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Core i9-12900Tとは?スペックや性能、ベンチマークまで徹底解説

この記事では、アメリカの半導体メーカー「Intel® 」が開発したCPUの「Intel® Core™ i9-12900T」のスペックや特徴について解説します。

Core i9-12900Tのベンチマークもあわせてお伝えするので、CPUの導入を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

目次

Core i9-12900Tの基本スペック

Intel® Core™ i9-12900T
製品コレクション 第 12 世代インテル® Core™ i9 プロセッサー
開発コード名 Alder Lake
プロセス 10 nm
コア数 16(Pコア8+Eコア8)
スレッド数 24
プロセッサー・ベース動作周波数 1.4GHz
ターボ・ブースト利用時の最大周波数 4.9GHz
メモリの種類 DDR5 4800
DDR4-3200
L3キャッシュ容量 30MB
対応ソケット FCLGA1700
PCI Express リビジョン 5.0 and 4.0
TDP 35W
発売日 2022/1

Intel® Core™ i9-12900Tは、アメリカの半導体メーカー「Intel」が開発した12世代のCPUです。

品番の末尾にTがつく省電力モデルのCPUで、ほかのモデルをしのぐ高い省電力性が特徴のひとつです。

Intel® Core™ iシリーズの中ではフラッグシップのIntel® Core™ i9シリーズにあたり、16コア24スレッドの高スペックを備えているため、一般的なビジネスシーンから高負荷がかかるクリエイティブシーンまで幅広い用途に対応しています。

また、Core iシリーズには、Core i9-12900Tと同じ12世代のCore i9シリーズで無印モデルにあたるIntel® Core™ i9-12900や、次世代モデルのIntel® Core™ i9-13900など、多くの製品があります。

上記の製品とスペックを比較した結果も解説するので、CPUの選定に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

なお「CPUの性能比較表|2024年最新版」では、比較対象となる基本スペックやCPUの性能目安となるPassMarkのベンチマークスコアを製品別で比較してご覧いただけます。どのCPUを導入すべきか悩んでいる方や、最新のCPUを検討している方は参考にしてください。

Core i9-12900Tはどのような用途におすすめ?

Core i9-12900Tは、16コア24スレッドの高スペックを備えたCPUで、前世代や下位グレードのIntel® Core™ i5シリーズやIntel® Core™ i7シリーズからコア数が増えたことで、写真・動画編集や3Dレンダリングといった複雑な処理が求められるタスクでも高いパフォーマンスを発揮します。

また、Core i9-12900Tは省電力モデルであるため、無印モデルや品番の末尾にKがつくオーバークロック対応モデルよりも消費電力が抑えられており、ランニングコストを抑えたい方にもおすすめです。

発熱量も少なく、静音性にも優れているので、快適なオフィス空間を整えたい企業にも適しているでしょう。

Core i9-12900Tのスペック比較

Intel® Core™ i7-12700 Intel® Core™ i9-12900T Intel® Core™  i9-12900
製品コレクション 第 12 世代インテル® Core™ i7 プロセッサー 第 12 世代インテル® Core™ i9 プロセッサー 第 12 世代インテル® Core™ i9 プロセッサー
開発コード名 Alder Lake Alder Lake Alder Lake
プロセス 10 nm 10 nm 10 nm
コア数 12(Pコア8+Eコア4) 16(Pコア8+Eコア8) 16(Pコア8+Eコア8)
スレッド数 20 24 24
プロセッサー・ベース動作周波数 2.1GHz 1.4GHz 2.4GHz
ターボ・ブースト利用時の最大周波数 4.9GHz 4.9GHz 5.1GHz
メモリの種類 DDR5 4800
DDR4-3200
DDR5 4800
DDR4-3200
DDR5 4800
DDR4-3200
L3キャッシュ容量 25MB 30MB 30MB
対応ソケット FCLGA1700 FCLGA1700 FCLGA1700
PCI Express リビジョン 5.0 and 4.0 5.0 and 4.0 5.0 and 4.0
TDP 65W 35W 65W
発売日 2022/1 2022/1 2022/1

