- HOME
- 法人様向けお役立ちコンテンツ
- 中古ゲーミングPCは実際どうなのか?おすすめする人・しない人を詳しく解説
中古ゲーミングPCは実際どうなのか?おすすめする人・しない人を詳しく解説
この記事では、中古ゲーミングPCの購入をおすすめする人としない人をわかりやすく解説します。最新スペックを搭載した新品となると高額になる傾向があるため、できれば中古で安く済ませたいとお考えの方も多いでしょう。
ただし、ビジネス用途での中古利用は大きなデメリットがあるため、新品購入の選択肢も持ちながら検討するのが重要です。中古のメリット・デメリットに加え、購入するときの注意点もご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
目次
目次
中古ゲーミングPCをおすすめする人
はじめに、新品ではなく中古のゲーミングPCがおすすめできる方を5つのタイプに分けてご紹介していきます。
パソコンやPCパーツの知識が豊富な方
パソコンやPCパーツの知識が豊富な方は、類似のスペックを持つ新品と中古ゲーミングPCの価格を比較して、コストメリットとパフォーマンスを総合的に判断できるでしょう。したがって、高いスペックにもかかわらずお得感があるPC、スペックがそれほどでもない割高なPCが見極められ、上手に中古ゲーミングPCを選定可能です。
予算の関係で価格を最優先する方
中古ゲーミングPCの最も大きなメリットは、新品と比較して安い価格で購入できる点です。
ただし、前の所有者の使用状況によって購入する個体ごとに寿命が大きく異なるとともに、保証が短く、保証期間終了後は自己責任というリスクがあります。大きなリスクを承知のうえで、とにかく価格を最優先という方には中古ゲーミングPCがおすすめです。
PCの不具合に自分で対応できる方
新品と比較すると、中古ゲーミングPCは故障の発生する可能性が高いと考えられます。保証期間が終わったら自分で不具合に対処する必要があるため、対処する自信がない場合には新品の購入が選択肢となるでしょう。一方、自分で調べてどのような不具合にも対応できるとお考えの方は、中古ゲーミングPCを購入しても問題なく活用できます。
自作PCの経験を積みたい方
中古ゲーミングPCは、将来的に自作PCを組み立てたいとお考えの方におすすめです。新品のPCは、通常1年以上の基本保証がついており安心して長期にわたって利用できますが、ケースを開けてPCパーツの拡張や増設を行うとメーカーの保証対象外となるため、知識と経験を豊富にお持ちの方以外はなかなかできません。
しかし、中古ゲーミングPCであれば保証期間が短いため、保証期間経過後は自由に拡張や増設が可能で、自作PC組み立ての経験を積めるでしょう。
趣味として動画編集に挑戦したい方
趣味として新たに動画編集に挑戦したいが、いきなり高スペックなパソコンは用意できないという方も中古ゲーミングPCが購入候補となるでしょう。高精細・高画質のグラフィック機能を最大限活用した4K動画編集では、スペック不足により動作が遅いと感じる可能性はありますが、HD動画編集など要求スペックが低くなれば数世代前のスペックでも十分対応可能です。
中古ゲーミングPCを購入するメリット
ここでは、新品ではなく中古ゲーミングPCを購入した場合に得られるメリットについて、2つご紹介していきます。
安く購入できる
中古ゲーミングPCを購入するメリットとして、安く購入できるため予算を抑えられる点があげられます。特にCPUは、世代が新しくなるごとに価格も大幅に上がりますが、CADや動画編集で最新のスペックが要求されるソフトウェアはそれほど多くありません。利用したいソフトウェアが1世代前、2世代前のCPUでも対応できる場合には、中古ゲーミングPCを購入することで大きなコストメリットが得られるでしょう。
また、PC本体ケースやキーボードなどに傷や汚れがあるなどの理由で、高スペックなわりに安く購入できることもあります。
メーカーの取り扱いが終了したモデルを購入できる
製造・販売中止によりメーカーの取り扱いが終了した商品を購入できる点もメリットといえます。ゲーミングPCでは、本体デザインやカラーなど期間や数量の限定モデルが販売されることが多く、中古ゲーミングPC市場でも大変人気があります。すでに新品での入手は困難なため、本体デザインやカラーが気に入った場合には、スペックを考慮して購入を検討するのもよいでしょう。
中古ゲーミングPCを購入するデメリット
