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3DCGソフトでおすすめツール5選!ソフトの違いや選び方も紹介
この記事では、おすすめの3DCGソフトの種類や選び方について解説しています。3DCGソフトは有料と無料に分かれており、選び方によっておすすめのソフトが異なります。
「3DCGソフトの購入を検討しているけど、どれが良いかわからない」という悩みを抱えている方もいるでしょう。そこでこの記事では、おすすめの3DCGソフトを紹介します。
記事を読めば、どの3DCGソフトが自社に合うかわかり、悩まず購入できるようになるはずです。ぜひ最後までご一読ください。
目次
3DCG制作ソフトの違い
3DCG制作ソフトは、2つの種類があり無料ソフトと有料ソフトに分かれています。どのようなソフトなのか解説し、無料ソフトと有料ソフトの違いを紹介します。
統合型ソフトと特化型ソフトの違い
3DCG制作ソフトには、統合型ソフトと特化型ソフトの2種類に分けられています。2つのソフトについて詳しく解説します。
統合型ソフト
統合型ソフトとは、モデリングやアニメーション、レンダリングなど、3DCG制作に必要な機能を1つに統合しているソフトウェアです。統合型ソフトは、3DCGを学べるスクールでも使⽤されています。
統合型ソフトで代表的なのは、「Blender」や「Maya」、「Cinema」の3つです。とくにBlenderは、「ゼロから始める3D制作」という初心者向けの入門書を販売しています。
統合型ソフトは多機能であり、 実践したいことを試せます。初心者からプロフェッショナルまで広く利用され、3DCG制作を基礎から抑えたい場合におすすめです。
特化型ソフト
特化型ソフトとは、モデリングやレンダリングなど、3DCG制作の特定領域に強みを持つソフトウェアです。3DCG制作でやりたいこと、作りたい作品が決まっている場合におすすめです。とくに企業では、統合型と特化型を組み合わせて利用されている傾向があります。
特化型ソフトで代表的なのは「ZBrush」や「Substance Painter」、「Houdini」などがあります。3つのソフトウェアは、それぞれが特定分野に特化しているため、高度な3DCG制作が可能です。統合型では再現が難しいことも、特化型で再現できるのが魅力です。
統合型だけでは学べないスキルを習得したい場合、特化型を選択すると良いでしょう。
無料ソフトと有料ソフトの違い
無料の3DCGソフトと有料の3DCGソフトには、いくつか違いがあります。違いを表に記載したので、見ていきましょう。
項目 |
無料ソフト |
有料ソフト |
機能面 |
制限されている |
制限されていない |
利用者層 |
初心者は個人向け |
映像制作会社やゲーム会社など企業向け |
サポート |
なし |
あり |
ライセンス |
不要 |
必要 |
無料の3DCGソフトは、初心者の学習や練習に最適です。またオープンソースであるため、多くのユーザーが開発に参加しています。新しい機能や修正が、頻繁にリリースされるため、最新の技術を取り入れた3DCG制作が可能です。
一方で有料の3DCGソフトは、プロジェクトによっては高度な機能が求められます。必要に応じて導入すると良いでしょう。有料3DCGソフトは、使える機能が多いため高額です。さらに学習コストも高くなる点に注意しましょう。
3DCG制作ソフトで失敗しない選び方
3DCG制作ソフトの選び方を5つに分けて紹介します。どのような選び方をすれば、3DCG制作ソフトの購入に失敗しないか参考にしてください。
使用目的に合わせて選択する
3DCG制作ソフトは、使用目的に合わせて選択しましょう。使用目的に応じたおすすめの種類を紹介します。
3DCG制作の基礎を学ぶなら統合型ソフトを選択する
3DCG制作の基礎から学ぶなら、統合型ソフトがおすすめです。なぜなら統合型ソフトは、基礎的なモデリングやテクスチャリング、アニメーションなど、さまざまな機能を網羅しているからです。
また統合型ソフトは、学校でも使用されているソフトなので映像制作やゲーム制作、AR/VR開発など、3DCGに必要な機能をすべて習得できます。例えば「Blender」や「Maya」では、3DCG制作を学べます。ただし統合型ソフトでも、再現が難しいものもあるので注意しましょう。
特定分野のスキルで学ぶなら特化型ソフトを選択する
特定分野のスキルを学ぶなら、特化型ソフトがおすすめです。なぜなら特化型ソフトは、専門的なスキルを学べるからです。
統合型ソフトでは再現が難しいものでも、特化型ソフトを学んでいれば再現できます。たとえば建築分野だと、「SketchUp」や「3D CAD」が多く使われています。とくに「3D CAD」では、正確な寸法や設計データを扱うスキルが必須です。さらに医療分野では、3Dプリント向けソフトウェアを習得すると、解剖学的なモデリングがおこなえます。
