手順に従って完了すると、インストールが完了となり、ShadowPlayを利用できます。
ShadowPlayに搭載されている各機能
本章では、実際にShadowPlayを利用する際に必要となる、各機能の説明と設定方法について解説していきます。きちんと設定を行うことで、快適にShadowPlayを利用できるので、一つずつ設定していきましょう。
ShadowPlayの各種設定
ShadowPlayに搭載されている機能は、ショートカット機能やインスタントリプレイ機能など、非常に豊富です。基本的には、メイン画面の歯車マークの設定から、各種設定を行っていきます。ぜひ、本記事を参考に設定を進めてみてください。
ShadowPlayの接続設定
ShadowPlayで行う接続とは、ShadowPlayのアカウントとFacebookやGoogleのアカウントを紐づけることです。
手順1 | ShadowPlayのメインメニュー画面の右側「歯車マーク」を選択(各種SNSと紐づける画面に移動) |
手順2 | 画面から紐づけたいアカウントを選択して、紐付け |
ShadowPlayのメインメニュー画面の右側に、「歯車マーク」を選択すると、各種SNSと紐づける画面に移ります。画面から紐づけたいアカウントを選択して、紐付けしていきます。
動画のアップロードなどを行いたい場合は、アカウントを紐づけておくことで、簡単に行えます。
キーボードショートカットの設定
キーボードショートカットとは、特定のキーボードを押すことで、瞬時に必要な機能を作動させることです。ShadowPlayでは、キーボードショートカットを設定することで、利便性が大幅に向上します。たとえば、スクリーンショットを瞬時に撮影する設定を行うなどです。デフォルトで設定もされていますが、自身のやりやすいように設定ができます。
オーディオの設定
オーディオの設定では、システム音声のボリュームの設定や、マイクから入力するボリュームの設定などが行えます。基本的にはデフォルトでも対応が可能ですが、実際に録画等を行なった後に、音が大きいなどを感じた場合は、設定をし直すと良いでしょう。
またオーディオの設定には「オーディオトラックの分離」機能があります。これはシステム音声とマイクからの入力音声が別のトラックで保存される機能なので、必要な場合は設定しておきましょう。
HUDレイアウトの設定
HUDレイアウトの設定とは、実際に録画等を行う際に、録画していることを画面のどこかで表示させる機能です。他にも「視聴者」や「コメント」機能があり、ブロードキャストを機能を利用した際の表示設定が可能です。
録画表示をさせることで、録画忘れやミスの防止につながります。表示が邪魔と感じた場合は、オフにするなどを設定しておくと良いでしょう。
録画の設定
録画の設定では、ShadowPlayで録画を行った際に、一時ファイルと動画ファイルの保存先を指定していきます。作成した動画の保存先は任意になりますが、頻繁に録画をしていく場合には、専用のフォルダなどを作成して場所を指定しておくと良いでしょう。
録画したファイルがどこにいってしまったか、わからなくならないように事前に決めておくことが大切です。
ブロードキャストライブの設定
ブロードキャストライブは、文字通り配信を行う場合の設定です。メインメニューから、歯車マークを選択して、配信を行うサイトへ接続した後に、ライブ配信を行うサイトにログインをしていきます。設定が完了したら、保存、起動をクリックします。
YouTubeライブの設定を行ったとして、きちんと自身のチャンネルから配信が解されていれば、問題なく設定が完了しています。
ハイライトの設定
ハイライトとは、特定の場面を自動で録画してもらう機能のことです。たとえばRPGゲームをプレイしていて、「敵を倒した時」などを自動的に録画してもらうことで、撮り忘れを防止できます。なおハイライト設定は、PUBGに対応していなければ録画ができない点と、録画の最大ディスク容量を超えてしまうと、自動的に削除されるので、注意が必要です。
インスタントリプレイの設定
インスタントリプレイの設定とは、何分遡って録画を行うのかの設定のことです。最大20分までの設定ができ、任意の時間でも設定が可能です。初めはデフォルトの長さに設定をしておき、徐々に長さを調節するのも良いでしょう。
また録画の画質なども設定ができ、解像度やフレームレート、ビットレートなどを任意で設定ができます。
通知の設定
通知の設定とは、録画の開始や完了、スクリーンショットの撮影などを行った際に、画面の右上に通知が表示される機能のことです。通知の設定を行っておくことで、録画ボタンの押し忘れなどを防止するのにも役立ちます。また通知がされなければ、うまく録画したファイルがきちんと保存がされていないなどを判断できます。
通知は非表示にも設定ができますが、基本的には表示の設定をしておくことがおすすめです。
プライバシー管理の設定
プライバシー管理の設定では、デスクトップキャプチャの表示を設定していきます。たとえば配信を行う場合、デスクトップキャプチャをオンにしておくと、配信では映ってほしくない部分まで映ってしまう可能性があります。デスクトップキャプチャの表示をオフにすることで、アクティブウィンドウのみが保存されるため、用途に合わせた設定が可能です。
ShadowPlayのメインメニュー
本章では、ShadowPlayのメインメニューの「歯車マークの外」から設定できる「パフォーマンス」と「ギャラリー」の2つの機能について、解説していきます。それぞれの機能を認識しておくと、よりShadowPlayの活用の幅が広がります。
パフォーマンス機能
