CPUの性能比較表｜2024年最新版

この記事はCPUの性能を表でまとめています。性能比較のためのCPUの基本スペックやPassMarkのベンチマークをIntel® ・AMD別にお伝えします。

また、最新第14世代のIntel® Core™ iシリーズのおすすめ製品も紹介しております。

どのCPUを導入すべきか悩んでいる方や、最新のCPUを導入するか検討している方はご参考になさってください。

CPU比較表の見方

まずはじめに、CPU比較表の見方を紹介します。

項目別に解説するので、CPUの性能を正確に把握するために押さえておきましょう。

CPU比較表の表記例

比較項目の意味

【Intel】CPU比較表

Intel®製CPUの基本スペックやベンチマークを表にまとめました。Intel製の各CPUの性能差や世代間でのスペック比較にお使いください。

比較表の「CPU名称」項目のリンクをクリックすると、それぞれの製品について詳しく解説したページにアクセスできます。また、「製品リンク」項目のリンクをクリックすると、ドスパラプラス・ドスパラサイトの製品ページへアクセスします。

Intel製CPUの優れている点もあわせてお伝えします。

【Intel】CPU比較表(デスクトップパソコン用)

デスクトップパソコン用のIntel製CPU比較表を紹介します。

※表内の数値は2024年1月時点の情報です。また、以下の引用先サイトで情報が確認できなかった部分は、空欄になっております。

引用先サイト：Intel公式（外部サイト）・PassMark Software（外部サイト）

【Intel】CPU比較表(ノートパソコン用)

続いて、ノートパソコン用のIntel製CPU比較表を紹介します。

※表内の数値は2024年1月時点の情報です。また、以下の引用先サイトで情報が確認できなかった部分は、空欄になっております。

引用先サイト：Intel公式（外部サイト）・PassMark Software（外部サイト）

Intel製CPUが優れている点

Intelは、世界最大のシェアを誇るCPUメーカーで、多くのパソコンにIntelのCPUが搭載されています。

市場に流通しているほとんどのソフトウェアがIntel向けに最適化されているので、CPUメーカーにこだわりがない方は、Intel製がおすすめです。

また、シングルスレッド性能に優れており、ビジネスシーンやプライベートで高いパフォーマンスを発揮します。

多くのゲームタイトルにも対応しており、ゲーミングPCに搭載されている割合も高いため、最新のゲームを楽しみたい方にも適しています。

AMD製と比べて高価な傾向にありますが、ビジネスやゲーミング用途で高い性能を求める方は、Intel製を選択肢のひとつに検討してみてください。

【AMD】CPU比較表

AMD製CPUの基本スペックやベンチマークを表にまとめました。AMD製の各CPUの性能差や世代間でのスペック比較にお使いください。

一覧表の「CPU名称」項目のリンクをクリックすると、それぞれの製品について詳しく解説したページにアクセスできます。

また、「製品リンク」項目のリンクをクリックすると、製品ページへアクセスします。

AMD製CPUが優れている点もお伝えするので、Intel製CPUと比較する際にご参考ください。

【AMD】CPU比較表(デスクトップパソコン用)

デスクトップパソコン用のAMD製CPU比較表を紹介します。

※表内の数値は2024年1月時点の情報です。また、以下の引用先サイトで情報が確認できなかった部分は、空欄になっております。

引用先サイト：AMD公式（外部サイト）・PassMark Software（外部サイト）

【AMD】CPU比較表(ノートパソコン用)

続いて、ノートパソコン用のAMD製CPU比較表を紹介します。

※表内の数値は2024年1月時点の情報です。また、以下の引用先サイトで情報が確認できなかった部分は、空欄になっております。

引用先サイト：AMD公式（外部サイト）・PassMark Software（外部サイト）

AMD製CPUが優れている点

シングルスレッド性能が優れているIntelに対し、AMDは高いマルチスレッド性能が特徴で、複数のアプリケーションを用いて演算を行う科学技術計算やプログラミング、動画編集などのクリエイティブ系の作業に適しています。

