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マザーボードのスペックとは?各パーツの役割を交えて解説
マザーボードの各部にはそれぞれ意味があり、スペックを確認する際にも注意すべきポイントが複数あります。
本記事では、マザーボードのスペックについて、各パーツの説明などをふまえて解説していきます。
目次
マザーボードとは
パソコンの土台、様々ものを繋ぐ回路の役割
一般的にパソコンには大きな基板が一枚入っていますが、その基板をマザーボードと呼びます。場合によってはメインボード、システムボードと呼ぶこともあります。
マザーボードはパソコンの土台の役割を果たします。パソコンの頭脳に当たるCPUをはじめ、グラフィックボードやメモリなどのパーツ、マウスやキーボードなどの周辺機器を取り付けられ、それらのパーツへの電源供給や相互通信を行うための回路の役割も果たす、パソコンになくてはならないパーツです。
マザーボードで使用できる機器が変わる
マザーボードに搭載されているソケットによって使用できる機器が決定されていきますので、パソコンに搭載するCPUやメモリを決める前に、マザーボードが対応しているかどうか必ず確認しましょう。
またマザーボードには、チップセットとBIOSプログラムが組み込まれていて、それらの間でデータの流れの大半をコントロールします。BIOSとは、Basic Input/Output Systemのことで、パソコンの基本機能をコントロールする仕組みのことです。
マザーボードに搭載されている各パーツについて解説
マザーボードにはどのようなパーツが搭載されているのでしょうか。まずは、搭載されているパーツの内容を一つずつみていきましょう。
CPUソケット
CPUソケットは、マザーボードにCPUを取り付けるためのパーツです。
CPUソケットはメーカーによって細かく規格が分かれていますが、大別するとIntel製とAMD製の2種類に分かれます。IntelとAMDはそれぞれ規格が違い、またIntelやAMD同士でも世代によって規格が異なるため、必ずマザーボードの規格とCPUを揃える必要があります。
その他、細かい規格についても適合しているか確認が必要です。
チップセット
チップセットとは、特定の機能を実現するために複数の集積回路を組み合わせたもので、人間でいうと手足の制御をする役割を持っています。
チップセットの名前は、マザーボードの型番から判断することが一般的です。
チップセットについて、詳細は「チップセットとは?それぞれの違いと見方・選び方について解説」をご参照ください。
メモリスロット
メモリスロットは、その名の通りメモリを取り付けるためのスロットです。マザーボードによって利用できるメモリや取り付けできるメモリ数、最大のメモリ容量が決まっています。
電源コネクタ
マザーボードに接続されているすべての機器に電力を供給するためのパーツが電源コネクタです。電源ケーブルをマザーボードに接続することで、パソコン全体に電力を供給します。
現在は24pinのコネクタが一般的ですが、旧式のものは20ピンです。最近の電源コネクタは20+4ピンと分岐しているものもあります。
CPU補助電源
CPUはパソコンのデータを処理するため、電力を非常に多く消費するので補助電源が必須です。8pinのコネクタが多いですが、電源ケーブルによっては6pinや、古いもので4pinのものもあります。
pin数が違うと、場合によっては変換アダプターを別途購入する必要があるので、注意しましょう。
SATAコネクタ
SATAコネクタは、シリアルATA(SATA)ケーブルを取り付けるためのコネクタで、マザーボードにHDD、光学ドライブなど接続し通信するためのパーツです。
SATAには、SATA2.0(3Gbps)、SATA3.0(6Gbps)という細かい規格が存在します。
Gbpsは「ギガビットパーセカンド」と読み、毎秒nギガビットのデータを転送できるという意味です。
I/Oポート
I/Oポートは、マウス、キーボードなどの「入力装置」やディスプレイなどの「出力装置」などを利用するために使われるポートで、USBやHDMIなどのインターフェースのことです。
入力端子に関しては、PS/2、USB2.0、USB3.0などの規格があり、出力端子に関しては、D-Sub、DVI、HDMI、DisplayPortなどの規格があります。
ネットワークに接続するためのLANや、オーディオデバイスを取り付ける端子などもあります。
PCI Express x16 スロット
PCI Expressは、パソコン機能拡張に対応した接続規格の一つです。スロットと呼ばれるコンピュータ内の端子に各種機能のボード類を取り付けていきます。xの数字が増えるほど高速転送が可能になりますが、マザーボード上の取り付け幅も必要になっていきます。
PCI Express x16スロットは、主に高性能グラフィックボード、テレビチューナーやUSBの拡張ボードなどの取り付けに利用されます。
バックアップ電池
バックアップ電池は特別な電池ではなく、普通のボタン電池です。BIOSのデータ格納装置はメモリと同様に揮発性で通電していないとデータを保持できません。そのため、バックアップ電池は利用者が設定したBIOSの設定項目などを保存しておくために使われます。その他、システム時計の維持にも使用されます。
パソコン選びで注意したいマザーボードのスペック
ドスパラプラスで取り扱うBTOパソコンでは、利用したいCPUに応じてマザーボードが自動的に設定されるため、ユーザー側でマザーボードを選ぶことはありません。
しかしながらマザーボードにおいては、希望のスペックを満たしているか注意すべきポイントがいくつか存在します。
そのポイントを一つずつみていきましょう。
マザーボードの拡張性
マザーボードにはいくつかサイズがあり、サイズによってPCI ExpressやSATAなどを接続できる数が異なります。
ATX
ATXは最大のマザーボード規格です。最大で305×244mmのサイズがあるため、大きめのパソコンケースに搭載されます。PCI ExpressやSATAなどが多く接続でき、拡張性が高いのが特徴です。大型グラフィックボードが搭載可能なモデルもあります。
Micro ATX
Micro ATXは、244×244mmの中型マザーボードです。ミニタワーケースやミドルタワーケースへ搭載されます。
Mini-ITX
Mini-ITXは、170×170mmの極小サイズのマザーボードで、コンパクトなパソコンに搭載されます。拡張性は低いため注意が必要です。
メモリのスロット数
メモリのスロット数はマザーボードにより異なります。
一般的にはマザーボードのサイズが大きくなるほどメモリスロットの数も多くなりますので、大容量のメモリを扱いたい場合は、大きいマザーボードを搭載したパソコンを選びましょう。
メモリスロットが足りない場合は、メモリ自体を容量の大きいものに交換することになります。
ストレージの拡張性
ストレージには、大きく分けてSSDとHDDがあります。SSDは読み込み・書き込みの速度が速く衝撃にも強いですが、容量単価は比較的高価です。一方HDDは、速度や耐衝撃性はSSDに劣りますが、容量単価は比較的安価です。
どのストレージをどの程度搭載できるのかもチェックしておきましょう。
マザーボードの寿命は3年程度
マザーボードの寿命は使用環境やパソコンの使い方によりますが、一般的には3年程度といわれています。しかしながら、使用における推奨環境などを守って使用していれば10年程度持つこともあります。
マザーボードには一般的に85℃~105℃の耐久温度が設定されています。耐久温度を超えた状態でもマザーボードは動作しますが、寿命は短くなってしまうでしょう。
既定の耐久温度より10℃低い状態でパソコンを使うと、マザーボードの寿命は約2倍になるといわれています。逆に耐久温度を10℃超えた状態で使用を続けると、寿命は半分程度になるといわれています。
まとめ
マザーボードを選ぶ際には、各パーツの特性を理解したうえで用途に応じて選択する必要があります。マザーボードの知識を頭に入れて、適切なパソコン選びに活かしていきましょう。
パソコン選びでお困りの際は、是非一度ドスパラプラスへお問い合わせください。