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Intel Core Ultra とは?数字の意味や違い、性能を解説!
仕事に使うパソコン選びは、作業目的に合わせた性能の選定が重要です。
特に、CPUはパソコンの性能を大きく左右するパーツですので、どのような違いがあるのかを理解しておくとパソコンを選びやすくなります。しかし、「Core Ultra 5とCore Ultra 7ってどっちがいいの?」「最新のCPUだからって何が良いか分からない。」と、スペック表をみただけでは理解できない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、最新のIntel® Core Ultra™とは何かを解説いたします。その性能の違いや目的別の選び方についてお伝えするので、ぜひご参考ください。
目次
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インテル(intel)のCPU「Core Ultra」とは
パソコンにはCPUが搭載されています。パソコンを購入する際には、記載されているCPUの種類も重要な情報です。そこにはさまざまな種類のCPUが記載されていますが、ここではCore Ultra について確認していきます。
「Core Ultra」はインテルが提供するCoreブランドの進化版
「Core Ultra」とは、2024年10月に新登場したインテルが提供する最新のデスクトップ・ノートパソコン用CPUの種類・ブランド。Core Ultraは、特に知名度の高いCore i™シリーズを含むCoreブランドの高効率化された後継ブランドです。(ここでは以降Core、Core i、Core Ultraで表記を統一)
2024年10月現在、新発売されているWindowsパソコンの多くに「Core Ultra 5」や「Core Ultra 7」などが搭載されており、Core UltraもCore iシリーズ同様、数字が大きいほど性能が高くなっています。
Core UltraはAI処理専門の「NPU」を搭載
Core Ultraは、Coreブランドのうち最も認知されているCore iシリーズより、CPUコンピューティングやグラフィック、電力効率、バッテリー持続時間、AI機能などあらゆる面においてアップグレードされています。
特に、従来のCore iシリーズにはなかったAI処理に特化したNPU(Neural network Processing Unit)を搭載したのが最大の変化です。
「Core Ultra」以外の製品もある
インテルが提供しているCPUには、従来の「Core i」以外にも「Celeron®」や「Xeon®」のような製品もあります。
CPUの詳細について詳しくは、「CPUとは?パソコン選びにおけるCPUについて分かりやすく解説!」をご参照ください。 また、その他のCPUとの違いについてはこの後「Pentium?Ryzen?Xeon?Core iその他のCPUとの違い」項目でご説明いたします。
Core Ultra 9、7、5の性能の違い
それでは、Core Ultra 7やCore Ultra 5などCore Ultraの中で、どのような性能の違いがあるのでしょうか。CPUの性能は、製品仕様に記載されている数値を判断基準とすることがほとんどです。
※ただし、実際に利用するソフトウェアとの相性などもあるため、あくまでも基準として確認することをおすすめします。
目安はコア数やクロック数
確認する性能については、コア数やクロック数(GHz)などが目安としやすいでしょう。それぞれの数値が高いほど、性能が高いと判断できます。ただし、たとえば「Core Ultra 9」の性能と一口にいっても、「Core Ultra 9」レベルもシリーズによって性能が分かれていることを意識しておきましょう。
2024年時点では、主にCore Ultra 9、7、5、が採用されています。
レベル | Core Ultra 9 | Core Ultra 7 | Core Ultra 5 |
コア数 | 8~24コア | 8~20コア | 8~14コア |
スレッド数 | 8~24スレッド | 8~20スレッド | 12~14スレッド |
クロック数 | 5.10GHz~5.70GHz | 4.80GHz~5.50GHz | 4.50GHz~5.20GHz |
※Core Ultra プロセッサー(シリーズ2)の例
【用途・業務別】CPUの選び方!Core Ultraは何ができる?