特化型ソフトは企業や学校で独自ツールとして配布されているため、使用環境を考えなくてはならない点に注意してください。
製図や設計なら3DCADを選択する
製図や設計を目的とする場合、「3D CAD」がおすすめです。理由として「3D CAD」は壁やドア、窓など建築物特有の機能が搭載され、建築業界向けの3DCGソフトで高いシェアを占めているからです。
3D CADには、3D図面を作成するために必要な機能を搭載しています。他の3DCGソフトウェアよりも、高度な設計に特化しており、航空宇宙や自動車、建築などの設計に使用されています。
とくに「3D CAD」は図面を描きモデリングしたり、細密な寸法での造形を描いたりする場合におすすめです。しかし使い方の幅は狭いため、注意してください。
製品ごとの得意分野や強みを把握する
3DCGソフトは、製品ごとに得意分野や強みが異なります。製品を購入する際、強みや得意とする分野を把握することが大切です。どのような機能や目的で選べば良いか、4つに分けて解説します。
キャラクターの造形はモデリングやスカルプト機能を使う
キャラクターの造形には、モデリングやスカルプト機能が搭載されている、3DCG制作ソフトがおすすめです。3DCG制作におけるモデリングやスカルプト機能は、造形物の形を作り出す基礎ともいえる部分です。
モデリング機能は直方体や球体、円錐体などの基本形状を自由に作成できます。一方でスカルプト機能は、シンプルなモデリングとは異なり、筆圧や筆先の太さなどを自在に変えながら、直感的に形状を作成できます。
直感的な操作で造形物を作りたい場合、キャラクターのリアルな表情や造形を表現できる、スカルプト機能が搭載されたソフトを選択すると良いでしょう。
キャラクターに動きを与えるならアニメーション機能
キャラクターに動きを与えたい場合、アニメーション機能を搭載した3DCGソフトがおすすめです。アニメーション機能を使うと、キャラクターの動きを自由自在に設定できます。
さらにアニメーション機能は、キャラクターの動きだけでなく、表情や視線の変化など、細かい動きを表現できます。
3DCGで作成した作品に動きを与え、臨場感を出せるようになるでしょう。しかしアニメーションの仕組みは、ソフトによって自動化されていますが、アニメーション作りは自ら行わないといけません。アニメーションを作るためのスキルも同時に求められます。
リアルな造形物ならテクスチャ・ペインティング機能
リアルな造形物を作るなら、テクスチャ・ペインティング機能を重視しましょう。
テクスチャ・ペインティング機能では、キャラクターの服装や髪の毛など、リアルな質感を再現できます。また、木材や金属などの材質感を表現可能です。こだわればこだわるほど、作品がリアルに完成されます。
テクスチャー・ペインティング機能は、作品の完成時にCGの見え方にも大きく影響するため、制作したい作品に適したソフトを選択すると良いでしょう。
レンダリング機能があると本格的に仕上げられる
3DCG制作で本格的な作品を作る場合は、レンダリング機能に特化したソフトウェアを選択すると良いです。レンダリングは、作成したモデルを映像化するための機能であり、高品質で美しい作品を制作するために欠かせません。
レンダリングには、レイトレーシングやグローバルイルミネーションといった高度な技術が必要です。難しい作業や設定をする必要があるため、レンダリングを使用したい場合は注意しましょう。
レンダリング機能に特化したソフトは、高度なレンダリング技術を備え、高品質な映像を作成できます。
日本語対応のソフトを選ぶ
3DCG制作ソフトを選択する場合、日本語対応しているソフトがおすすめです。なぜなら、3DCGソフトの多くは海外で開発されているため、ユーザーインターフェースや操作方法が日本語に対応していないからです。
日本語に対応していない分、使用する際に戸惑うこともあるでしょう。また英語がわからないと、学ぶモチベーションが低下します。
日本語対応している3DCGソフトだと、日本語でサポートを受けられるため、不明点や疑問点も解決しやすいです。初めて使う場合や操作に自信のない方は、日本語対応している使いやすい3DCGソフトがおすすめです。
ライセンス選びも重要
3DCG制作ソフトは、ライセンス選びも考える必要があります。なぜならライセンスによって使用できる機能や、商用利用可否が異なるからです。使用目的や作品の用途に合わせた、ライセンスを選択することが重要です。
日本国内向けのライセンスと、海外のライセンスでは値段や条件が異なります。たとえば商用利用目的で利用する場合は、商用利用が可能なライセンスを選択します。あわせて出力形式や、権利関係なども考慮すると良いでしょう。
