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Stable Diffusionは商用利用が可能!著作権やおすすめのモデルも解説

この記事では、画像生成AI「Stable Diffusion」が商用利用可能な理由や、商用利用できないケースを解説します。

モデルの商用利用の可否やその確認方法、著作権についてもあわせてお伝えするので、Stable Diffusionで生成した画像の商用利用を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

目次

「Stable Diffusion」とは?

stable diffusion_1.jpegのサムネイル画像

「Stable Diffusion」は、イギリスのStability AI社が開発した画像生成AIです。

2023年に入ってから多くの画像生成AIがリリースされましたが、有料プランへの加入が必須のサービスがある中で、Stable Diffusionは無料で使用できることから、すでに多くのユーザーが利用しています。

操作画面もわかりやすく、Stable Diffusionの推奨スペックを満たしているPCでモデルを活用すれば、実写に近いリアル系からアニメ系、アート系まで高品質な画像を生成できます。

Stable Diffusionは商用利用が可能

Stable Diffusionで生成した画像は、商用利用が可能です。

Stable Diffusionのライセンスでは、商用利用について以下のように述べられています。

The model is licensed with a CreativeML OpenRAIL++ license. The authors claim no rights on the outputs you generate, you are free to use them and are accountable for their use which must not go against the provisions set in this license. The license forbids you from sharing any content that violates any laws, produce any harm to a person, disseminate any personal information that would be meant for harm, spread misinformation and target vulnerable groups. For the full list of restrictions please read the license

日本語訳:このモデルのライセンスはCreativeML OpenRAIL++です。作者は、あなたが生成した出力についていかなる権利も主張しません。あなたはそれらを自由に使用することができ、このライセンスで定められた規定に反してはならず、それらの使用について責任を負います。このライセンスは、法律に違反したり、人に危害を加えたり、危害を加えるような個人情報を流布したり、誤った情報を広めたり、脆弱なグループを標的にするようなコンテンツを共有することを禁じています。制限の完全なリストについては、ライセンスをお読みください。

※引用:Hugging Face stable-diffusion License

上記のように、法律に反したり、人に危害を加えたり、誤った情報のコンテンツでない限り、Stable Diffusionで生成した画像は自由に使用できます。一方で、商用利用が禁止されているケースもあります。以下で解説するので、ぜひ参考にしてください。

Stable Diffusionで生成した画像を商用利用できないケースもある

Stable Diffusionで生成した画像は、基本的に商用利用が可能ですが、一部のケースに限り、商用利用が禁止されています。

商用利用できないモデルを使用

第一に、商用利用が認められていないモデルを使用した場合、生成された画像は商用利用できません。

モデルとは、特定の絵柄やテイストをAIに学習させたモデルのことで、モデルを活用すれば、より理想に近い画像を効率的に生成できます。

ただし、モデルの中には制作者が商用利用を認めていないものもあるため、活用する際には注意が必要です。

モデルの商用利用を確認する方法は、後ほど詳しく解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

商用利用できないモデルをLoraで学習

商用利用が認められていないモデルをLoraで学習させた場合も、商用利用できません。

Lora(Low-Rank Adaptation)とは、既存のモデルに追加学習を行うことでより精度を高め、理想の画像を生成するための仕組みです。

本来のAI学習は、高性能なPCと長い時間が必要でしたが、Loraを活用すれば、これらのプロセスを効率的に行えます。

そのため、より高品質な画像を生成したい方を中心に活用されていますが、アニメやゲームキャラクターといった、追加で学習させる画像の著作権が制作会社側にある場合や、商用利用できないモデルを使用している場合は、生成された画像の商用利用はできません。

img2imgを使用した画像生成

img2imgを使用して生成した画像は、場合によっては著作権侵害にあたる可能性があります。

img2imgとは、Stable Diffusionに参考画像を提供して新たに画像を生成する手法です。

一般的には、プロンプト(テキスト)を使用して画像を生成する「txt2img」が活用されていますが、プロンプトでは伝えきれない細かい要素をAIに伝えらえる点がimg2imgのメリットです。

