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Xeon W-2235とは?スペックや性能、ベンチマークまで徹底解説

この記事では、アメリカの半導体メーカー「Intel®」が開発したCPUの「Intel® Xeon® W-2235」のスペックや特徴について解説します。

Xeon W-2235のベンチマークや、ほかのCPUとの比較結果、カスタマイズが可能なおすすめPCもお伝えするので、これからCPUを選定する方は、ぜひ最後までご覧ください。

目次

Xeon W-2235の基本スペック

Intel® Xeon® W-2235
製品コレクション インテル® Xeon® W プロセッサー
開発コード名 Cascade Lake
プロセス 14 nm
コア数 6
スレッド数 12
プロセッサー・ベース動作周波数 3.8GHz
ターボ・ブースト利用時の最大周波数 4.6GHz
メモリの種類 DDR4 2933
L3キャッシュ容量 8.25MB
対応ソケット FCLGA2066
PCI Express リビジョン 3.0
TDP 130W
発売日 2019/10

Intel® Xeon® W-2235は、アメリカの半導体メーカー「Intel®」が開発したCPUです。

プロフェッショナルなクリエイター向けのIntel® Xeon® WシリーズのCPUにあたり、

コア数・スレッド数は6コア12スレッドと、Xeon Wシリーズの中ではIntel® Xeon® W-2200シリーズのエントリークラスにあたるため少なめですが、上位モデルに引けを取らないクロック速度を備えているのが特徴です。

また、Xeon Wシリーズには、Xeon W-2235の上位モデルのIntel® Xeon® W-2275や、次世代モデルのIntel® Xeon® W-3223などさまざまな製品があり、この記事では両製品と性能を比較した結果もお伝えするので、後述する【Xeon W-2235の特徴】をぜひ参考にしてください。

Xeon W-2235はどのような用途におすすめ?

Xeon W-2235は、プロフェッショナルなクリエイター向けに設計されたXeon WシリーズのエントリークラスにあたるCPUであるため、コア数・スレッド数は6コア12スレッドと、上位モデルと比べて少なめの搭載数ですが、優れたクロック速度とシングルスレッド性能が特徴のCPUです。

そのため、Webサイトの閲覧やメールの管理といったシングルスレッド性能が求められる一般的なビジネスシーンにおすすめです。

ただし、高い並列処理性能が求められる大容量の動画編集や3Dモデリングなどのタスクでは、スペックが不足する可能性があります。

これからCPUを選定する方は、用途や作業内容に適したCPUの導入を心がけましょう。

Xeon W-2235のスペック比較

Intel® Xeon® W-2135 Intel® Xeon® W-2235 Intel® Core™ i5-10600K
製品コレクション インテル® Xeon® W プロセッサー インテル® Xeon® W プロセッサー 第 10 世代インテル® Core™ i5 プロセッサー・ファミリー
開発コード名 Skylake Cascade Lake Comet Lake
プロセス 14 nm 14 nm 14 nm
コア数 6 6 6
スレッド数 12 12 12
プロセッサー・ベース動作周波数 3.7GHz 3.8GHz 4.1GHz
ターボ・ブースト利用時の最大周波数 4.5GHz 4.6GHz 4.8GHz
メモリの種類 DDR4 1600/1866/2133/2400/2666 DDR4 2933 DDR4 2666
L3キャッシュ容量 8.25MB 8.25MB 12MB
対応ソケット FCLGA2066 FCLGA2066 FCLGA1200
PCI Express リビジョン 3.0 3.0 3.0
TDP 140W 130W 125W
発売日 2017/8 2019/10 2020/5

Xeon W-2235のスペックを、同等のスペックを持つ、同じIntel製CPUのIntel® Xeon® W-2135や、Intel® Core™ i5-10600Kとで比較してみていきます。

Xeon W-2135は、Xeon W-2235の従来モデルにあたるCPUで、Xeon W-2235ではCascade Lake アーキテクチャが採用されているのに対し、Xeon W-2135ではSkylake アーキテクチャが採用されています。

Xeon W-2135のコア数・スレッド数は6コア12スレッドと、Xeon W-2235と差はみられませんが、プロセッサー・ベース動作周波数やターボ・ブースト利用時の最大周波数は、Xeon W-2235のほうが100MHz高い数値です。

