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パソコンで文字が打てないときの対処法と原因を解説
パソコンで文字が打てない原因は多岐にわたり、キーボードのバッテリー不足やキーボードドライバーの不具合、パソコンの帯電などさまざまです。この記事では、パソコンで文字が打てないときの対処法や、考えられる原因についてご紹介します。一部のキーが反応しないなどの不具合における対処法についても解説しているため、ぜひ最後までご覧ください。
目次
目次
パソコンで文字が打てないときは原因から探る
パソコンでキーボードが反応せず、すべての文字が打てなくなってしまった場合、主に次のような原因があげられます。
- パソコンとキーボードが接続されていない
- キーボードのバッテリーが切れている
- 有線キーボードのケーブルが断線している
- 文字入力に関する特定の機能が有効または無効になっている
- ドライバーに不具合が生じている
- パソコン内に不要な電気がたまり、帯電が生じている
- パソコンがウイルスに感染している
このように、文字が打てないトラブルが生じた際に考えられる原因は複数あります。次にご紹介する対処法をひとつずつ試しながら、どこに原因があるのかを探し出しましょう。
すべての文字が打てない場合の対処法
キーボードが反応せず、すべての文字が打てなくなってしまった場合は、次の対処法をお試しください。
パソコンとキーボードが接続されているかを確認する
よく見られる原因として、「パソコンとキーボードが正常に接続されていなかった」「キーボードのバッテリーがなくなっていた」などがあげられます。最も素早く解決できる原因でもあるため、まずはこの2点を確認するとよいでしょう。
有線接続の場合
パソコンとキーボードを有線接続している場合は、一度USBケーブルをパソコンから抜き、再度挿し込みます。何度か試しても接続できない場合は、USBケーブルの挿し込み口を別の箇所に変更して、正常に接続できるかを確認します。
このとき、別の挿し込み口から接続できた場合はパソコンのUSBポートに原因があることがわかります。
また、別のパソコンが使用できる場合は、別のパソコンに挿し込んでキーボードが利用できるか試す方法もおすすめです。別のパソコンでキーボードが反応した場合は、元のパソコンに不具合が生じており、別のパソコンでもキーボードが反応しない場合は、キーボードに不具合が生じていると判断できます。
無線(Bluetooth)接続の場合
Bluetooth接続のキーボードを使用している場合は、パソコンから接続状況を確認できます。Windows 11では、次の手順で確認します。
- タスクバーのスタートボタンをクリックし、「設定」を開く
- 画面左上の三本線のマーク(ナビゲーション)をクリック
- 「Bluetooth とデバイス」をクリックする
- 「デバイス」から接続されている機器を確認する
正常に接続されていない場合は、キーボードのバッテリーが切れていないかを確認します。バッテリーが切れておらず、そのほかの機器がパソコンに正常に接続されている場合は、キーボードに不具合が生じている可能性が高いといえます。
アプリケーションに問題がないか確認する
Microsoft WordやMicrosoft Excelなど、特定のアプリケーションでのみ文字が打てない場合は、アプリケーション側に問題が生じている可能性が高いです。よくある原因としては、「アプリケーションのバージョンが古い」「アプリケーション上で入力しているはずの内容が、別のアプリケーションやブラウザなどの入力画面に反映されている」などがあげられます。
複数のウインドウを開いてさまざまなアプリケーションやブラウザを行き来している場合は、別の入力画面に入力内容が反映されていることがあるため、作業中のウインドウ以外を閉じたり最小化したりすることで解決する可能性があります。
パソコンを再起動する
パソコンを再起動することで、キーボードが正常にパソコンに接続され、反応するようになる場合があります。
Windows 11での再起動は、次の手順で行います。
- タスクバーのスタートボタンをクリックする
- 画面右下の電源ボタンをクリックする
- 「再起動」をクリックする
なお、スタートボタンを右クリックする方法でも再起動を進められます。
- タスクバーのスタートボタンを右クリックする
- 「シャットダウンまたはサインアウト」をクリックする
- 「再起動」をクリックする
パソコンを放電する
パソコンの電源を切らずに使い続けている場合、パソコン内に電気がたまり、帯電状態になることがあります。パソコンが帯電すると、動作が重くなったり、パソコンに接続している周辺機器が動かなくなったりするなどの不具合が生じるため、パソコン内にたまった電気を逃がすよう放電することで、キーボードが反応するようになる可能性があります。