ただし、提供する画像に著作権がある場合、無断での使用は著作権侵害に抵触する可能性があるため、注意が必要です。

Stable Diffusionで商用利用できるモデルを確認する方法

Stable Diffusionで商用利用できるモデルなのか確認する方法を「Civitai(外部サイト)」と「Hugging Face(外部サイト)」のそれぞれのサイト別に解説します。

CivitaiとHugging Faceは、Stable Diffusionで使用可能なモデルをダウンロードできる主要なサイトで利用する機会も多いため、以下のライセンス確認方法を押さえておきましょう。

Civitaiのモデルのライセンス確認方法

まずは、Civitaiのモデルのライセンス確認方法を解説します。

1.「Home」画面から「Models」を選択する

Stable Diffusion_商用_6.pngのサムネイル画像

Civitaiより引用

2.表示されたモデルの中から使用したいモデルを選択する

Stable Diffusion_商用_1.pngのサムネイル画像

Civitaiより引用

3.右下に表示された「Licence」をクリック、もしくはロゴをクリックしてライセンスの内容を確認する

Stable Diffusion_商用_8.pngのサムネイル画像

Civitaiより引用

上記の方法でライセンスの内容を確認できます。

Civitaiで確認できるライセンスの内容は、以下のとおりです。

This model permits users to:a

  • Use the model without crediting the creator
  • Sell images they generate
  • Run on services that generate images for money
  • Run on Civitai
  • Share merges using this model
  • Sell this model or merges using this model
  • Have different permissions when sharing merges

日本語訳:このモデルは、利用者に以下のことを許可します

  • クリエイターのクレジットを入れずにモデルを使用する
  • 生成した画像を販売する
  • お金を払って画像を生成するサービスを利用する
  • Civitaiで運営する
  • このモデルを使ったマージ画像を共有する
  • このモデルまたはこのモデルを使ったマージファイルを販売する
  • マージした画像を共有する際の権限が異なる

※引用:Civitai

Hugging Faceのモデルのライセンス確認方法

次に、Hugging Faceのモデルのライセンスを確認する方法を解説します。

1.以下のページから使用したいモデルを選択する

Stable Diffusionで使用できるモデル(外部サイト)

Stable Diffusion_商用_3.pngのサムネイル画像

Hugging Faceより引用

2.モデルの名称の下に表示されている「License」を確認する

Stable Diffusion_商用_7.pngのサムネイル画像

Hugging Faceより引用

ライセンスの内容は英語で表示されますが、翻訳するなどして商用利用の可否を正確に読み取りましょう。

Stable Diffusionで商用利用できるモデル

ここでは、Stable Diffusionで商用利用できるモデルを紹介します。

Stable Diffusionで商用利用できる主なモデルは、以下のとおりです。

【実写・リアル系】

【アニメ系】

上記のモデルは、2023年11月時点で「Sell images they generate(生成した画像を販売する)」が許可されています。

ただし、モデルのライセンスは突然変更される可能性があるので、画像生成する際は、その都度内容を確認しましょう。

Stable Diffusionで商用利用できないモデル

一方で、以下のモデルは2023年11月時点で「Sell images they generate(生成した画像を販売する)」が禁止されています。

【実写・リアル系】

【アニメ系】

そのため、上記のモデルを使用する場合は、個人的な利用にとどめましょう。

また、Stable Diffusionで使用できるモデルは「Stable Diffusionで利用できるモデルを一覧でカテゴリー別に解説!」でも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

Stable Diffusionのモデルをダウンロードする方法

Stable Diffusion_商用_9.jpg

Stable Diffusionで商用利用が可能なモデルがわかったところで、モデルのダウンロード方法を解説します。

以下でCivitaiとHugging Faceの2つのサイト別にお伝えするので、モデルの活用を検討している方は、参考にしてください。

Civitai

まずは、Civitaiのモデルをダウンロードする方法を解説します。

1.「Home」画面から「Models」を選択する

Stable Diffusion_商用_6.pngのサムネイル画像

Civitaiより引用

2.表示されたモデルの中から使用したいモデルを選択する

Stable Diffusion_商用_1.pngのサムネイル画像

Civitaiより引用

3.青い「Download」ボタンをクリックする

Stable Diffusion_商用_8.pngのサムネイル画像

Civitaiより引用

上記の3ステップで簡単にモデルをダウンロードできます。

Hugging Face

Hugging Faceのモデルをダウンロードする方法は、以下のとおりです。

1.以下のページから使用したいモデルを選択する

Stable Diffusionで使用できるモデル(外部サイト)