3DCG制作ソフトは安価の商品ではないため、入念に検討して自社に合うソフトを購入しましょう。
業界で広く使われているソフトウェアを選ぶ
3DCG制作で仕事をする場合は、業界で広く使われているソフトウェアを選びましょう。業界で使われているソフトウェアに慣れることで、仕事で求められるスキルを身につけられます。
また機能面だけでなく、ファイル形式や相互運用性なども重視しましょう。たとえば映像制作や広告制作などは、「Maya」や「3ds Max」、「Cinema 4D」がよく使用されています。
業界ごとに使用されるソフトが異なるため、どのソフトが求められるか調べておく必要があります。またソフトの選び方だけでなく、学習内容についても把握しておくことが重要です。
3DCGソフトでおすすめのツール5選
3DCG制作の選び方を参考に、おすすめのソフトを5つ紹介します。それぞれの特徴をふくめて紹介するので参考にしてください。
MAYA
※autodesk.co.jpより引用
MAYAは、オートデスク社が開発した3DCGソフトウェアです。映画やゲーム業界、アニメーション、映像制作の現場で広く使われています。基本的なUI操作やオブジェクトの作成方法、マテリアルやライトの設定、アニメーション制作の方法などを理解する必要があります。
MAYAにはモデリングやアニメーション、レンダリングなどの機能を搭載。複雑なカメラワークや編集も容易におこなえます。キーフレームを設定する方法や、カーブエディタを使ってアニメーションを調整可能です。
MAYAは、学習コンテンツも充実しているため、疑問点や不明点を調べられるでしょう。
Blender
※blender.jpより引用
Blenderは、無料でダウンロードできる3DCGソフトウェアです。プロフェッショナルな3Dアニメーションやビジュアルエフェクト、ゲーム開発ができる機能を搭載。本格的かつ商用アプリにも負けない機能を持ち、世界中のユーザーから利用されています。
Blenderには、画像掲示板が用意されており、他社の投稿作品を閲覧できます。また操作方法に慣れない方に向けて、チュートリアルも用意。Blenderの基本的な使い方は、MAYAと似ています。UIの操作、オブジェクトの作成方法、マテリアルやライトの設定、アニメーション制作の方法などを理解してから使用すると良いでしょう。
ZBrush
※oakcorp.netより引用
ZBrushは、Pixologic社が開発した3DCGソフトウェアです。3Dモデリングに特化しており、キャラクター制作や造形物の制作に向いています。またタブレットとの相性もいいため、使いやすさが魅力の1つです。
ZBrushではスカルプトブラシを使って、3Dモデルの表面に直接彫刻が可能。テクスチャーやペインティング機能も優れており、リアルな質感の表現ができます。またレイヤー機能が搭載され、スカルプトの履歴を残してやり直しや調整もおこなえます。
価格は3DCGソフトと比較して高めですが、3Dモデルの造形にこだわりがあり、キャラクターモデリングをおこなう際におすすめです。
Sculptris
※oakcorp.netより引用
Sculptrisは、ピクセロジック社が開発した無料のスカルプトツールです。ZBrushと同様、株式会社オークが提供しています。
ZBrushと同じ感覚で操作できるため、ZBrushの操作感覚を身につけるためとしても使用できます。スカルプトブラシには、クレイブラシやポリペイントブラシなどがあり、それぞれ効果が異なります。
Sculptrisには、ZBrushと同様にレイヤー機能がありますが、スカルプトの履歴を残すことはできません。機能に制限がありますが、無料で使える手軽さが魅力の3DCGソフトです。
Sketchup
※sketchup.comより引用
Sketchupは、アメリカのTrimbleが提供する3DCGソフトです。建築やインテリア、プロダクトデザインなどに向いています。2Dの図面から、立体的なモデルを作成可能。さらに2D図面から3Dモデルへの作成もできます。
SketchUpはシンプルな操作画面をしており、直感的に扱えるのが魅力の1つです。3Dプリンターの出力にも対応しており、プロダクトデザインやアートワークなどの作品制作にも適しています。無料版も用意されているため、3Dモデリングに触れてから、購入するか判断できます。
まとめ
3DCG制作ソフトには、特化型と統合型があります。利用する業界によって特化型と統合型がわかれるのでソフトを調べてうえで購入しましょう。また、3DCG制作ソフトは、決して安価なものではありませんので、使用目的や強みとする機能を把握したうえで選択することが大切です。
今回ご紹介したおすすめのソフトを参考に、自社に合う制作ソフトを購入してください。