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CAD用パソコンとは?必要なスペックやおすすめをご紹介
CAD用パソコンは、図面の読み込み時や、作図の際に大きなリソースが必要になります。
この記事では、CAD用パソコンの選定のポイントや、おすすめの機種についてご紹介していきます。
目次
目次
CAD用パソコンとは
CADとは
CADは「Computer Aided Design」の頭文字を取ったものです。日本語ではコンピューター支援設計と訳されます。従来、人の手によって製作されていた設計図を、コンピューターを使用して作図できるようにしたシステム、もしくはソフトのことです。
CADの種類
CADには主に、「2D(二次元) CAD」と「3D(三次元) CAD」、「汎用CAD」と「専用CAD」の種類があります。2D CADとは図面や平面などを二次元で表現するCADのことで、従来の紙の図面に相当します。3D CADは、球や直方体などを使用して建物などを立体的(三次元)に表現するCADです。
汎用CADは、どのような種類の業務でも広く使用できるCADで、専用CADは特定の分野向けに構築されたものです。専用CADにおいては、例えば建築CADは窓や扉など、建築設備CADは配線や配管などがすぐに入力できるようになっています。
これらのCADについてスムーズに作業できるよう設計されたパソコンがCAD用パソコンです。
CAD用パソコンを選ぶ際のポイント
ここからはCAD用パソコンを選ぶ際のポイントをみていきましょう。
CPU:Core i7以上で安心。クロック数を最重要視
CPUは、OSや各種アプリケーションを動かす役割があり、性能が高いほど作業が快適に行えます。CPUの性能で重要なのは、クロック周波数・コア数・スレッド数の3点です。
クロック周波数 | GHzという単位で表記され、数値が高いほど高速な処理ができる |
コア数 | CPU内部にある演算回路。数が多いほど平行して処理を実行出来る |
スレッド数 | 同じコア内で同時に処理できる作業単位。数が多いほど平行して処理をこなせる |
CADの一部の機能はマルチスレッドに対応していますが、ほとんどはシングルコアで作業をすることになるため、インテルの高コアCPUや、AMDのRyzenなどのマルチコアCPUは、CADのパフォーマンス向上には向かない場合があります。
コア数ではなく重要視すべきはクロック数で、クロック数が足りないと、処理が遅くなる可能性があります。CAD以外の別の作業も併用して行うという方はCore i7以上のスペックを持つCPUを選ぶと安心でしょう。
CPUに関しては以下の記事で詳しくご説明しています。合わせてご覧ください。
GPU:NVIDIA RTX™がおすすめ
GPUはパソコンにおけるグラフィックを描画する際に必要な計算処理を行う半導体チップのことです。映像出力や動画の編集、イラストの描画などの処理を受け持ち、CPUにかかる負荷を軽減できます。最近ではGPGPU(General Purpose Computing on GPU)という新しい技術が登場し、画像処理などに限らず、CPUのように汎用的な処理を行えるようになりました。
GPUには、最初からGPUが搭載されている内蔵型GPUと外付け型GPUの2種類があります。外付け型GPUの方が内蔵型GPUよりも高性能であることが多く、高負荷なグラフィック処理をスムーズに進められますので、外付け型GPUを搭載した機種がおすすめです。ただし、近年では内蔵型でも外付け型と同等の性能を有するものも増えています。
GPUに関して学びたい方は以下の記事がおすすめです。
GPUは、NVIDIA社製品の場合大きく分けて、GeForceシリーズとNVIDIA RTX™ シリーズ(旧世代はQuadro®シリーズと呼ばれた。NVIDIA RTX™ A~、エントリーモデルはNVIDIA T~と表記)の2種類がありますが、CADと同じOpenGLというプラットフォームをもとに作られているNVIDIA RTX™シリーズが最適。 CADのソフトによって求められる性能・仕様は異なるため、推奨スペックや認証製品などに注意しましょう。
メモリ:16GB推奨。32GB以上で安心
メモリは、パソコンで処理したデータの一時保管場所としての役割を持ちます。搭載量が多いほど作業領域が広くなり、より多くの一時作業領域、プログラムキャッシュをメモリ上に保持できます。