放電作業は、次の手順で行います。
- タスクバーのスタートボタンをクリックする
- 画面右下の電源ボタンをクリックする
- 「シャットダウン」をクリックし電源を切る
- シャットダウンが完了したら、パソコンに接続されている電源や周辺機器のケーブルをすべて取り外す
バッテリーが外せるパソコンの場合は、バッテリーを外す - そのまま数分間待つ
- 再度パソコンの電源を入れる
キーボードドライバーの更新や再インストールを行う
キーボードの動作に必要なキーボードドライバーに不具合が生じていることで、キーボードが正常に動かないケースも考えられます。キーボードドライバーが古い場合は更新作業を行い、それでも動かない場合は再インストールすることで、正常にドライバーが機能する可能性があります。
キーボードドライバーの更新手順
Windows 11でのキーボードドライバーの更新手順は、次のとおりです。
- 現在開いているアプリケーションやウインドウをすべて閉じる
- タスクバーのスタートボタンを右クリックする
- 「デバイス マネージャー」をクリックする
- 「キーボード」をクリックする
- 使用しているキーボードを右クリックする
- 「ドライバーの更新」をクリックする
キーボードドライバーの再インストール手順
Windows 11でキーボードドライバーを再インストールする手順は、次のとおりです。
- 現在開いているアプリケーションやウインドウをすべて閉じる
- タスクバーのスタートボタンを右クリックする
- 「デバイス マネージャー」をクリックする
- 「キーボード」をクリックする
- 使用しているキーボードを右クリックする
- 「デバイスのアンインストール」をクリックする
- 「デバイスのアンインストール」画面が表示されたら「アンインストール」をクリックする
- デバイス マネージャーを閉じる
- タスクバーのスタートボタンをクリックする
- 画面右下の電源ボタンをクリックする
- 「再起動」をクリックし、パソコンを再起動する
参照:日本語キーボードドライバーを再インストールする方法(USB キーボード)(外部サイト)
解決しない場合はメーカーへ問い合わせる
ここまでご紹介した対処法でもキーボードが反応しない場合は、パソコンを購入した各メーカーへ問い合わせることをおすすめします。パソコンの問い合わせ時には、製造番号(シリアルナンバー)、購入時期、保証書などを控えておくと、スムーズに問い合わせを進められます。
キーボードの一部で誤作動が生じる場合の対処法
「キーボードのアルファベットが打てない」「テンキーが打てない」など一部のキーで不具合が生じている場合の対処法は、次のとおりです。
キー配列を確認する
一般的に、キーボードの配列は日本語用の配列になっています。しかし、この配列が英語用の配列になっている場合、キーに記載されている文字と入力される文字が異なる現象が起きます。急に入力内容と異なる文字列が入力されるようになったときは、キー配列が正しくパソコンに認識されていない可能性があります。
Windows 11でのキー配列の確認および変更は、次の手順で行います。
- スタートボタンをクリックする
- 「設定」をクリックする
- 左上の三本線のマーク(ナビゲーション)をクリックする
- 「時刻と言語」をクリックする
- 「言語と地域」をクリックする
- 「日本語」欄の右側の「…」をクリックする
- 「言語のオプション」をクリックする
- 「キーボード レイアウト:英語キーボード」欄の「レイアウトを変更する」をクリックする
- 「英語キーボード(101/102 キー)」をクリックし、「日本語キーボード(106/109 キー)」を選択する
- 「今すぐ再起動する」をクリックし、設定を反映させる
参照:日本語キーボードを使用しているのに、入力が英語配列になってしまう場合の対処方法(外部サイト)
入力方式の変更や特定のキーのオン・オフを切り替える
ひらがなやカタカナ、ローマ字など特定の文字の種類が入力できないときは、入力方式が日本語になっていないことや、特定のキーがオンになっていることが原因として考えられます。それぞれの対処法は、次のとおりです。
ひらがなが入力できない:入力方式を日本語に変更する
ひらがな入力ができない場合は、入力方式が日本語になっていない可能性があります。Windows 11で入力方式を日本語にするには、次の手順でキーボードの設定を変更します。
- スタートボタンをクリックする
- 「設定」をクリックする
- 左上の三本線のマーク(ナビゲーション)をクリックする
- 「時刻と言語」をクリックする
- 「入力」をクリックする