また、Intel製と比べて比較的安価で、消費電力も抑えられている傾向にあるため、コストパフォーマンスに優れているのも強みです。

一方で、Intelと比べて対応しているソフトウェアが少なく、製品によっては使用できなかったり、正常に作動しない場合があるため、事前に利用するソフトウェアやアプリケーションの動作環境を確認しておきましょう。

最新第14世代のCoreシリーズおすすめ製品5選

2024年1月時点で最新の第14世代のおすすめ製品を紹介します。

最新の高性能なCPUを導入したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

Core i5-14600KF

Intel® Core™ i5-14600KFは、内蔵GPU非搭載でなおかつオーバークロックに対応したKFシリーズのCPUです。

コア数・スレッド数は14コア20スレッドと高い並列処理性能を備えています。

プロセッサー・ベース動作周波数は3.5GHz、ターボ・ブースト利用時の最大周波数は5.3GHzと高く、Webブラウジングや資料作成はもちろん、負荷の大きいクリエイティブ系のタスクでも快適に取り組めます。

Core i7-14700K

Intel® Core™ i7-14700Kは、オーバークロック対応のKシリーズのCPUで、プロセッサー・ベース動作周波数はCore i5-14600KFに劣るものの、ターボ・ブースト利用時の最大周波数は5.6GHzと高い数値を誇ります。

また、コア数・スレッド数は20コア28スレッドと、同じIntel® Core™ i7シリーズで前世代にあたるIntel® Core™ i7-13700の16コア24スレッドを上回る数値で、確かなスペックアップがみられます。

Core i7-14700KF

Intel® Core™ i7-14700KFはKFシリーズのCPUで、下位グレードのCore i5-14600KFを上回るコア数・スレッド数とターボ・ブースト利用時の最大周波数を備えています。

加えて、Core i5-14600KFからスペックアップがみられる中で、消費電力は125Wと据え置きである点も特徴のひとつです。

一般的なビジネスシーンではオーバースペックになる場合がありますが、動画編集やデザイン制作などのクリエイティブ系の仕事を行う方におすすめです。

Core i9-14900K

Intel® Core™ i9-14900Kは、最上位グレードのIntel® Core™ i9シリーズにあたるCPUです。

24コア32スレッドの高い並列処理性能に加え、ターボ・ブースト利用時の最大周波数は6.0GHzと、CoreシリーズのCPUの中ではトップクラスの数値を誇ります。

Core i9-14900KF

Intel® Core™ i9-14900KFは、Core i9シリーズのKFシリーズにあたるCPUです。

基本スペックはCore i9-14900Kと変わりませんが、内蔵GPU非搭載で、グラフィックボードを単体でパソコンに搭載する方におすすめです。

また、消費電力はCore i5-14600KFと変わらない125Wで、省電力性にも優れています。

パソコンのCPUを選ぶときに確認しておきたいスペック

パソコンのCPUを選ぶときに確認しておきたいスペックを項目ごとに解説します。CPUを選ぶ際の確認にお使いください。

CPUとは

CPUはコンピュータにおける司令塔の位置づけで、パソコン上での計算や情報の処理、各種パーツの管理を行います。

CPUの性能がパソコンの性能を左右すると言っても過言ではなく、用途に合った適切な製品の選定が重要です。

CPUの詳細は「CPUとは？パソコン選びで知っておくべき要素や比較方法を解説！」で解説しているので、あわせてご確認ください。

コア数

コアとは、CPUで実際に処理作業を行う中核の部分を指し、コア数は1つのCPU内にあるコアの数を表します。

コア数が多いほど複数のコアで作業を分担できるため、パソコンが複数の作業を同時並行で処理でき、処理性能・処理速度が向上します。

従来は1つのCPUに1コアの「シングルコア」が主流でしたが、近年は複数のコアの搭載が主流となっています。

複数のアプリケーションを開いて作業する機会の多いクリエイティブ系の仕事の方は、コア数に注目しましょう。

スレッド数

スレッド数とは、同時に処理できるプログラムや命令の数を指します。

本来は、1コアにつき処理される命令は1つですが、コアへの負担が少ない命令であれば、さらに命令の実行が可能です。

例えば、12コア24スレッドのCPUの場合、本来同時に処理できる命令数は12（シングルスレッド）ですが、上記のようなケースでは最大で24の命令を同時に処理できます（マルチスレッド。