Core i9-12900Tのスペックを、Intel® Core™ i7-12700とCore i9-12900とで比較してみていきます。

Core i7-12700は、Core i9-12900Tより下位グレードにあたるCore i7シリーズのCPUであるため、コア数・スレッド数は12コア20スレッドと、Core i9-12900Tの16コア24スレッドより少ない搭載数です。

L3キャッシュ容量もCore i9-12900Tより5MB少なく、消費電力は30W高い数値です。

一方で、プロセッサー・ベース動作周波数はCore i9-12900Tを上回っており、ターボ・ブースト利用時の最大周波数は同値なので、Webサイトの閲覧やメールの送受信などの、負荷の小さいタスクをよりスムーズに行いたい方は、Core i7-12700も選択肢のひとつになりえるでしょう。

次に、無印モデルのCore i9-12900と比較します。

コア数・スレッド数、L3キャッシュ容量に差はみられませんが、プロセッサー・ベース動作周波数やターボ・ブースト利用時の最大周波数は、Core i9-12900のほうが優れた数値です。

ただし、性能が高い分、Core i9-12900の消費電力は65Wと、Core i9-12900Tより30W高くなっています。

リアルタイムの応答性や処理速度を求める方はCore i9-12900、少しでも消費電力を抑えたい方はCore i9-12900Tがおすすめです。

また、Core i9-12900Tと両製品のベンチマークを比較した結果は、後ほどほかの製品とあわせて解説するので、より詳細な性能差を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

Core i9-12900TとAMD Ryzenシリーズのスペック比較

AMD Ryzen™ 9 3900 Intel® Core™ i9-12900T AMD Ryzen™ 9 3950X
製品コレクション AMD Ryzen™ 9 Desktop Processors 第 12 世代インテル® Core™ i9 プロセッサー AMD Ryzen™ 9 Desktop Processors
開発コード名 Matisse Alder Lake Matisse
プロセス 7 nm 10 nm 7 nm
コア数 12 16(Pコア8+Eコア8) 16
スレッド数 24 24 32
プロセッサー・ベース動作周波数 3.1GHz 1.4GHz 3.5GHz
ターボ・ブースト利用時の最大周波数 4.3GHz 4.9GHz 4.7GHz
メモリの種類 DDR4 DDR5 4800
DDR4-3200
DDR4
キャッシュ 64MB 30MB 64MB
対応ソケット AM4 FCLGA1700 AM4
PCI Express リビジョン 4.0 5.0 and 4.0 4.0
TDP 65W 35W 105W
発売日 2019/9 2022/1 2019/11

競合のAMD Ryzen™シリーズのCPUともスペックを比較します。

AMD Ryzen™ 9 3900のプロセスは7nmと、Core i9-12900Tの10nmより小さく、微細に設計されていることがわかりますが、コア数は12コアとCore i9-12900Tより少ない搭載数です。

一方で、プロセッサー・ベース動作周波数は3.1GHzと、Core i9-12900Tの2倍以上の数値で、L3キャッシュ容量も大きく上回っています。

消費電力はCore i9-12900Tより30W高いですが、負荷の小さいタスクの実行速度や大規模なデータを効率よく処理したい方は、Ryzen 9 3900も選択肢のひとつとして検討してみてください。

Ryzen 9 3900の上位モデルであるAMD Ryzen™ 9 3950Xとも比較していきます。

Ryzen 9 3950Xのコア数・スレッド数は16コア32スレッドと、Core i9-12900Tとコア数は同値ですが、Pコアの搭載量が多い分、スレッド数は上回っています。

また、プロセッサー・ベース動作周波数とターボ・ブースト利用時の最大周波数もRyzen 9 3900から向上がみられましたが、消費電力は105WとCore i9-12900Tより70Wも高い数値です。

このように、CPUによって性能や特徴はさまざまなので、これからCPUを選定する方は、「処理速度」「省電力性」「コストパフォーマンス」などの重視したい性能と、その優先順位を明確にしたうえで、複数の製品を比較して最適なCPUを導入してください。