- 「キーボードの詳細設定」をクリックする
- 「既定の入力方式の上書き」欄の「言語リストを使用します(推奨)」をクリックする
- 「日本語 - Microsoft IME」を選ぶ
カタカナが入力できない:入力文字種をカタカナにする
カタカナが入力できないときは、入力文字種が「ひらがな」や「ローマ字」になっている可能性があります。
カタカナ入力は、「Shift」キーを押しながら「カタカナ/ひらがな/ローマ字」キーを押すことで切り替えられます。
なお、入力中の文字をカタカナに変換する際は、「F7」キーを押すと全角カタカナに、「F8」キーを押すと半角カタカナにできます。
ローマ字入力ができない・かな入力される:入力モードを切り替える
ローマ字入力ができないときは、入力モードが「かな入力」になっている可能性があります。
ローマ字入力は、「Alt」キーを押しながら「カタカナ/ひらがな/ローマ字」キーを押すことで切り替えられます。
ローマ字の大文字だけが入力される:CapsLockをオフにする
ローマ字の大文字だけが入力されるときは、「CapsLock」がオンになっている可能性があります。CapsLockキーでは、ローマ字の大文字と小文字を切り替えることができ、CapsLockをオンにすることで、常時大文字を入力できます。通常、CapsLockがオンの場合は、CapsLockキーのランプが点灯します。
CapsLockは、「Shift」キーを押しながら「CapsLock」キーを押すことでオン・オフを切り替えられます。
テンキーが打てない:NumLockをオフにする
キーボードのテンキー(数字や+、-などの記号が配置されているキー)が反応しない場合は、「NumLock」がオンになっていることが多いです。
「NumLock」は「Numeric Lock」「Number Lock」の略で、テンキー入力のオン・オフを切り替えられます。NumLockがオンになっているときのみテンキーは反応するため、テンキーが使用できない場合はNumLockがオフになっていないかを確認するとよいでしょう。
また、マウスキー機能がオンになっている場合も、テンキーでの数字入力ができなくなります。Windows 11でマウスキー機能をオフにする手順は、次のとおりです。
- タスクバーの検索ボックスに「コントロールパネル」と入力し、コントロール パネルを起動する
- 「コンピューターの簡単操作」をクリックする
- 「マウスの動作の変更」をクリックする
- 「マウス キー機能を有効にします」のチェックを外す
上書きモードを解除する
文字を入力すると後ろの文字が消えるときは、「insert」キーがオンになり、上書きモードになっている可能性があります。上書きモードの場合、入力された文章を上書きするかたちで文章が入力されます。
上書きモードは、「insert」キーをもう一度押すと解除できます。「insert」キーの位置はパソコンによって異なりますが、多くの場合、キーボードの右側に配置されています。
パソコンの再起動やドライバーの更新を行う
「キーボードに触れていないのに自動で文字が入力される」「キーを連打しているように連続で文字が入力される」などの不具合が見られる場合は、キーボードのドライバーやパソコンのシステムに不具合が生じている可能性があります。
このような不具合は、先述したパソコンの再起動や放電、キーボードドライバーの更新および再インストールを行うことで解決することがあります。
また、外付けのキーボードを使用している場合は、USBケーブルを挿し込み直したり、ペアリングし直したりすることで解決することもあるため、ぜひお試しください。
フィルター機能をオフにする
キーを押し続けないと入力されない場合や、同じ文字を入力できない場合は、フィルター機能がオンになっている可能性があります。フィルター機能は、キーを押し続けることによって文字が連続で入力されないようにするための誤入力防止機能で、キーボード右側の「Shift」キーを8秒以上長押しすることでオンになります。このフィルター機能によって、入力内容が反映されなかったり、キーの認識速度が遅くなったりする場合があります。
Windows 11では、フィルター機能は次の手順でオフにできます。
- タスクバーの検索ボックスに「コントロールパネル」と入力し、コントロール パネルを起動する
- 「コンピューターの簡単操作」をクリックする
- 「キーボードの動作の変更」をクリックする
- 「フィルター キー機能を有効にします」のチェックを外す
キーボードの設定を変更する
文字は入力できるものの、反応が遅いと感じた場合は、キーボードの設定を変更することで解決する可能性があります。
Windows 11では、キーボードの反応速度は次の手順で変更できます。
