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Python初心者でも作れるもの6選!学習する際の注意点も解説
この記事では、主に機械学習の開発などに用いられるプログラミング言語・Pythonを使用して初心者でも作れるものを紹介します。
Pythonがプログラミング初心者におすすめな理由や、学習する際の注意点もあわせてお伝えします。
Pythonで何が作れるのか知りたい方や、Pythonの学習を考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
目次
初心者でもPythonで作れるもの
Pythonは、ほかのプログラミング言語と比べてコードがシンプルで取り組みやすく、ライブラリも豊富であるため、初心者でもさまざまなものを作成できます。
クローリング・スクレイピング
Pythonを使用すれば、Web上の情報を自動で取得・抽出するクローリングやスクレイピングが可能です。
クローリングやスクレイピングは、WebサイトのHTMLデータを元に、文章・画像などの情報を自動で取得・抽出するプログラムです。検索エンジンがWeb上のコンテンツを評価する際に実行されるプログラムですが、ビジネスシーンにおいても、特定の情報を取得すれば、競合調査やマーケティングリサーチを効率的に行えます。
クローリングやスクレイピングを実行するには、Beautiful SoupやScrapyといったPythonライブラリが必要です。具体的には、Pythonライブラリをインストールして、対象のWebサイトのHTMLを指定し、さらに抽出したい情報のHTML情報を指定すれば、自動的に情報を取り出してくれる仕組みです。
画像検出プログラム
Pythonは、Webサイト上の画像だけでなく、画像分析や顔認証にも活用できます。たとえば、機械部品の生産工場において、Pythonを用いて合格品と不良品の画像をAIに記憶させれば、不良品検知の精度が向上します。また、従業員の顔をAIに覚えさせれば、より正確かつ効率的な出退勤の管理が可能です。
さらに、Pythonは道路を走っている車や歩いている人の流れなどの物体検知も行えます。交通安全運動の強化や、店頭販売におけるマーケティングへの応用も期待できます。
画像検出や画像処理には、OpenCVやPillowといったPythonライブラリがおすすめです。
Excelの自動化プログラム
Pythonは、Excel操作の自動化も実現できます。
pandasやOpenPyXLlといったライブラリを使えば、データの読み込みや加工、出力といった一連の作業の自動化が可能です。
特に時間のかかる繰り返し作業や、毎月の売上更新を自動化すれば、作業時間を大幅に削減し、ヒューマンエラーを最小限に抑えられます。
また、クローリングやスクレイピングと組み合わせれば、Webサイトから情報を取得し、自動でグラフ・表を生成できるため、Excelの操作だけでなく、リサーチ工程の自動化も狙えます。
Web上にあるプログラミングに関する情報をExcelに自動でまとめることもできるため、プログラミング初心者の方は、ぜひ作成してみてください。
API連携
TwitterやInstagramなどのWeb APIと連携させて、情報の取得や送信を行える点もPythonの大きな特徴です。
Twitterと連携させれば、新商品の発売・キャンペーンの告知といったPRツイートや、フォロー、いいねを自動化できるため、広報・マーケティング業務の効率化が可能です。
また、合わせてLINEと連携させれば、自動化したツイート・フォローの状況をチャットで受け取れます。
さらに、Instagramと連携して特定の画像や投稿データを収集することで、トレンドを先取りし、新製品の開発やキャンペーン施策の実施などにも役立ちます。
API連携には、PythonライブラリのRequestsがおすすめです。
人工知能の開発
Pythonは、人工知能(AI)の開発にも広く利用されています。
TensorFlowやPyTorchなどの機械学習・ディープラーニングのフレームワークがPythonで実装されており、初心者でもAIモデルの構築が可能です。
Pythonを使用したAIの具体例には、質問応答を自動で行うチャットボットや、翻訳システムがあります。
ブロックチェーン技術の開発
Pythonを活用すれば、ビットコインなどの仮想通貨の基盤技術であるブロックチェーン技術の開発も可能です。
ブロックチェーンは分散型のデータベースであり、Pythonの柔軟性と拡張性の高さから開発に使用されています。
Pythonはプログラミング初心者におすすめ
Pythonは、ほかのプログラミング言語と比べて構造がシンプルでコーディングしやすいことから、プログラミング初心者におすすめの言語です。
これからPythonを学習する人に向けて、具体的にPythonの学習が適している人や、学習に必要なものを解説します。
Pythonの学習が適している人
Pythonは、特に以下の内容に当てはまる人におすすめのプログラミング言語です。
- プログラミング経験が少ない人
- データサイエンスや機械学習に興味がある人
- 人工知能開発に興味がある人
Pythonは、読みやすいシンプルな構文で学習のハードルが低いため、プログラミング初心者でも理解しやすいプログラミング言語です。プログラミングに興味はあっても、どの言語を学習すべきか悩んでいる方は、Pythonから学習するのも選択肢のひとつです。
また、Pythonはデータ解析や機械学習に適した豊富なライブラリを提供しています。そのため、データサイエンスとして就職したい方や、AI開発に興味がある人にもおすすめです。
Pythonの学習に必要なもの
Pythonの学習には、以下の環境が必要です。
- PythonがインストールされたPC
- テキストエディタ
- ライブラリ
- フレームワーク
Pythonを学習するには、前提としてPythonがインストールされたPCが必要です。具体的なPython学習用PCの推奨スペックは「機械学習に最適なPCとは?必要なスペックやおすすめPCについても紹介」を参考にしてください。
また、コードを書くためのテキストエディタのインストールも合わせて必要です。
代表的なテキストエディタには「Visual Studio Code(外部サイト)」があります。対応しているOSや機能が異なるので、自分のPCに合ったものを選んでください。また、Python用のIDE(統合開発環境:開発に必要な機能をまとめたソフトウェア)として「PyCharm(外部サイト)」が開発者向けに提供されています。Python開発に必要なツールが全て集約されているため、環境を整えるという意味ではおすすめです。
加えて、プログラミング初心者には、ライブラリやフレームワークが欠かせません。ライブラリやフレームワークは、アプリケーションを開発するうえで必要な機能や骨組みがあらかじめ構築されたプログラムで、一からプログラミングしなくても必要な機能を実装できるので、Pythonに対応したものを活用してください。
習得すれば就職・転職に活かせる
Pythonの習得は、将来の就職に大きく役立ちます。
Pythonは、市場規模が急成長しているAI分野において活用されているプログラミング言語で、さまざまな業界でPythonを扱える人材の需要が高まっています。
このことから、Pythonに興味を持つ人が増えている一方で、プログラミングは専門技術であるため、需要に対して供給が追いついておらず、AI業界の人手不足は顕著です。
そのため、今のうちにPythonを習得しておけば、就職・転職において大きなアドバンテージになりえます。
Pythonに興味がある方は、前述した環境を整えて、学習への取り組みを検討してみてください。
Pythonを学習する際の注意点
Pythonを学習する際の注意点として、Pythonの苦手分野とその理由を解説します。
これからPythonの学習を始める人は、ぜひ参考にしてください。
Pythonが苦手な開発分野とは?