Core i9-12900Tの特徴

Core i9-12900Tの特徴を3つ解説します。

Core i9-12900Tならではの特徴や、ほかのモデルと比較した結果を中心にお伝えするので、ぜひ参考にしてください。

優れた省電力性が特徴のCPU

Core i9-12900Tの最大の特徴は、優れた省電力性です。

Core i9-12900Tの消費電力(TDP)は、Core iシリーズの中でもトップクラスに低い35Wで、前述のとおり、無印モデルのCore i9-12900や下位グレードのCore i7-12700の65Wより30Wも低い数値です。

また、Core i9-12900TのMTP(CPUがブースト時に消費される電力)は106Wと、Core i7-12700の180Wや、Core i9-12900の202Wより抑えられています。

加えて、Intel製CPUの電力パフォーマンスをランキングしたPassMark-Power Performance(外部サイト)によると、2023年8月時点で、Core i9-12900Tは上位200製品中19位にランクインしており、優れた省電力性と高い処理性能を兼ね備えたCPUだとわかります。

11世代にはなかったEコアが追加

Core i9-12900Tには、前世代の11世代には搭載されていなかった、電力効率を重視したEコアが追加されています。

Core i9-12900Tの従来モデルのIntel® Core™ i9-11900Tとスペックを比較した結果が、以下のとおりです。

Intel® Core™ i9-12900T Intel® Core™ i9-11900T
製品コレクション 第 12 世代インテル® Core™ i9 プロセッサー 第 11 世代インテル® Core™ プロセッサー・ファミリー
開発コード名 Alder Lake Rocket Lake
プロセス 10 nm 14 nm
コア数 16(Pコア8+Eコア8) 8
スレッド数 24 16
プロセッサー・ベース動作周波数 1.4GHz 1.5GHz
ターボ・ブースト利用時の最大周波数 4.9GHz 4.9GHz
メモリの種類 DDR5 4800
DDR4-3200
DDR4 3200
L3キャッシュ容量 30MB 16MB
対応ソケット FCLGA1700 FCLGA1200
PCI Express リビジョン 5.0 and 4.0 4.0
TDP 35W 35W
発売日 2022/1 2021/3

Core i9-11900Tのコア数は8で、搭載されているコアはすべてPコアですが、Core i9-12900Tでは、Pコアよりも電気効率を重視したEコアが8コア追加され、合計16コアが搭載されています。

加えて、12世代のCore i9-12900Tは、DDR4メモリから処理速度が向上したDRR5メモリに対応しており、L3キャッシュ容量もおよそ2倍の容量に増えています。

Core i9-12900T_mark_rating_vs_11900T.png

また、CPUの総合的な性能を数値化したPassMarkのCPU Mark Ratingを比較すると、Core i9-12900TのスコアはCore i9-11900Tの163%の数値で、大きな性能差がみられました。

これだけの性能差がみられるにも関わらず、消費電力は同じ35Wなので、消費電力の低いCPUを導入したい方には、Core i9-12900Tをはじめとした12世代もしくは最新の13世代の、省電力モデルのCPUをおすすめします。

無印モデルよりも性能が劣る傾向にある

省電力モデルの中では高スペックなCore i9-12900Tですが、無印モデルと比較すると性能が劣る傾向にあります。

Core i9-12900T_mark_rating_vs_12900.png

例えば、無印モデルのCore i9-12900とPassMarkのCPU Mark Ratingを比べてみると、Core i9-12900のスコアはCore i9-12900Tの112%の数値です。

Core i9-12900T_single_vs_12900.png

また、CPUのシングルスレッド性能を数値化したPassMarkのCPU Single Thread Ratingも比較すると、Core i9-12900のスコアはCore i9-12900Tの103%の数値で、CPU Mark Ratingほどの性能差はみられませんでしたが、無印モデルのCore i9-12900のほうが上回っています。

Core iシリーズには、省電力モデルのほかにも、品番の末尾にKがついたオーバークロック対応モデルや、Fがつく内蔵GPU無効モデルなどさまざまなモデルがあり、上記のようにモデルによって性能は大きく異なります。