価格面で大きなメリットが得られる中古ゲーミングPCですが、PCの知識があまりない方は特に注意すべきデメリットがありますので5つご紹介します。
PCの寿命が予測できず、故障のリスクが高い
ストレージ(SSD・HDD)や電源ユニットは、PCの使用にともなって消耗していくPCパーツですが、前のPC所有者がどれだけの期間、どのように使用していたかを知るすべはありません。新品であれば、メーカーの保証期間をもとにおおよその寿命を予測できますが、中古ゲーミングPCでは突然一部のパーツ、もしくはPC全体が寿命を迎えるリスクを抱えています。新品と比較して故障のリスクが高い点は、中古ゲーミングPCのデメリットといえます。
パフォーマンスに満足できない可能性がある
PCパーツは日々進化していますが、中古ゲーミングPCでは、各PCパーツについて最新モデルよりも古い世代のモデルが搭載されているのが一般的です。3DCADや4K動画編集では、高フレームレート、高解像度のスペックが要求されるものも多く、古いパーツ構成のPCではパフォーマンスに満足できず、ストレスを感じる可能性があります。
価格面で中古のメリットが得られない
近年、ゲーミングPCの人気の高まりとともに、高スペックのPCが低価格で販売されるようになってきました。これにより、新品と中古の価格差が数万円というケースも珍しくなく、以前よりも中古ゲーミングPCを購入することによるメリットが少なくなったといえます。PCの寿命を考慮した場合には、新品のほうが圧倒的に有利であるため、コストパフォーマンスが判断できないという方は新品の購入を検討するのがよいでしょう。
保証期間がかなり短い
中古ゲーミングPCでは、1カ月から3カ月の基本の保証期間が設けられているケースが多く、保証期間を経過した後に故障が発生した場合には、自分で修理するか、メーカーの有償修理を依頼する必要があります。中古を購入してコストを抑えるはずが、修理費用が高くついてしまうことも考えられるため、自分で対応できない場合には中古ゲーミングPCの購入はリスクがあるといえるでしょう。
最適なパーツ構成を選べない
新品を購入する場合には、パソコンの専門知識を有するショップスタッフが、バランスを考慮してPCパーツを組み合わせた標準モデルが購入できます。また、メモリを増やしたい、SSDの容量を増やしたいなど、自分の好みに合わせてカスタマイズも可能です。
しかし、中古ゲーミングPCでは、基本的に前の所有者が利用していた状態で購入するため、最適と考えるパーツ構成を自分では選べません。
中古ゲーミングPCの選び方
ここからは、中古ゲーミングPCの選び方について、OSやCPUなど主要パーツごとにポイントを詳しく解説していきます。
OSの確認
代表的なOSとして「Windows」「macOS」「Linux」などがあげられます。CADや動画編集する場合には、Windowsのみ対応というソフトが多くあるため、ゲーミングPCのOSとしてWindowsを選ぶのがよいでしょう。また、Windowsには32ビットと64ビットの2つがありますが、より快適に操作するために64ビットがおすすめです。
なお、Windows 11搭載のPCであれば特に問題はありませんが、Windows 10は2025年10月でMicrosoft社のサポートが終了するため、もしWindows 10搭載のPCを選ぶ際にはPCのスペックがWindows 11へのアップグレードの要件を満たしているか確認が必要です。
CPUの確認
CPUは、ほかのPCパーツを制御し、PC全体のパフォーマンスに大きく影響を及ぼすため、特に慎重に選ぶ必要があります。現在、Intel®社製とAMD社製が主流で、発売時期により世代の区別がされており、例えばIntel社製の場合には最新は第14世代、2DCADやHD動画編集に利用するのであれば第11世代以降のIntel® Core™ i5もしくはIntel® Core™ i7を選択するのがよいでしょう。
CPUは「プロセッサーとは?パソコン(PC)の最重要ポイント「プロセッサー」の初心者でも分かる用語解説」で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
メモリの確認
メモリは、容量が大きいほど処理がスムーズで快適に操作できる一方、容量が不足するとPCの動作が重くなる、画面がカクつく、場合によってはフリーズするなどの不具合が発生します。動画編集やCADソフトの利用時に、CPUやGPUのパフォーマンスにも大きく影響するため、16GB以上のメモリを選択しましょう。