- タスクバーの検索ボックスに「コントロールパネル」と入力し、コントロール パネルを起動する
- 「表示方法」をクリックする
- 「大きいアイコン」をクリックする
- 「キーボード」をクリックする
- 「表示までの待ち時間」「表示の間隔」のスライダーを動かし、調整する
- 調整が終わったら「適用」をクリックして反映させる
パソコンで文字が打てないときに考えられる原因
ここまで、パソコンで文字が打てないときの対処法をご紹介しました。文字が打てないときには、主に次のような原因が考えられます。
キーボードのバッテリー不足
Bluetooth接続のキーボードを使用している場合、キーボードのバッテリーに注意しながら使用しなければなりません。バッテリー不足の場合、文字が入力できなくなってしまったり、誤作動を起こしてしまったりする可能性があるため、こまめに充電するよう注意しましょう。キーボードによっては、パソコンとキーボードをUSBケーブルで接続し、充電しながら使用できるものもあります。
キーボードの故障
キーボードに飲み物をこぼしてしまったり、高いところから落として衝撃を与えてしまったりした場合、キーボードの故障よって文字が入力できなくなっている可能性があります。デスクトップパソコンの場合はキーボードのみの買い替えで済みますが、ノートパソコンの場合は本体ごと修理に出したり、買い替えたりしなければならないため、特にキーボードの扱いには気をつける必要があります。
入力システムの不具合や特定の機能の作動
パソコンでは、キーボードで入力された「キーコード」を文字へ変換し、画面に反映します。このとき、入力システムに不具合が生じている場合、キーコードが正常に反映されません。入力システムの不具合が一時的なものの場合、パソコンの再起動や放電で解決することが多いです。
また、先述した「insert」「CapsLock」「NumLock」などのキーが作動していることで、思うように文字が打てない場合があります。キーボードでの入力内容に異常が見られた場合は、誤操作によりこれらのキーが作動していないかを確かめるとよいでしょう。
ウイルス感染
パソコンにウイルス対策ソフトを入れていなかったり、長い間ソフトの更新作業を行っていなかったりした場合、パソコンの脆弱性を狙ったサイバー攻撃により、ウイルスに感染する恐れがあります。ウイルスに感染することで、キーボードでの文字入力やそのほかのパソコンの操作ができなくなることがあるため、ソフトを導入するだけで済ませるのではなく、こまめに更新作業を行うことが大切です。
ウイルス感染によって文字入力ができなくなった場合、パソコンを初期化するか、メーカーなどにウイルス駆除を依頼する必要があります。
パソコンのアップデートによる不具合
Windowsのアップデート直後に文字が打てなくなった場合は、アップデートが正常にパソコンへ反映されなかった可能性があります。アップデートが原因だと考えられる場合は、一度Windowsを以前のバージョンに戻すことで、解決する可能性があります。反対に、長い間Windowsのアップデートを行っていなかった場合は、アップデートをすることでキーボードが正常に動作するようになる可能性があります。
キーボード設定
先述したフィルター機能やマウスキー機能などがパソコンに適用されている場合、思ったようにキーボードを操作できなくなることがあります。キーを長押ししなければ文字が入力できないときや、テンキーなど一部のキーが操作できないときは、コントロール パネルからキーボードの設定内容を一度確認してみることをおすすめします。
キーボードドライバーの不具合
キーボードドライバーに不具合が生じている場合や、更新ができていない場合、キーボードが反応しなくなる場合があります。パソコンの再起動や放電などでキーボードの動作が改善しない場合は、先述したデバイス マネージャーからキーボードドライバーの更新や再インストールを行うことで解決する可能性があります。
USBポートや端子の不具合
USBケーブルで接続しているキーボードの場合、パソコンのUSBポートやキーボードのUSB端子に不具合が生じており、パソコン上でキーボードが認識されないケースも考えられます。同じパソコンの別のUSBポートにつないでみたり、ほかのパソコンのUSBポートにつないでみたりすることで、USBポートやUSB端子のどちらかに不具合があることがわかる場合があります。
ケーブルの断線や接触不良
USBケーブルで接続しているキーボードの場合、USBケーブルや端子の劣化などにより断線や接触不良を起こす場合があります。キーボードが接触不良や断線を起こしていると、スムーズに文字が入力できなくなったり、文字が打てなくなったりする状態になるため、キーボードの買い替えが必要です。