パフォーマンス機能とは、GPUで使用している電力やクロック数を見ることができる機能になります。項目は「GPUクロック」「GPU濃度」「GPU電圧」「GPU使用率」「GPU電力」「ファン速度」「メモリクロック」「CPU使用率」です。
なおGPUをオーバークロック設定も可能ですが、専門的な知識が必要になってくるため、少しでも不安がある場合は、そのままにしておくのが良いでしょう。
ギャラリー機能
ギャラリー機能とは、ShadowPlayで撮影した画像や動画を確認ができる機能です。サムネイル形式で表示されるため、目当ての動画を探しやすくなっています。また該当の画像や動画を選択すると、編集画面となり、自由に編集することが可能です。加えてYouTubeなどへのアップロードも、ギャラリーから行えます。
ShadowPlayに備わっている各機能の使い方
本章では、実際にShadowPlayを利用する際に覚えておきたい各機能の使い方について解説していきます。基本的な機能ばかりなため、ShadowPlayを利用するほとんどの方が利用する機能です。まずはザッと流れを確認して、実機で繰り返し動かして覚えていくのが良いでしょう。
インスタントリプレイ機能の使い方
手順1 | 「Altキー+Zキー」を押し、インスタントリプレイを選択 |
手順2 | 「オンにする」を選択 |
インスタントリプレイ機能は、最大20分間遡って、バックグラウンドで録画を行ってくれる機能です。
まずは「Altキー+Zキー」を押し、インスタントリプレイを選択します。その後、「オンにする」を選択すれば、設定は完了です。動画の保存を行う際は、「Altキー+F10」を押し、画面右上の通知で「保存しました」と出れば、完了です。
保存した動画は、ギャラリー機能などを活用して確認してみてください。
録画機能の使い方
手順1 | プレイするゲームを起動 |
手順2 | 「Altキー+F9」を押し、録画開始 |
録画を行う際は、まずプレイするゲームを起動させます。その後、「Altキー+F9」を押すと録画が開始されます。録画が開始されると、画面の右下に緑色の丸いアイコンが表示されます。
アイコンが表示されていれば、問題なく録画が行われています。録画を停止する時は、改めて「Altキー+F9」を押せば、すぐに録画が停止されます。
ブロードキャストライブ機能の使い方
手順1 | メインメニューの設定画面から「ブロードキャストライブ」を選択 |
手順2 | 画質の調整や、どのサイトでライブを行うかを画面に従って選択 |
手順3 | 起動をクリック |
ブロードキャストライブ機能は、プレイするゲームを起動させた後に、メインメニューの設定画面から「ブロードキャストライブ」を選択します。画質の調整や、どのサイトでライブを行うかを画面に従って選択を行い、最後に起動をクリックすれば、ライブが開始されます。
なお、ライブを行いたいサイトにログインをしている必要もあるため、事前にきちんと確認しておきましょう。
スクリーンショット機能の使い方
手順 | 「Altキー+F1」を押し、起動 |
スクリーンショット機能は、ShadowPlayのデフォルトの設定となっており、「Altキー+F1」を押すことで、起動します。
スクリーンショットの保存先は、動画の保存先と同じになります。なお保存先がわからなくなってしまった場合は、「Altキー+Zキー」を押し、歯車マークを選択、「録画」から「ビデオ」を選択すると保存先が表示されます。
フォトモード機能の使い方
手順 | 「Altキー+F2」を押し、起動 |
フォトモード機能は、スクリーンショット機能よりもより細かい設定が可能な機能です。「Altキー+F2」を押すことで起動ができ、画面の左側にフォトモードの設定画面が表示されます。
色調の変更などがその場で可能なため、自分好みの補正ができます。またフォトモードは、カメラのように撮影前に設定を行うので、後から編集をし直す必要がありません。
ゲームのフィルター機能の使い方
手順 | 「Altキー+F3」を押し、起動 |
ゲームのフィルター機能とは、露出やコントラストなどを補正して、ゲーム画面を見えやすくするための機能です。フィルター機能の起動は、「Altキー+F3」を押すことで行えます。
ゲームのフィルター機能では、任意のセットをプリセットとして3つまで保存ができます。そのため、よく利用するセットをあらかじめ設定しておけば、すぐに切り替えることも可能です。
ShadowPlayを利用する際の注意点
ShadowPlayを利用する際の注意点は、大きく3つほどあります。
1つ目は、最新のドライバがインストールされている必要があることです。アップデートには、瞬時に対応することが必要です。
2つ目は、対応していないゲームもあることです。ShadowPlayには便利な機能が多いですが、ゲーム自体が対応していなければ、機能が利用できないため、自身がプレイしたゲームが対応しているかを確認する必要があります。
3つ目は、録画した映像を編集する際に音ズレが発生するケースがあることです。ShadowPlayでは、可変フレームレート(VFR)方式で録画をしており、この方式に対応していない動画編集ソフトを利用している場合は、音ズレが起きてしまいます。動画編集を考えている場合は、可変フレームレート(VFR)方式にソフトが対応しているかを確認すると良いでしょう。
まとめ
ShadowPlayには豊富な機能が備わっているにも関わらず、低負荷かつ無料で利用できる点が強みのソフトです。インスタントリプレイ機能によって録画の撮り忘れを防止し、ショートカット機能を使いこなせば、利用したい機能を瞬時に呼び出すことができることは、魅力的と言えます。
他のソフトと比較しても、高品質な動画を撮影できるのも強みと言えます。動画配信等を考えている場合は、ぜひ一度、ShadowPlayを試してみてください。