GPU(グラフィックボード)の確認
GPUは、高性能になるほど高精細で滑らかな映像表現が可能なため、動きの速い映像編集に利用する場合には欠かせません。
ただし、ほかのPCパーツと比較して非常に高額なことから、ゲーミングPCがはじめての方はNVIDIA®社製のNVIDIA® GeForce GTX 16シリーズ、中上級者向けとしてNVIDIA® GeForce RTX™ 30シリーズもしくはNVIDIA® GeForce RTX™ 40シリーズがおすすめです。
GPUは「GPUとは?CPUとの違いやGPUを知る上でカギとなる「グラフィックボード」との関係などをご紹介」で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
ストレージの確認
ストレージは、SSDとHDDの大きく2つに分けられますが、両者を比較すると、転送速度はSSDのほうが圧倒的に高速なため、SSD搭載のゲーミングPCを選択しましょう。
なお、ストレージの容量はゲーミングPCの利用用途によって大きく異なりますが、空き容量が少なくなるとフリーズなどの不具合の発生するリスクが高まるため、余裕を持って500GB以上のSSDを選択するのをおすすめします。
SSDは「フラッシュメモリの仕組みについて、フラッシュメモリであるSSDとHDDの違いなども解説」で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
全体のパーツ構成の確認
ここまでPCパーツごとの望ましいスペックをご紹介してきましたが、各パーツが最大限のパフォーマンスを発揮するためには組み合わせも大変重要です。新品の場合には、専門家であるショップスタッフがバランスのよいパーツを組み合わせて販売していますが、中古の場合には前の所有者が拡張・増設を行うことでバランスが崩れてしまっているリスクがあるため、自分で判断できない方は新品を購入するのがよいでしょう。
電源ユニットの確認
電源ユニットの性能が不足、あるいは消耗を原因として十分な電力が供給できなくなると、PC全体のパフォーマンスが低下するだけでなく、PC自体の電源が落ちてしまうこともあります。消費する電力に対して余裕を持った電源ユニットを搭載することで、寿命の延長、発熱の抑制、将来の拡張可能性につながるため、購入前に必ずチェックが必要です。
保証期間の確認
中古ゲーミングPCを選ぶ際には、万が一に備え保証期間も重要です。中古の場合、基本の保証期間は1カ月から3カ月と設定されているものが多く、新品の基本保証が1年、オプションで最大5年の期間を選べるのと比較すると非常に短くなっています。保証期間経過後は、自分で修理もしくはメーカーの有償修理を利用する必要があるため、パソコンにあまり詳しくない方は新品を購入するのが安心です。
中古ゲーミングPC購入時の注意点
ここでは、買ってから後悔することがないように、中古ゲーミングPCを購入する際に特に注意すべきポイントを3つご紹介します。
利用予定のソフトウェアの要求スペックに注意する
CADや動画編集のソフトウェアは、メーカーの公式サイトで推奨のスペックをPCパーツごとに詳しく紹介しています。利用したいソフトが決まっている場合には、購入予定のゲーミングPCが要求スペックを満たしているか必ず確認しましょう。特にCPU・メモリ・GPUは、スペックを満たしていないと動作が不安定になるため注意が必要です。
フリマアプリやオークションサイトは避ける
フリマアプリやオークションサイトでは、個人が出品しているケースが大半で粗悪品を売りつけられるリスクがあるため、中古ゲーミングPCの購入では利用を控えましょう。PCショップでは、豊富な知識を持ったショップスタッフが適切にメンテナンスを行い、基本保証も設定されていますが、フリマアプリなど個人からの購入では、PCの状態も正確に把握できず基本保証もありません。中古ゲーミングPCを購入する場合には、専門のPCショップを利用するのが安心です。
中古ゲーミングPCは信頼できるショップから購入しましょう
PCショップでは、豊富な専門知識と経験を有するショップスタッフが適切にメンテナンスを行っており、中古品のランクをWebサイトで確認することで購入前にPCの状態を把握可能です。また、フリマアプリで個人から購入する場合と異なり、基本保証も設定され、かつ購入後のサポートも受けられます。
安心して中古ゲーミングPCを利用するために、信頼できるショップから購入しましょう。