そのほかの基本スペックでは大きな差はみられませんでしたが、後ほど両製品のベンチマークも解説するので、より詳細な性能差を知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

一方で、Intel® Core™ iシリーズのCore i5-10600Kと比較すると、コア数・スレッド数はXeon W-2235と同値ですが、プロセッサー・ベース動作周波数は4.1GHz、ターボ・ブースト利用時の最大周波数は4.8GHzと、Xeon W-2235を上回る数値です。

Core i5-10600Kは、オーバークロックに対応したKシリーズのCPUであるため、優れたクロック速度がみられました。

Xeon W-2235は優れたクロック速度が特徴のCPUですが、より快適な処理速度を実現したい方は、Core i5-10600KをはじめとしたKシリーズのCPUも検討してみてください。

Xeon W-2235とAMD Ryzenシリーズのスペック比較

AMD Ryzen™ 7 PRO 1700 Intel® Xeon® W-2235 AMD Ryzen™ 5 PRO 5675U
製品コレクション AMD Ryzen™ 7 PRO Desktop Processors インテル® Xeon® W プロセッサー AMD Ryzen™ 5 PRO 5000 Series Mobile Processors
開発コード名 Summit Ridge Cascade Lake Cezanne
プロセス 14 nm 14 nm 7 nm
コア数 8 6 6
スレッド数 16 12 12
プロセッサー・ベース動作周波数 3.0GHz 3.8GHz 2.3GHz
ターボ・ブースト利用時の最大周波数 3.7GHz 4.6GHz 4.3GHz
メモリの種類 DDR4 DDR4 2933 DDR4
L3キャッシュ容量 16MB 8.25MB 16MB
対応ソケット AM4 FCLGA2066 FP6
PCI Express リビジョン 3.0 3.0 3.0
TDP 65W 130W 15W
発売日 2017/6 2019/10 2022/1

同等のスペックを持つ競合のAMD RyzenシリーズのCPUともスペックを比較します。

AMD Ryzen™ 7 PRO 1700のコア数・スレッド数は8コア16スレッドと、Xeon W-2235の6コア12スレッドを上回る搭載数です。

一方で、プロセッサー・ベース動作周波数は3.0GHz、ターボ・ブースト利用時の最大周波数は3.7GHzと、Xeon W-2235のほうが大きく上回る数値であることから、Xeon W-2235のクロック速度の高さがうかがえます。

また、Ryzen 7 PRO 1700の消費電力は65Wと、Xeon W-2235の130Wの半分に抑えられているため、冷却がしやすく、安定した処理性能を維持できるため、省電力性に優れたCPUを検討している方は、消費電力にも注目してみてください。

次に、AMD Ryzen™ 5 PRO 5675Uと比較すると、コア数・スレッド数は6コア12スレッドで同値ですが、Ryzen 7 PRO 1700と同様に、Xeon W-2235のほうがプロセッサー・ベース動作周波数やターボ・ブースト利用時の最大周波数が上回っています。

ただし、Ryzen 5 PRO 5675Uは、ノートパソコン向けCPUの低消費電力モデルにあたるUシリーズの製品であるため、消費電力は15Wと、3つの製品の中で最も低い数値です。

その分性能は劣りますが、これからCPUを導入する方は、そのほかの基本スペックとあわせて確認し、用途に対して十分なスペックを備えたCPUを選定してみてください。

Xeon W-2235の特徴

Xeon W-2235の特徴を3つ解説します。

Xeon W-2200シリーズや上位シリーズのCPUと比較した結果を中心にお伝えするので、ぜひ参考にしてください。

Xeon W-2200シリーズの上位モデルを上回るクロック速度を備えている

Xeon W-2235は、Xeon W-2200シリーズの上位モデルを上回るクロック速度が特徴のCPUです。

Xeon W-2235_プロセッサー.png

Xeon W-2200シリーズの上位モデルにあたるCPUとプロセッサー・ベース動作周波数を比較すると、Xeon W-2235はIntel® Xeon® W-2245より100MHz下回る数値ではあるものの、ほかの3製品と比較すると上回っています。

Xeon W-2235_ターボ.png

また、ターボ・ブースト利用時の最大周波数を比較してみても、Xeon W-2235は4.6GHzで、5つの製品の中ではIntel® Xeon® W-2265やXeon W-2275と並んで最も高い数値でした。

