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CPUとは?パソコン選びにおけるCPUについて分かりやすく解説!


パソコンを購入する際、必ず「CPU」という用語を目にすると思います。
CPUはパソコンの性能に最も大きく左右する部品であるため、パソコンを選ぶうえで最も重要な部品だといえますが、「CPUってなにもの?」「結局どのCPU選べばいいのかが分からない」 などといった悩みがある方も多いのではないでしょうか。
この記事では、CPUの概要、CPUの性能を測るうえで重要な要素、主要なメーカーについて解説していきます。
目次
CPUとは?パソコンにおける頭脳の役割


CPUとは「Central Processing Unit」の略で、日本語では「中央演算処理装置」と訳します。
主な役割としては、計算、情報の処理や他の部品の管理であり、コンピュータにおける司令塔の位置づけになります。そのため、CPUはよく人間の「頭脳」や「心臓」に例えられることが多いです。
CPUの性能がパソコン全体に影響するため、性能面においてパソコンで最も重要なパーツだといえます。
パソコンを選ぶうえで知っておくべきCPUの要素や指標
パソコンを選ぶためには、パソコンで重要な役割を担うCPUのことをよく理解することが大事ではないでしょうか。なぜならば、CPUの性能とパソコンの性能はほぼ比例するためです。
CPUの仕様や性能を測るためには以下の観点が存在します。
- コア
- スレッド
- クロック周波数
- キャッシュメモリ
- ベンチマークスコア
この章ではそれぞれのキーワードについて詳しく解説します。
コア数
コアとはCPU内部にある演算回路のことであり、CPUの核となる部品だといえます。
コアの数が多ければ多いほど同時に演算が行えるため、処理の性能が上がります。近年は一つのCPUに複数のコアが存在することが一般的になっており、その状態を「マルチコア」と呼びます。また、コアの数が一つだと「シングルコア」、二つだと「デュアルコア」と表します。
現在、6コア「ヘキサコア」が一般的になっておりますが、中にはコアが8つある「オクタコア」の製品も販売されています。
なお、コアが多ければ多いほど
- 発熱が多くなる
- 消費電力が多くなりノートPCであればバッテリーの持ちに影響する
- 製造コストが高くなる
といったことが発生するため注意が必要です。
特にCPUは高熱になると処理速度が落ちます。そのため、パソコン内にCPUの温度を下げるためにCPUクーラーという装置で冷やします。
CPUクーラーは、ヒートシンクと呼ばれる熱伝導性の高いアルミや銅で作られた放熱版を用いて熱を吸収し、ファンと呼ばれる扇風機のような装置を用いてCPUに風を送り込んでCPUを冷却する空冷が一般的です。
スレッド数
スレッドとは、CPU内のコアが行う仕事の単位のことを指します。
スレッド数が多ければ多いほど、複数の処理を同時並行で作業を分担させることが出来ますので、効率的に処理を行うことが可能です。
かつては1コアにつき1スレッドが原則でしたが、2002年以降はIntel社のPentium 4プロセッサやXeonプロセッサなどのCPUで1コアにつき2スレッドで処理しています。この技術を「ハイパースレッディング」と呼びます。
クロック周波数
クロック周波数はCPUのデータ処理速度を示す値です。CPUが1秒間に処理できる命令数を表しており、単位は「Hz(ヘルツ)」を用います。高性能化と共に数値が大きくなったことにより、MHz(メガヘルツ)やGHz(ギガヘルツ)と表現されるようになりました。
1MHzは10万Hz、1GHzは10億Hzです。クロック周波数の値が大きければ大きいほど性能が高いです。また、クロック周波数には「定格クロック」と「最大ブーストクロック」という指標があります。
定格(ベース)クロック | CPU内のすべてのコアが問題なく動作する速度 |
最大ブーストクロック | PUの内のコアが最大で動作する速度 |
この二つの指標と照らし合わせてCPUの性能を判断出来ます。
キャッシュメモリ
キャッシュメモリを説明する前に、まずはメモリについて説明します。メモリはデータを記憶する部品を指します。