近年のCPUは、後者の「マルチスレッド」に対応した製品が大半ですが、古い製品の中には「シングルスレッド」対応の製品もあるので、選定する際に注目してみてください。

クロック周波数

クロック周波数とは、CPUの処理速度を指し、1秒間に何回振動したかを表すHz（ヘルツ）で表記されます。

クロック周波数の数値が高いほど高速に処理が可能ですが、あわせてコア数にも着目しましょう。

例えば、クロック周波数が4GHzでコア数2のCPUよりも、クロック周波数が3GHzでコア数4のCPUのほうが効率よく処理でき、高性能といえます。

コア数・スレッド数・クロック周波数の詳細は「CPUの「コア数」「クロック周波数」「スレッド数」とは？」で解説しているので、ぜひご覧ください。

TDP

TDPはCPUの最大放熱量を指します。高性能なCPUやデスクトップパソコンに搭載されたCPUほどTDPが高い傾向にあり、消費電力も高くなります。

中には、CPUの末尾に「T」や「U」の付く、省電力性に特化したTDPの低いCPUもあるため、消費電力を抑えたい方は、そのほかの基本スペックとあわせて確認してみてください。

また、TDPは、CPUの発熱量や最大消費電力の目安となりますが、実際の消費電力とは異なるので、参考にする際には注意が必要です。

キャッシュメモリ

キャッシュメモリとは、CPUとメインメモリの間に配置されている、一時的にデータを記録するメモリです。

アクセスする頻度の高いデータや命令が保存される仕組みで、メインメモリよりも近い位置に配置されているキャッシュメモリからデータや命令を読み込むことで、アクセス時間の短縮が実現できます。

また、キャッシュメモリは、高速に処理できる順にL1→L2→L3のように複数の階層に分かれているので、それぞれの容量を確認しましょう。

キャッシュメモリの容量が大きいほど高速に処理できるデータ・命令量が多いため、定型業務の処理速度を高めたい方は、注目してみてください。

世代

CPUは、発売された時期や性能で世代に分けられています。

例えば、IntelのCoreシリーズの場合は、2024年1月時点で第14世代まで販売されています。

Coreシリーズの世代は、品番の4桁〜5桁の数字（プロセッサー・ナンバー）から判別が可能で、Core i9-14900Kの場合は、プロセッサー・ナンバーが「14900」で、先頭の14が世代を指します。