Pythonは、スクレイピングやAI・ブロックチェーンの開発など、さまざまな目的で使用されるプログラミング言語ですが、一部の開発分野では、ほかの言語の方が適している場合があります。
ゲーム開発
Pythonは、シンプルなゲームの作成には適していますが、大規模なゲーム開発には向いていません。
ゲームには、高い処理能力と処理速度が求められますが、Pythonでは性能不足になるケースがほとんどです。
そのため、ゲーム開発を行いたい人には、Pythonより処理能力やメモリ効率が良いC++やJavaなどの言語がおすすめです。
C++やJavaは、ゲーム開発に適したライブラリ・フレームワークが豊富なので、合わせて活用すれば、より機能が充実したゲームを開発できます。
アプリ開発
iOSやAndroid向けのスマホアプリの開発には、Pythonは向いていません。
iOSアプリの開発にはSwift、Androidアプリの開発にはJavaが一般的に使用されています。Pythonでの開発も可能ですが、ゲーム開発と同様に、パフォーマンスや互換性の観点から、ほかの言語の使用がおすすめです。
SwiftやJavaは、Pythonと比べてコードが複雑なため学習の難易度は上がりますが、Pythonよりも高性能なアプリを開発できるので、ぜひ挑戦してみてください。
金融システム・基幹システムの開発
Pythonは、高速な処理やリアルタイムでの対応が求められる金融システム・基幹システムの開発には向いていません。
金融システムや基幹システムには、主にJavaが使われてきました。
システムの変更や改修には人手やお金がかかるため、従来から使用されているJavaが継続して使用されているのも、Pythonが向いていない理由のひとつです。
また、システム開発は規模が大きく、スクレイピングやExcelの自動化よりも難易度が高いため、プログラミング初心者にも向いていないと言えます。
アプリケーション開発には合わない
Pythonは、AI開発やデータ処理など、さまざまな分野で活用できますが、大規模なデスクトップアプリケーション開発には適していません。
デスクトップアプリケーションの開発には、スマホアプリ開発より高速な処理やスケーラビリティが求められるため、Javaなどのほかの言語やフレームワークの方が向いています。
また、Python初心者の場合、プログラミングの概念やコードを理解している段階であるため、いきなりアプリケーション開発に取り組むと、その難易度の高さから挫折する可能性があります。
Python問わずプログラミングを学習する際は、作りたいものを明確にして、学習フェーズを計画してからの取り組みがおすすめです。
Pythonで作りたいものが作れない場合の対処法
Pythonはほかの言語と比べてシンプルな構文とはいえ、学習につまずく人は珍しくありません。
Pythonの学習を始めたはいいものの、作りたいものが作れない人向けに対処法を解説します。
プログラミングスクールを利用する
Pythonで作りたいものが作れない人は、プログラミングスクールの利用がおすすめです。
プログラミング初心者の場合、わからないことがあっても教わる環境がなく、独学で挫折してしまうケースが良く見られます。
プログラミングスクールであれば、不明点をすぐに講師に質問できるだけでなく、専門的な指導が受けられるため、独学よりも実践的なプロジェクトに取り組めます。
独学でつまずいている人は、自分の学びたい内容や予算に合ったプログラミングスクールを選定し、利用を検討してみてください。
プログラミングスクールのなかには、オンライン専門のスク―ルもあるので、通学が困難な方でも安心です。
教材を活用して学習する
予算などの問題でプログラミングスクールの利用が難しい人は、専門書やオンライン教材を活用した学習がおすすめです。
プログラマーの需要が高まっていることから、Pythonをはじめとしたプログラミング言語に関する書籍は、市場にたくさん流通しています。
なかにはコーディングの手順を動画で確認しながら学べるオンライン教材もあるので、初心者でも自分のペースで学習できます。
学びたい言語や作りたいものを明確にしてから教材を選定するとより効果的です。
まとめ
この記事では、Python初心者が作れるものから学習に必要なもの、Pythonの苦手分野まで解説しました。
Pythonは、日常のタスクを効率的にするExcelの自動化からAI開発まで、幅広い分野での活躍が期待できるプログラミング言語です。
ほかの言語と比べて構文がシンプルであるため、プログラミング初心者でも学習しやすいのが特徴です。
学習につまずいた人は、この記事で紹介した対象を参考に取り組んでみてください。
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