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Core i5-1335Uとは?スペックや性能、口コミまで徹底解説
この記事では、アメリカの半導体メーカー「Intel® 」が開発したCPUの「Intel® Core™ i5-1335U」のスペックや特徴について解説します。
Core i5-1335Uのベンチマークや口コミ、おすすめのパソコンもあわせてお伝えするので、CPUの導入を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
目次
Core i5-1335Uの基本スペック
Intel® Core™ i5-1335U | |
製品コレクション | 第 13 世代インテル® Core™ i5 プロセッサー |
開発コード名 | Raptor Lake |
プロセス | 10 nm |
コア数 | 10(Pコア2+Eコア8) |
スレッド数 | 12 |
プロセッサー・ベース動作周波数 | 1.3GHz |
ターボ・ブースト利用時の最大周波数 | 4.6GHz |
メモリの種類 | DDR5 5200 DDR4 3200 LPDDR5/x 6400 LPDDR4x 4267 |
L3キャッシュ容量 | 12MB |
対応ソケット | FCBGA1744 |
PCI Express リビジョン | - |
TDP | 15W |
発売日 | 2023/1 |
Intel® Core™ i5-1335Uは、アメリカの半導体メーカー「Intel®」が開発した13世代のCPUです。
品番の末尾にUがつくノートパソコン向けの超省電力モデルのCPUで、Intel® Core™ iシリーズトップクラスの省電力性が最大の特徴です。
Core iシリーズの中では、性能とコストパフォーマンスのバランスが取れたミドルレンジのIntel® Core™ i5シリーズにあたり、Intel® Core™ i5-1235Uの後継モデルとして登場しました。
また、Uシリーズよりも性能を重視した同世代のIntel® Core™ i5-1350Pと比べて導入しやすい価格帯であることから、主に手軽にCPUを運用したい方からの採用がみられるCPUです。
なお「CPUの性能比較表|2024年最新版」では、比較対象となる基本スペックやCPUの性能目安となるPassMarkのベンチマークスコアを製品別で比較してご覧いただけます。どのCPUを導入すべきか悩んでいる方や、最新のCPUを検討している方は参考にしてください。
Core i5-1335Uはどのような用途におすすめ?
Core i5-1335Uは、ビジネスシーンでの使用を想定したノートパソコン向けのCPUです。
デスクトップ向けCPUと比べて搭載されているコア・スレッドは少ないですが、Webサイトの閲覧やメールの送受信、Microsoft Wordの使用、リモート会議といった一般的なオフィスタスクには十分な性能があります。
また、負荷の軽い画像編集や小規模な動画編集などのクリエイティブ作業にも対応が可能です。
軽量でコンパクトなノートパソコンに搭載されているため、リモートワークや出張時の利用に適しているでしょう。
ただし、3Dモデリングやゲーム開発といった負荷の大きいクリエイティブシーンに対してはスペック不足であるため、用途にあわせて必要な性能が提供できるかどうか、注意深い検討が重要です。
Core i5-1335Uのスペック比較
Intel® Xeon® W-11855M | Intel® Core™ i5-1335U | Intel® Core™ i5-1340P | |
製品コレクション | インテル® Xeon® W プロセッサー | 第 13 世代インテル® Core™ i5 プロセッサー | 第 13 世代インテル® Core™ i5 プロセッサー |
開発コード名 | Tiger Lake | Raptor Lake | Raptor Lake |
プロセス | 10 nm | 10 nm | 10 nm |
コア数 | 8 | 10(Pコア2+Eコア8) | 12(Pコア4+Eコア8) |
スレッド数 | 16 | 12 | 16 |
プロセッサー・ベース動作周波数 | 3.2 GHz | 1.3GHz | 1.9GHz |
ターボ・ブースト利用時の最大周波数 | 4.9GHz | 4.6GHz | 4.6GHz |
メモリの種類 | DDR4 3200 | DDR5 5200 DDR4 3200 LPDDR5/x 6400 LPDDR4x 4267 |