メモリには主に「メインメモリ」と「キャッシュメモリ」の2種類があります。
メインメモリとは、コンピュータ内のデータやプログラムを一時的に記憶するための装置で、こちらはCPUの外にあります。
一方でキャッシュメモリはCPUとメインメモリの間に配置される部品です。キャッシュメモリはCPUモジュールの中に実装し、アクセス頻度の高いデータや命令を保存することで処理速度を高速化しています。メインメモリより容量が少ないが、メインメモリより高速であるのが特長です。
ベンチマークスコア(CPUの性能)
ベンチマークスコアとは、コンピュータや製品がどの程度優れているかを数値化したものです。専用のソフトを用いて測定します。
世の中に様々なベンチマークの指標が存在します。”CPUベンチマークソフトウェア”と検索するとベンチマークを測るためのソフトウェアが多く存在することが分かります。各ソフトウェアな観点でベンチマークスコアを算出されており、中にはコストパフォーマンスの高いCPUを表すベンチマークも存在します。
ベンチマークスコアの数値が高いほどCPUの性能が高いです。
ストレージや、グラフィック、パソコンの総合性能を測るソフトウェアも各種存在します。目的に応じた計測が行え、指標を得ることができます。
各CPUメーカーの特長とは?インテルとAMDの違い
パソコン向けのCPUを製造している主要なブランドはインテルとAMDの2社です。アメリカの調査会社Mercury Researchによりますと2021年第3四半期のCPUの販売台数の世界シェアはインテルが75.4%、AMDは24.6%でこの2社のみで100%となっています。
これより、インテル®とAMDについて詳しく紹介します。
Intel®(インテル)
インテル(Intel Corporation)はアメリカのカリフォルニア州に本社を置く世界最大手の半導体素子メーカーです。アメリカのIT工業地帯で有名なシリコンバレーに位置する企業の一つです。「インテル、入ってる(英語ではIntel Inside)」のCMで馴染みのある方も多いかと思います。
インテルは1968年に後に「シリコンバレーの主」と謳われるロバート・ノイスと将来予測の法則「ムーアの法則」を唱えたゴードン・ムーアによって設立された歴史ある会社です。現在はパット・ゲルシンガーがインテルのCEOを務めています。
近年のインテルの主要製品は「Core i9」と呼ばれるCPUです。この製品はコア数が8つある「オクタコア」で、スレッド数が16個存在し、高速な処理を実現します。
AMD(エーエムディー)
AMDはAdvanced Micro Devices(アドバンスト・マイクロ・デバイセズ)の略で、アメリカのカリフォルニア州に本社を世界第2位の半導体素子メーカーです。AMDは「エーエムディー」と読みます。本社はインテルと同じくシリコンバレーに位置します。
AMDは1969年に「真の男ならファブ(工場)を持つ」というセリフを残したジェリー・サンダースが設立しました。当初はインテルの「セカンドソースメーカー」として、インテルの製品と全く同じ仕様の製品を製造していたメーカーの一つでした。その後、インテルがセカンドソースを認めず、製造資料を公開しない方針を取ったため、多くのセカンドソースメーカーが撤退する中、AMDは独自設計のCPUを製造するようになり、今の地位を築くことに成功しました。
現在の主要製品は「Ryzen™ シリーズ」であり、インテルの「Core™ プロセッサ-・ファミリー」と同じく、マルチコアCPUで、Threadripperに代表される多コアプロセッサなど独自技術も特徴です。
AMDの最も大きな特長としては、比較的費用がインテルと比べて安価の傾向にあるため、コストパフォーマンスに優れていることが多いです。そのため、費用を抑えたい場合はAMDのCPUが搭載されたパソコンを購入することも選択の一つです。
AMDについてより詳しく知りたい方は以下の記事をご参照ください。
まとめ
CPUの性能や特長を把握することで、ご要件に合ったパソコンを導入することができます。
ある程度のパソコンの知識が必要になるものの、問い合わせ窓口が設置されているドスパラプラスなら初心者でも安心してパソコンを導入できますので是非ご活用ください。