Stable Diffusion_商用_3.pngのサムネイル画像

Hugging Faceより引用

2.モデルを選んだら「Files and versions」をクリックする

Stable Diffusion_商用_7.pngのサムネイル画像

Hugging Faceより引用

3.安全性の高い「safetensors」の拡張子のファイルをダウンロードする

Stable Diffusion_商用_2.png

Hugging Faceより引用

Hugging Faceも上記の3ステップで誰でもモデルをダウンロードできます。

Stable Diffusionの画像を商用利用する際の注意点

Stable Diffusion_商用_5.jpg

Stable Diffusionをはじめとした画像生成AIは、商用利用が可能なサービスがほとんどです。

しかし、前述のとおり、Loraやimg2imgで使用される画像には、著作権が発生している場合があります。

例えば、アニメやマンガのキャラクターの画像をimg2imgでAIに与える場合、元になったデータは制作会社側に著作権があり、生成された画像を商用利用することで著作権侵害に抵触する可能性があります。

トラブルに発展するリスクがゼロではないため、扱う画像には十分に注意しましょう。

Stable DiffusionにおすすめのPC

Stable Diffusionで高画質かつ精度の高い画像を生成するには、推奨スペックを満たしたPCが必要です。

推奨スペックを満たしていないと、画像生成に時間がかかったり、場合によっては生成できないケースもあります。以下は、Stable DiffusionにおすすめのPCです。

この他にも、Stable Diffusionの推奨スペックやおすすめのPCは沢山あります。「Stable DiffusionにおすすめのPCやグラボ、推奨スペックを徹底解説!」で紹介しているので、ぜひご確認ください。

そのほかの画像生成AIの商用利用

最後に、Stable Diffusion以外の画像生成AIの商用利用について解説します。

どの画像生成AIを利用すべきか悩んでいる方は、以下でお伝えする内容も参考に検討してみてください。

Midjourney

Midjourney(外部サイト)」は、コミュニケーションツールの「Discord」で利用できる画像生成AIです。

Midjourneyで生成した画像は、利用規約が定めた条件を満たす場合にのみ、商用利用が可能です。

Midjourneyの利用規約では、商用利用について以下のように定められています。

If You are not a Paid Member, You don’t own the Assets You create. Instead, Midjourney grants You a license to the Assets under the Creative Commons Noncommercial 4.0 Attribution International License (the “Asset License”). The full text is accessible as of the Effective Date here: https://creativecommons.org/licenses/by-nc/4.0/legalcode.

日本語訳:有料メンバーではない場合、作成した資産を所有することはできません。代わりに、Midjourneyは、Creative Commons Noncommercial 4.0 Attribution International License(「アセット・ライセンス」)に基づいてアセットに対するライセンスをお客様に付与します。

発効日以降、全文はhttps://creativecommons.org/licenses/by-nc/4.0/legalcodeからアクセスできます。

If You are an employee or owner of a company with more than $1,000,000 USD a year in gross revenue and You are using the Services on behalf of Your employer, You must purchase a “Pro” or "Mega" membership for every individual accessing the Services on Your behalf in order to own Assets You create.