AutoCADという有名なCADソフトでは、メモリは16GBが推奨されています。機種によってはメモリを後から増設できるものもありますが、3DCADを使用する場合は32GB以上のメモリを搭載できると安心です。
メモリに関しては以下の記事で詳しくご説明していますので、合わせてご覧ください。
ノートよりデスクトップがおすすめ
特にビジネス用にパソコンを選択する場合は、用途・要件に合ったパソコンを予算に合わせて選んでいくことになります。例えば訪問先などで使うシーンが多く予想される場合は、運搬がし易いノートパソコンを、GPUを多用するような高負荷利用が多ければ、高性能GPUを搭載できるデスクトップパソコンを、それぞれ選択していくことになります。
デスクトップの方が安値で高性能なパソコンが手に入りますので、要件として高性能を優先するのであればデスクトップ一択になるでしょう。
OS:カスタマイズ幅のあるWindowsPCを
OSは、基本的にはMacかWindowsの2択になります。リリースされているCADソフトの対応OSについてはWindowsが主流で、Mac対応の製品もあります。さらにCPU、グラフィックボード、メモリ、ディスク等のカスタマイズの幅が広く、追加・増設が比較的容易なため、Windowsパソコンをおすすめします。
ストレージ:256GB以上のSSD
ストレージはデータを保管するための部品です。メモリがデータの一時的な保存に使われるのに対し、ストレージはデータの長期的な保管に使用されます。
CAD用パソコンにはSSDの搭載がおすすめです。パソコンの電源を付けてからの立ち上がりのスピードがHDDより速くなります。またCADは大量のデータを読み書きする速度が大切なため、256GB以上の容量を持つSSDの搭載がおすすめです。
ストレージについては以下の記事で詳しくご説明しています。合わせてご覧ください。
ディスプレイ:可能な限り大きく
ディスプレイ選びの場合は、大きな画面で高精細なディスプレイが求められます。特に画面の大きさは作業の効率に直結するため、可能な限り大きなディスプレイで、場合によっては2枚のディスプレイを併用する形がよいでしょう。2枚のディスプレイがあれば図面を見ながらの部品の再現や、マニュアルを見ながらのCADソフト操作などが可能になります。
キーボード:テンキー別導入が賢い選択
CADを操作する際には、マウスによるスケッチ操作とテンキーによる数値入力が多くなります。そこでデスクトップパソコンに初期から付属しているようなテンキー付きキーボードを使ってしまうと右手に操作が集中してしまいます。CADの操作効率を上げるにはテンキーレスキーボードとテンキーを別に導入し、テンキーを左側に配置して左手で数値入力、右手でマウス操作とするのがよいでしょう。
マウス:トラックボールが効率的
最小限の動きで作業をしたいという方には、トラックボールの導入をおすすめします。多少の慣れは必要ですが、右手をほとんど動かさずに済むため、マウスを使うよりも少ない動作で作業が可能です。またマウスを動かすスペースが不要になるため、より少ないスペースで作業ができます。
CAD用パソコンのおすすめモデル6選
raytrek R6-MTは高解像度のノングレア QHD+液晶ディスプレイを搭載した、コンテンツ制作に最適な16インチノートPCです。
グラフィックスはNVIDIA® GeForce RTX™ 4060 LaptopGPUを搭載しており高速処理が必要な作業に最適です。
raytrek R7-RL
raytrek 4CZQ40Aはプロフェッショナル向けのNVIDIA RTXシリーズの中でもAda 世代と呼ばれるハイエンドなグラフィックスを搭載したデスクトップPCです。
CPUにはCore i9-14900KFを搭載しメモリも32GBメモリを採用しているので、大規模なデータセットを扱うCADの作業を快適に行うことができます。
まとめ
ドスパラプラスは、CAD用パソコンに適したモデルを多数ご用意しております。
パソコンのスペックはもちろん、親切丁寧なヒアリングでお客様のご要望や使用環境沿った最適なプランをご提案いたします。
どんなことでも結構です。ハードウェア、ソフトウェアのご選定にお悩みなら、まずはお気軽にドスパラプラスへご相談ください。