新しい世代のCPUほど最新の技術で開発されており、高性能な傾向にあるため、これからCPUを購入する方は、最新世代のCPUがおすすめです。

パソコンのCPUを選ぶときのポイント

パソコンのCPUを選ぶときには、パソコンの用途を明確にしておきましょう。

用途が決まっていれば、用途に対して過不足のないスペックを備えたCPUを導入できます。

用途が曖昧で、必要なスペックが把握できていないと、用途に対してスペック不足なCPUを導入してしまい、買い替えが必要になる場合があります。

また、価格の高いオーバースペックなCPUを購入してしまうと、無駄な出費となってしまいます。

パソコンには、書類作成やWebブラウジング、動画編集、イラスト制作などのさまざまな用途がありますが、購入する前に主にどの用途で使用するのかを決めておきましょう。

書類作成やメール管理などの一般的なビジネスシーンなら高性能は不要

主に書類作成やメールの管理、Webブラウジングなどの一般的なビジネスシーンでパソコンを使用する場合は、高性能なCPUは不要です。

Intel製であればIntel® Core™ i3シリーズ、AMD製ならAMD Ryzen™ 3シリーズでも十分な性能を発揮します。

CPUに予算をかけるよりも、メモリやストレージを増量したほうが、業務で使用する多くのデータの保存やバックアップを快適に行えます。

動画編集や3Dアニメーション、ゲームなどの高負荷な作業には高性能CPUが必須

動画編集や3Dアニメーション、ゲームなどの高負荷な作業には、高性能CPUが必須です。

これらの用途で使用するアプリケーションの推奨スペックは、CPUがCore i7シリーズ以上となっているケースが多いため、使用を検討しているアプリケーションがある場合は、事前に動作環境を確認しておきましょう。

Core i7シリーズ以上のCPUであれば、負荷の大きいクリエイティブ系のタスクでも快適に実施でき、生産性の向上を狙えます。

負荷の軽いクリエイティブ系の業務にはミドルグレードがおすすめ

ビジネスシーンにおいてより快適な作業を求める方や、負荷が軽めの動画編集・画像編集などのクリエイティブ系の業務に取り組む方は、ミドルグレードにあたるIntel® Core™ i5シリーズやAMD Ryzen™ 5シリーズのCPUがおすすめです。

ビジネスや学業でも高いパフォーマンスが期待できるのに加え、ハイグレードなCPUと比べて価格が抑えられています。

幅広い用途に対応できるので、用途が具体的に決まっていない方にもおすすめです。

高性能CPUを導入する際の注意点

高性能CPUを導入する際の注意点として、CPUファンの回転音があります。

CPUは、負荷の大きいタスクを処理するときに発熱量が多くなりますが、高温の状態が続くと性能が低下する恐れがあるため、CPUファンを使用して冷却を行います。

ただし、CPUが高温であるほどCPUファンは高速に回転するため、静かな環境で作業したい方にとっては耳障りになる場合があります。

パソコンの中には静音性に優れたファンを搭載した製品もあるので、快適な作業環境を構築したい方は、スペックとあわせて確認してみてください。

デスクトップパソコン用とノートパソコン用CPUの違い

ノートパソコン用のCPUは、消費電力・発熱量を抑えるために、デスクトップパソコン用と比べて性能が抑えられている傾向にあります。

例えば、デスクトップパソコン用でIntel® Core™ i7-13700、ノートパソコン向けにIntel® Core™ i7-13700Hという名称のCPUがありますが、コア数やスレッド数、クロック周波数などの基本スペックが異なり、Core i7-13700のほうが高性能です。

これからCPUを導入する方は、似たような名称のCPUでも性能が異なる点を押さえておき、誤った製品を導入しないように注意しましょう。

CPU以外のパーツの性能にも注目する

前述のとおり、CPUはパソコンの性能を左右する重要なパーツのひとつですが、CPUだけでパソコンの性能が決まるわけではありません。

高性能なパソコンを使いたい方は、そのほかのパーツにも注目しましょう。

例えば、データへの快適なアクセスを求める方は、メモリの容量が多いパソコンを選びましょう。

メモリは、データを一時的に保存しておくパーツで、ストレージよりも高速にアクセスできるため、容量が大きいほど多くのデータを快適に処理できます。

また、動画編集やグラフィックデザイン、高解像度のゲームプレイなどの高いグラフィック処理性能が求められる作業を行うには、高性能なグラフィックボードが不可欠です。

これらの作業をCPU内蔵のGPUで行おうとすると性能が不足し、高度な映像処理ができないため、用途に適したスペックを備えたグラフィックボードを選定しましょう。

コスパに優れたおすすめのグラフィックボードは「コスパ重視のグラボ12選！選び方やおすすめメーカーも解説」で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

まとめ

この記事では、Intel製CPUとAMD製CPUの性能を表でまとめて紹介しました。

CPUを選ぶうえで指標となる基本スペックやPassMarkのベンチマーク、CPUを選ぶときのポイントも紹介したので、CPUを選ぶのに悩んでいる方はぜひ参考になさってください。