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Intel Core i シリーズとは?数字の意味や違い、性能を解説!
仕事に使うパソコン選びは、作業目的に合わせた性能の選定が重要です。
特に、CPUはパソコンの性能を大きく左右するパーツですので、どのような違いがあるのかを理解しておくとパソコンを選びやすくなります。しかし、「CPUはCore i5で十分という表記を目にするけど何の話かさっぱりわからない」「Core i7とCore i3ってどっちがいいの?」と、スペック表をみただけであきらめムードになってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、CPU選びでよく見かけるIntel Core i シリーズとは何かを解説いたします。その性能の違いや目的別の選び方について解説します。
目次
目次
インテル(intel)のCPU「Core i」とは
パソコンにはCPUが搭載されています。パソコンを購入する際には、記載されているCPUの種類も重要な情報です。そこにはさまざまな種類のCPUが記載されていますが、ここではCore i シリーズについて確認していきます。
「Core i」はインテルが提供するCPUの種類のひとつ
「Core i」とは、インテルが提供するCPUの種類・シリーズ。CPU製品の中でも特に知名度が高いシリーズで、CoreシリーズやCore iシリーズと呼ばれます。(ここでは以降Core iシリーズで表記を統一)
Core iシリーズは2006年に発表されて以来、多くの製品が提供されています。近年では、Windowsパソコンの多くに「Core i5」や「Core i7」などが搭載されており、数字が大きいほど性能が高いものです。
そもそも、CPUとは「Central Processing Unit」の略称で、パソコンの頭脳に当たるパーツです。処理能力(性能)の高いCPUを搭載したパソコンは、一度に多くの計算ができるため処理スピードが速いという特徴が挙げられます。
つまり、Core iシリーズに限って言えば、Core i~の数字が大きいほど、パソコンの処理能力が高いと判断できるわけです。
「Core i」以外の製品もある
インテルが提供しているCPUには、「Core i」以外の製品もあります。
たとえば、「Celeron」や「Pentium」などは、「Core i」よりもコア数やスレッド数、動作周波数などが抑えられている代わりに省電力で低価格であるといった特徴を持っています。主に、安価なパソコンやモバイル端末などに用いられることが多いCPUです。
CPUの詳細については、「CPUとは?パソコン選びにおけるCPUについて分かりやすく解説!」をご参照ください。 また、その他のCPUとの違いについてはこの後「Pentium?Ryzen?Xeon?その他のCPUとの違い」項目でご説明いたします。
Core i9、i7、i5、i3の性能の違い
それでは、Core i3やCore i5などCore iシリーズの中で、どのような性能の違いがあるのでしょうか。CPUの性能は、製品仕様に記載されている数値を判断基準とすることがほとんどです。
※ただし、実際に利用するソフトウェアとの相性などもあるため、あくまでも基準として確認することをおすすめします。
目安はコア数やクロック数
確認する性能については、コア数やクロック数(GHz)などが目安にしやすいでしょう。それぞれの数値が高いほど、性能が高いと判断できます。ただし、たとえば「Core i9」の性能と一口にいっても、「Core i9」シリーズにも型番などの違いで性能が分かれていることを意識しておきましょう。
2023年時点では、主にCore i9、Core i7、Core i5、Core i3が採用されています。
シリーズ | Core i9 | Core i7 | Core i5 | Core i3 |
コア数 | 14~24コア | 14~20コア | 8~14コア | 4~6コア |
スレッド数 | 20~32スレッド | 16~28スレッド | 12~20スレッド | 6~8スレッド |
クロック数 | 5.30GHz~6.00GHz | 4.90GHz~5.40GHz | 4.0GHz~5.10GHz | 4.20GHz~4.50GHz |
※第13世代(Raptor Lake)の例
【用途・業務別】CPUの選び方!Core iシリーズは何ができる?
実際にビジネス用のパソコンを選定する際には、CPUをどのように選べば良いのでしょうか。ここでは、Core iシリーズを搭載するパソコンについて、目的別の選び方をみていきましょう。
ブラウザでのサイト閲覧に使う場合:Core i3~Core i5
事務作業に使う場合:Core i5
システム開発に使う場合:Core i5~Core i7
画像や動画の編集に使う場合:Core i7~Core i9
インテルCPUの型番の意味と見方
「今のi3は一昔のi5よりも性能がいい」とは?