このように、Xeon W-2235は、タスクの負荷を問わず快適な処理速度を実現できるため、作業の効率化を狙いたい方におすすめです。

Xeon W-3223に引けを取らない性能を持つ

Xeon W-2235は、上位シリーズにあたるIntel® Xeon® W-3200シリーズのXeon W-3223に引けを取らない性能を持つCPUです。

Intel® Xeon® W-2235 Intel® Xeon® W-3223
製品コレクション インテル® Xeon® W プロセッサー インテル® Xeon® W プロセッサー
開発コード名 Cascade Lake Cascade Lake
プロセス 14 nm 14 nm
コア数 6 8
スレッド数 12 16
プロセッサー・ベース動作周波数 3.8GHz 3.5GHz
ターボ・ブースト利用時の最大周波数 4.6GHz 4.0GHz
メモリの種類 DDR4 2933 DDR4 2666
L3キャッシュ容量 8.25MB 16.5MB
対応ソケット FCLGA2066 FCLGA3647
PCI Express リビジョン 3.0 3.0
TDP 130W 160W
発売日 2019/10 2019/6

Xeon W-3223のコア数・スレッド数は8コア16スレッドと、Xeon W-2235を上回る搭載数ですが、プロセッサー・ベース動作周波数やターボ・ブースト利用時の最大周波数は、Xeon W-2235のほうが優れた数値です。

また、Xeon W-3223のL3キャッシュ容量は16.5MBと、Xeon W-2235の8.25MBの2倍の数値で、差がみられました。

Xeon W-2235_single_vs_3223.png

一方で、CPUのシングルスレッド性能を数値化したPassMarkのCPU Single Thread Ratingを比較してみると、Xeon W-2235のスコアはXeon W-3223の107%の数値でした。

これからCPUを導入する方は、上記のように従来モデルや上位モデルを比較して、性能を見極めてみてください。

マルチスレッド性能を重視するならXeon W-2275がおすすめ

優れたクロック速度が特徴のXeon W-2235ですが、マルチスレッド性能を重視する方は、上位モデルのXeon W-2275がおすすめです。

Intel® Xeon® W-2235 Intel® Xeon® W-2275
製品コレクション インテル® Xeon® W プロセッサー インテル® Xeon® W プロセッサー
開発コード名 Cascade Lake Cascade Lake
プロセス 14 nm 14 nm
コア数 6 14
スレッド数 12 28
プロセッサー・ベース動作周波数 3.8GHz 3.3GHz
ターボ・ブースト利用時の最大周波数 4.6GHz 4.6GHz
メモリの種類 DDR4 2933 DDR4 2933
L3キャッシュ容量 8.25MB 19.25MB
対応ソケット FCLGA2066 FCLGA2066
PCI Express リビジョン 3.0 3.0
TDP 130W 165W
発売日 2019/10 2019/10

前述のとおり、Xeon W-2275のプロセッサー・ベース動作周波数は、Xeon W-2235と比較すると劣りますが、コア数・スレッド数は14コア28スレッドと、Xeon W-2235の6コア12スレッドを大きく上回る搭載数です。

Xeon W-2235_single_vs_2275.png

また、PassMarkのCPU Single Thread Ratingを比較してみても、Xeon W-2275のほうが優れたスコアであることから、Xeon W-2275のシングルスレッド性能とマルチスレッド性能の高さがうかがえます。

L3キャッシュ容量も19.25MBと、Xeon W-2235を上回る大容量であるため、同時に多くのタスクやアプリケーションを実行する機会が多い方や、大規模なデータに高速にアクセスしたい方は、Xeon W-2275がおすすめです。

Xeon W-2235のベンチマーク

Xeon W-2235のベンチマークのPassMarkを中心に解説します。

Xeon W-2235の性能をより詳細に知りたい方は、参考にしてください。

PassMark(CPU Mark Rating)

Xeon W-2235_mark_rating.png

CPUの総合的な性能を数値化したPassMarkのCPU Mark Ratingから比較していきましょう。

Xeon W-2235のスコアは14381と、同じIntel製のCore i5-10600KやXeon W-2135を上回る数値でした。

Xeon W-2235は、Xeon W-2135の後継モデルにあたるCPUで、クロック速度が向上しているため、上位のスコアになったと考えられます。

一方で、AMD製のRyzen 5 PRO 5675UやRyzen 7 PRO 1700と比較すると、わずかに下回っています。

Ryzen 7 PRO 1700は、Xeon W-2235よりもコア数・スレッド数が多い点が、上回るスコアになったひとつの要因として考えられるでしょう。

CPU Mark Ratingのスコアは、前述した基本スペック以外の要素も関係するので、以降でそのほかのベンチマークもみていきましょう。

PassMark(CPU Value)