CPUを選定する際は、用途に応じたモデルの製品の基本スペックやベンチマークを参考にするようにしましょう。

Core i9-12900Tのベンチマーク

Core i9-12900TのベンチマークのPassMarkを中心に解説します。

Core i9-12900Tの性能をより詳細に知りたい方は、参考にしてください。

PassMark(CPU Mark Rating)

Core i9-12900T_mark_rating.png

PassMarkのCPU Mark Ratingからみていきます。

Core i9-12900Tのスコアは30774と、同じIntel製のInte®l Xeon® Platonum 8171Mや、競合のAMD EPYC™ Embedded 7292Pを上回る数値でした。

一方で、Core i7-12700やRyzen 9 3900と比較すると、わずかに下回っています。

Core i7-12700は、Core i9-12900Tの下位グレードのCore i7のCPUですが、Core i9-12900Tが省電力性を重視した省電力モデルである分、無印モデルのCore i7-12700より劣るスコアになったと考えられます。

このように、上位グレードのCPUであっても、モデルや世代によっては下位グレードの製品より性能が下回る場合があるので、CPUの選定を行う方は、ベンチマークも参考にしつつ、用途に合ったものを選ぶようにしましょう。

PassMark(CPU Value)

Core i9-12900T_value.png

※Xeon Platonum 8171MとEPYC Embedded 7292Pは必要な情報が不足しているため、3製品で比較

PassMarkのCPU Valueは、CPUのコストパフォーマンスを数値化したベンチマークスコアです。

Core i9-12900Tのスコアは62.9と、CPU Mark Ratingでは下回っていたRyzen 9 3900より優れたスコアでした。

一方で、Core i7-12700と比較すると、およそ50%もの大きな差がみられ、Core i7-12700のコストパフォーマンスの高さがうかがえました。

コストパフォーマンスを重視したい方は、基本スペックとあわせて、CPU Valueのスコアも参考に選定してみてください。

PassMark(CPU Single Thread Rating)

Core i9-12900T_single.png

PassMarkのCPU Single Thread Ratingも比較していきます。

Core i9-12900Tのスコアは3947と、5つの製品の中で最も高い数値でした。

特に、AMD製のCPUとの性能差が大きく、Core i9-12900TのスコアはEPYC Embedded 7292Pの188%、Ryzen 9 3900の150%の数値です。

また、CPU Mark RatingやCPU Valueでは下回っていたCore i7-12700より高いスコアであった点も注目ポイントです。

Webサイトの閲覧やアプリケーションの使用、ゲーミングといった、単一のスレッドで実行されるタスクの高い処理性能を求める方は、CPU Single Thread Ratingを参考に、CPUを選定しましょう。

消費電力

Core i9-12900T_消費電力.png

※EPYC Embedded 7292Pは必要な情報が不足しているため、4製品で比較

最後に、消費電力も比較します。

Core i9-12900Tは、省電力モデルのCPUということもあり、4つの製品の中では最も低い消費電力でした。

特に、Xeon Platonum 8171Mとの差は130Wと大きく、Core i7-12700やRyzen 9 3900とも30Wの差があることから、Core i9-12900Tの省電力性のよさがうかがえます。

消費電力をなるべく抑えてCPUを運用したい方は、Core i9-12900Tをはじめとした省電力モデルのCPUをおすすめします。

PassMarkのベンチマークスコアや消費電力を製品別で比較したい方はこちら

Core i9-12900Tを使用している方の口コミ・評価

情報が集まり次第、更新します。

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まとめ

この記事では、Intel社が開発したCPU「Intel Core i9-12900T」のスペックや特徴、ベンチマーク、おすすめのパソコンまでを解説しました。

Core i9-12900Tは、少ない消費電力が特徴の省電力モデルでありながら、Core iシリーズのフラッグシップにあたるCore i9シリーズのCPUで、16コア24スレッドの高いスペックを備えています。

無印モデルと比べてMTPも低く、動画編集や3DCADといった負荷の大きいクリエイティブ作業も消費電力を抑えて行えます。

CPUの選定に悩んでいる方は、この記事を参考に、用途や目的に合ったCPUを選定しましょう。

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