ここまで大枠の性能の差はiの後ろの数字で判断できることをお伝えしてきましたが、中には「i5にもたくさんあるような」という方や、販売店などでスタッフの方より「今のi3は一昔のi5よりも性能がいい」などと説明を受けたことがある方もいるかと思います。
そうなのです。Core iシリーズの性能は、必ずしも数字だけで判断できるものではないのです。そして、判断のカギを握るのが、「型番」なのです。インテルCPUの型番の意味を知ると、そのCPUが登場した時期や世代が見分けられるようになります。
同じCore i5の製品でも、新しい型番の方が性能も高いのです。「第〇〇世代」などという呼び方をする場合もありますが、それも型番で見分けられます。
Core i5-12600Kの場合
型番は一般的に、数字とアルファベットで記載されています。たとえば、「Core i5-12600K」という表記は以下のような意味です。
- Core:ブランド名(インテルのCoreというブランドを示す)
- i5:シリーズ名(Coreブランドのi5というシリーズを示す)
- 12600:プロセッサーナンバー(世代とSKUナンバーに区別できる)
- 12:世代
- 600:SKUナンバー(数字が大きいほど高性能)
- K:カテゴリー(どのような機能が搭載されている、あるいは非搭載かを示す)
中でも、カテゴリーについてはさまざまなものがあり、例としては以下のようなものが挙げられます。
アルファベット | 意味 |
なし | 標準的なCPU |
K | オーバークロック対応 |
S、T | 省電力モデル |
P、F | 内蔵GPU非搭載 |
X | 高性能な上位モデル |
HQ | ノートPC向けの高性能GPU内蔵(ハイエンドモデル) |
U | ノートPC向けの省電力モデル |
Y | ノートPC向けの超省電力モデル |
つまり、「Core i5-12600K」は、インテルのCoreブランドであり、i5シリーズの12世代で、オーバークロック対応であることがわかります。
Pentium?Ryzen?Xeon?その他のCPUとの違い
パソコン選びでCPU項目をみたときに「Core i~」以外の表記を見たことがある方もいるかと思います。Core iシリーズはパソコンのCPUの中では最もメジャーな部類ですが、もちろん別のCPUを搭載しているパソコンもたくさんあります。
ここからは、パソコン購入の際に比較的よくCPUと見かけるであろうCPUとCore iシリーズとの違いについて簡単にご説明します。
Atom、Celeron、Pentiumとの違い
Core iシリーズと同じく、Intel社から販売されている・されていた「Atom(アトム)」、「Celeron(セレロン)」、「Pentium(ペンティアム)」。これらはCore iシリーズと比べると下位モデルのCPUになります。(世代など細かく見ると異なりますが、大きく比較して)以下のような順番で性能が高くなっています。また下にいけばいくほどリーズナブルに購入できると考えていいでしょう。
- Core iシリーズ
- Pentium
- Celeron
- Atom
Atomは2016年に終了。Celeron、Pentiumもブランド廃止が決まっており、今後エントリー向けCPUは2023年販売モデルから「Intel」ブランドとして販売されることが発表されています。
Celeronについて詳しくは「Celeronとは?意外と知らない性能や特徴について紹介!」、Pentiumについて詳しくは「インテルのPentiumとCore iってなにが違う?」でご説明しています。
AMD Ryzenとの違い
RyzenはAMD社が提供するCPUブランドで、Core iシリーズと同じようにRyzen 9、Ryzen 7、Ryzen 5、Ryzen 3といった数字で性能差がわかる種類が存在します。 特徴でいうと、マルチスレッド性能でCore iシリーズと凌ぐと言われており、比較的安価であることから近年人気を集めています。
かなり大雑把な説明にはなってしまいますが、Ryzen9はCore i9程度というように、後ろの数字が性能比較する際の目安になります。
両者の違いは「「Core i」と「Ryzen」の違いを徹底比較!各CPUが適している作業・業務は何か?」で詳しくご説明しています。
Xeonとの違い
Xeon(ジーオン、ジオン)は主にワークステーション・サーバー用途向けに販売されている高性能CPU。Core iシリーズなど一般向けのCPUとは違い、主に業務用として使用されます。
コア数が極端に多く、最大では56コア。大規模シミュレーション、ビデオエンコーダーなどCPU性能をフルで使う処理で力を発揮します。
Xeonについて詳しくは「Xeon®(ジーオン)とは。Core i7、i9との違い」をご参照ください。
パソコンを選ぶ際の注意点~CPU性能だけでは判断できない~
ここまで、CPUの性能をみてきましたが、パソコン選定をCPUの性能だけで決定することは避けなければなりません。
パソコンは、CPUとメモリ、HDDやSSDといった記憶装置などのパーツが連動して動くコンピューターです。そのため、CPUの性能が高くてもメモリの容量が少なければ、CPUの本来の性能を発揮できない可能性があります。
たとえば、ブラウザのタブを複数開いて閲覧する場合は、多くのメモリが必要です。性能の高いCPUを搭載したパソコンでも、メモリの容量が少なければサイトの表示が遅くなったり、ブラウザ自体が応答しなくなったりするのです。
パソコンのメモリについては「パソコンのメモリとは?購入前に把握しておくべきメモリの基本」で詳しく解説しています。また、SSDやHDDの違いについては「SSDとHDDの違いとは?パソコンを選ぶ際のストレージの種類と使い分け」にて詳しく解説していますので、あわせて参考にしてください。 また以下のページでは、業務・用途別おすすめパソコンやソフトウェアがご確認いただけます。合わせてご覧ください。
まとめ
パソコン選びにおいては、「性能の高いCPUを選べばよい」というわけではありません。作業内容に対して性能の高すぎるCPUではオーバースペックですしコストもかかります。一方、性能が低すぎると作業効率を低下させてしまう可能性もあるでしょう。業務パソコンの適切な選択をするためにも、各CPUの性能の違いを知り、目的に合ったCPUの選び方を知ることが大切です。
パソコン選びでお困りの際は、是非一度ドスパラプラスへお問い合わせください。