日本語訳:あなたが年間総収益100万ドルを超える会社の従業員またはオーナーであり、雇用主に代わってサービスを使用している場合、「Pro」または「Mega」のメンバーシップを購入する必要があります。

※引用:Terms of Service|Midjourney

Adobe Firefly

Adobe Firefly(外部サイト)」は、Adobe社が提供する画像生成AIです。

Adobe社が発表したプレスリリース(外部サイト)によると、デザインツールの「Adobe Express(外部サイト)」にて、Adobe Fireflyの生成AI機能の商用利用が2023年9月から開始しました。

Adobe Expressは、生成クレジットが25に限定されるなど、一部の利用制限がありますが、無料で利用できるツールなので、まずは手軽にお金をかけずに画像生成AIを試したい方におすすめです。

DALL·E 2

DALL·E 2(外部サイト)」は、ChatGPT(外部サイト)で知られるOpen AI社が開発した画像生成AIです。

Open AI社は、DALL·E 2で生成した画像の販売について、公式のコンテンツポリシーにて、以下のように述べています。

Subject to the Content Policy and Terms, you own the images you create with DALL·E, including the right to reprint, sell, and merchandise – regardless of whether an image was generated through a free or paid credit.

日本語訳:コンテンツ ポリシー(外部サイト)利用規約(外部サイト)に従い、画像が無料クレジットで生成されたか有料クレジットで生成されたかに関係なく、DALL·Eで作成した画像は再版、販売、商品化する権利を含めて所有されます。

※引用:Open AI 公式

上記のとおり、DALL·E 2で生成した画像の商用利用は、認められています。

DreamStudio

DreamStudio(外部サイト)」は、Stable Diffusionと同様のStability AI社が提供する画像生成AIです。

DreamStudioの利用規約では、商用利用について以下のように定められています。

With respect to images you upload to the Services, you represent and warrant that you own all right, title, and interest in and to such images, including without limitation, all copyrights and rights of publicity contained therein. You are responsible for the Content, including for ensuring any Content Sharing does not violate any applicable law, intellectual property right of any third party, or these Terms.

日本語訳:お客様が本サービスにアップロードする画像に関して、お客様は、画像に含まれる全ての著作権およびパブリシティ権を含み、これらに限定されない画像に関する全ての権利、所有権、利益を所有していることを表明および保証するものとします。あなたは、コンテンツ共有が適用法、第三者の知的財産権、または本規約に違反しないことを保証することを含め、コンテンツに対して責任を負います。

※引用:Dream Studio Terms of Service

利用規約には、禁止されている用途に関しても明記されているので、内容を把握したうえで規約にのっとって使用しましょう。

Canva

Canva(外部サイト)」は、無料で使用できるグラフィックデザインツールです。

画像生成にも対応しており、Canva公式のコラムでは、商用利用について以下のように述べられています。

Canvaは「商用利用可能」です。プランに関係なく、Canvaで作成したデザインは商用利用が可能で、クレジット表記も必要ありません。

以下は、Canvaで許可されている商用利用の一例です。

  • 自社のホームページに掲載する
  • SNS投稿に使用する
  • マーケティング素材(広告、営業資料など)として使用する
  • 名刺を配布する
  • 取引先に年賀状を送る
  • Tシャツを作成して販売する など

※引用:Canva公式

一方で、Canvaで商用利用が許可されていないケースについても、以下のように定められています。

商用利用が可能なため、ビジネスシーンでも安心して使えるCanvaですが、使い方によっては一部制限があります。

ここでは、Canvaで許可されていない使い方について紹介します。

  • Canvaの素材(写真・音楽・動画など)を無加工の状態で、販売、再配布、クレジットの取得を行う
  • Canvaで作成したデザインをつかって商標登録をする
  • Canvaの素材をストックフォトサービスなどのサイトで販売する

上記の通り、Canvaのテンプレートや素材は無加工の状態で第三者に販売または配布することは禁じられています。これは、Canvaのテンプレートや素材の作成者が著作権を所有しているため、著作権侵害に相当するからです。

※引用:Canva公式

まとめ

この記事では、画像生成AI「Stable Diffusion」の商用利用について解説しました。

Stable Diffusionで生成した画像は、商用利用が認められていないモデルで生成したり、Loraやimg2imgで生成したりした画像でなければ、商用利用が可能です。

また、商用利用が可能なモデルも紹介しましたが、モデルのライセンスは突然更新される可能性があるので、使用する際にはその都度確認することをおすすめします。

これからStable Diffusionを利用する方は、トラブルに発展しないように、漏れなく利用規約やライセンスを確認して安全に使用しましょう。

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