実際にビジネス用のパソコンを選定する際には、CPUをどのように選べば良いのでしょうか。ここでは、Core Ultraを搭載するパソコンについて、目的別の選び方をみていきましょう。
ブラウザでのサイト閲覧~事務作業に使う場合:Core Ultra 5
パソコンでブラウザを使ったインターネット閲覧や事務作業において、Microsoft Officeなどオフィスソフトを利用する場合には、「Core Ultra 5」以上の性能を選択すると良いでしょう。
特に、Excelで関数を使ったり、PowerPointで画像などを多くあつかったりする場合、あるいはAccessなどのデータベースを利用する場合はCPUの性能を意識して選定することが大切です。
インテルCPUの型番の意味と見方
Core Ultra 9(プロフェッサー)285Kの場合
型番は一般的に、数字とアルファベットで記載されています。たとえば、「Core i5-12600K」という表記は以下のような意味です。
- Core Ultra:ブランド名(インテルのCore Ultraというブランドを示す)
- 9:ブランドレベル(Core Ultraブランドのレベル9ということを示す)
- 185H:プロセッサーナンバー(シリーズとSKUナンバー、サフィックスに区別できる)
- 1:シリーズ
- 85:SKUナンバー(数字が大きいほど高性能)
- H:サフィックス「Suffix」(どのような機能が搭載されている、あるいは非搭載かを示す)
つまり、「Core Ultra 9 185H」は、インテルのCore Ultraブランドであり、レベル9の1シリーズで、ノートのハイエンドモデルであることがわかります。
また、サフィックスの意味やCPUの型番の読み方は「CPU型番の見方を解説。数字の意味や違い、性能を解説!」で詳しく説明しているので、あわせてご覧ください。
Core i?Pentium?Ryzen?Xeon?その他のCPUとの違い
パソコン選びでCPU項目をみたときに「Core Ultra」以外の表記を見たことがある方もいるかと思います。intel Coreと記載のあるCPUは、CPUの中では最もメジャーな部類ですが、もちろん別のCPUを搭載しているパソコンもたくさんあります。
ここからは、パソコン購入の際に比較的よくCPUと見かけるであろうCPUとCore Ultraとの違いについて簡単にご説明します。
Core i、Atom、Celeron、Pentiumとの違い
Core Ultraと同じく、インテル社から販売されている・されていた「Core i™」、「Atom®(アトム)」、「Celeron®(セレロン)」、「Pentium®(ペンティアム)」。これらはCore Ultraと比べると下位モデルのCPUになります。(世代など細かく見ると異なりますが、大きく比較して)以下のような順番で性能が高くなっています。また下にいけばいくほどリーズナブルに購入できると考えていいでしょう。
- Intel Core Ultra
- Intel Core iシリーズ
- Intel Pentium
- Intel Celeron
- Intel Atom
Atomは2016年に終了。Celeron、Pentiumもブランド廃止が決まっており、今後エントリー向けCPUは2023年販売モデルから「Intel」ブランドとして販売されることが発表されています。
Celeronについて詳しくは「Celeronとは?意外と知らない性能や特徴について紹介!」、Pentiumについて詳しくは「インテルのPentiumとCore iってなにが違う?」でご説明しています。
AMD Ryzenとの違い
Ryzen™はAMD社が提供するCPUブランドで、Core Ultraの前世代であるCore iシリーズと同じようにRyzen 9、Ryzen 7、Ryzen 5、Ryzen 3といった数字で性能差がわかる種類が存在します。 特徴でいうと、マルチスレッド性能でCore iシリーズと凌ぐと言われており、比較的安価であることから近年人気を集めています。
かなり大雑把な説明にはなってしまいますが、AMD® Ryzen™ 9はCore i9程度というように、後ろの数字が性能比較する際の目安になります。
両者の違いは「「Core i」と「Ryzen」の違いを徹底比較!各CPUが適している作業・業務は何か?」で詳しくご説明しています。
Xeonとの違い
Intel® Xeon® (ジーオン、ジオン)は主にワークステーション・サーバー用途向けに販売されている高性能CPU。Core iシリーズなど一般向けのCPUとは違い、主に業務用として使用されます。コア数が極端に多く、最大では56コア。大規模シミュレーション、ビデオエンコーダーなどCPU性能をフルで使う処理で力を発揮します。
Xeonについて詳しくは「Xeon®(ジーオン)とは。Core i7、i9との違い」をご参照ください。
まとめ
Core Ultraは、Core iシリーズの上位版後継ブランドであり、NPUを搭載したことで従来のCPUよりAI処理の向上が期待されてると説明しました。
CPUの保有する機能が多岐にわたる現在のパソコン選びにおいては、ただ一元的に「性能の高いCPUを選べばよい」というわけではありません。作業内容に対して性能の高すぎるCPUではオーバースペックですしコストもかかります。
一方、性能が低すぎると作業効率を低下させてしまう可能性もあります。業務パソコンの適切な選択をするためにも、各CPUの性能の違いを知り、目的に合ったCPUの選び方を知ることが大切です。
パソコン選びでお困りの際は、是非一度サードウェーブへお問い合わせください。