Xeon W-2235_value.png

※Ryzen 5 PRO 5675U、Ryzen 7 PRO 1700は必要な情報が不足しているため、3製品で比較

PassMarkのCPU Valueは、CPUのコストパフォーマンスを数値化したベンチマークです。

Xeon W-2235のスコアは23.2と、従来モデルのXeon W-2135を上回る数値でした。

最も高いスコアだったのはCore i5-10600Kの90.4で、Xeon W-2235の389%の数値であり、大きな差がみられることから、コストパフォーマンスの高さがうかがえます。

PassMarkのCPU Valueのスコアは、販売価格をCPU Mark Ratingで割って算出されるので、おおまかなコストパフォーマンスを手軽に把握したい方は、ぜひ参考にしてください。

PassMark(CPU Single Thread Rating)

Xeon W-2235_single.png

PassMarkのCPU Single Thread Ratingもみていきましょう。

Xeon W-2235のスコアは2669と、CPU Mark RatingやCPU Valueと同様に、従来モデルのXeon W-2135を上回る数値で、CPU Mark Ratingでは下回っていたRyzen 7 PRO 1700と比較しても、およそ30%の性能差がみられます。

一方で、Core i5-10600KやRyzen 5 PRO 5675Uと比較すると、およそ10%下回るスコアでした。

シングルスレッド性能は、単一のスレッドで実行が可能なWebサイトの閲覧やメールの管理といった負荷の小さいタスクの処理性能を表すので、特にビジネスシーンでの使用を検討している方は、基本スペックやほかのベンチマークとあわせて把握しておきましょう。

消費電力

Xeon W-2235_消費電力.png

最後に、消費電力も比較します。

Xeon W-2235の消費電力は130Wと、Xeon W-2135の140Wに次いで高い数値でした。

最も低い消費電力だったのは、ノートパソコン向けのRyzen 5 PRO 5675Uの15Wで、Xeon W-2235とは115Wもの差があります。

ノートパソコン向けCPUは、デスクトップ向けやサーバー向けと比べて性能が控えめで、消費電力も抑えられている傾向にあります。

世代やシリーズによっては、ノートパソコン向けであってもデスクトップ向けに引けを取らない性能を備えているCPUや、デスクトップ向けでも省電力性に優れている製品があるので、これからCPUを導入する方は、世代やシリーズ、製品の特徴にも注目してみてください。

Xeon W-2235を使用している方の口コミ・評価

情報が集まり次第、更新します。

Xeon W-2235のカスタマイズが可能なおすすめPC

Xeon W-2235のカスタマイズが可能なおすすめPCを紹介します。

Xeon W-2235の導入を検討している方は、参考にしてください。

THIRDWAVE Pro WORKSTATION X2614 標準モデル

THIRDWAVE Pro WORKSTATION X2614は、スタンダードモデルのPCで、一般的なビジネスシーンからクリエイティブシーンまで、あらゆる業務に使用できます。

優れた拡張性とコストパフォーマンスが特徴で、最大18コア36スレッドのスペックを実現でき、標準搭載されたNVIDIA® T1000のほかに、NVIDIA® TシリーズやNVIDIA® GeForceシリーズのGPUを最大2基まで搭載可能です。

そのため、高解像度の映像処理やコンテンツ制作、深層学習研究などのさまざまなシーンで高いパフォーマンスを期待できます。

まとめ

この記事では、Intel社が開発したCPU「Xeon W-2235」のスペックや特徴、ベンチマーク、カスタマイズが可能なおすすめのパソコンまでを解説しました。

Xeon W-2235は、Xeon W-2200シリーズのエントリークラスでありながら、上位モデルに引けを取らない優れたクロック速度とシングルスレッド性能が特徴のCPUであるため、一般的なビジネスシーンや負荷の小さい動画編集・グラフィックデザインなどのクリエイティブシーンにおすすめです。

CPUの選定に悩んでいる方は、この記事で解説した基本スペックやベンチマークを参考に、用途に適したCUPを導入しましょう。

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