DDR5 5200 DDR4 3200 LPDDR5/x 6400 LPDDR4x 4267 |
L3キャッシュ容量 | 18MB | 12MB | 12MB |
対応ソケット | FCBGA1787 | FCBGA1744 | FCBGA1744 |
PCI Express リビジョン | - | - | - |
TDP | 45W | 15W | 28W |
発売日 | 2021/5 | 2023/1 | 2023/1 |
Core i5-1335Uのスペックを、Intel® Xeon® W-11855MやIntel® Core™ i5-1340Pとで比較してみていきます。
Xeon W-11855Mは、Core i5-1335Uと同じIntel製のノートパソコン向けCPUで、プロセスは10nmと同値ですが、コア数は6コアと、Core i5-1335Uより少ない搭載数です。
一方で、Xeon W-11855Mのプロセッサー・ベース動作周波数やターボ・ブースト利用時の最大周波数は、Core i5-1335Uを大きく上回っており、負荷の小さい一般的なビジネスシーンから動画編集・3DCADなどの負荷が大きいクリエイティブシーンまで、快適な処理速度を維持します。
ただし、消費電力は45Wと、動作周波数が大きい分Core i5-1335Uより高い数値です。
次に、Core i5-1340Pと比較します。
Core i5-1340Pは、Core i5-1335Uと同じCore iシリーズのノートパソコン向けCPUですが、超省電力モデルのCore i5-1335Uとは異なり、品番の末尾にPがつく一般ユーザー向けのCPUです。
そのため、コア数やスレッド数、プロセッサー・ベース動作周波数がCore i5-1335Uより高めの数値に設定されています。
Core i5-1335Uほどの省電力性は求めていないけれど、一般的なビジネスシーンでより快適にPCを使用したい方は、Core i5-1340Pをおすすめします。
Core i5-1335UとAMD Ryzenシリーズのスペック比較
AMD Ryzen™ 5 3600X | Intel® Core™ i5-1335U | AMD Ryzen™ 5 7530U | |
製品コレクション | AMD Ryzen™ 5 Desktop Processors | 第 13 世代インテル® Core™ i5 プロセッサー | AMD Ryzen™ 5 Processors with Radeon™ Graphics |
開発コード名 | Matisse | Raptor Lake | Barcelo-R |
プロセス | 7 nm | 10 nm | 7 nm |
コア数 | 6 | 10(Pコア2+Eコア8) | 6 |
スレッド数 | 12 | 12 | 12 |
プロセッサー・ベース動作周波数 | 3.8GHz | 1.3GHz | 2.0GHz |
ターボ・ブースト利用時の最大周波数 | 4.4GHz | 4.6GHz | 4.5GHz |
メモリの種類 | DDR4 | DDR5 5200 DDR4 3200 LPDDR5/x 6400 LPDDR4x 4267 |
DDR4 |
キャッシュ | 32MB | 12MB | 16MB |
対応ソケット | AM4 | FCBGA1744 | SP6 |
PCI Express リビジョン | 4.0 | - | 3.0 |
TDP | 95W | 15W | 15W |
発売日 | 2019/7 | 2023/1 | 2023/1 |
競合のAMD Ryzen™ シリーズのCPUともスペックを比較します。
AMD Ryzen™ 5 3600Xはデスクトップ向けのCPUで、プロセスは7nmと、Core i5-1335Uよりも微細な設計ですが、搭載されているコア数は下回っています。
プロセッサー・ベース動作周波数は3.8GHzと、Core i5-1335Uの1.3GHzを大きく上回り、基本的なタスクやアプリケーションの実行速度の高さがうかがえます。
ただし、消費電力は95Wと、Core i5-1335Uより80Wも高い数値です。
デスクトップ向けのCPUは、ノートパソコン向けCPUと比べて大きな電力供給と冷却能力を持ち、高い動作周波数を実現できる分、消費電力が高くなる傾向があるため、どの媒体向けのCPUを採用するか悩んでいる方は、覚えておきましょう。
次に、Core i5-1335Uと同じノートパソコン向けのAMD Ryzen™ 5 7530Uと比較します。
Ryzen 5 7530Uのコア数は6コアと、Core i5-1335Uより少ない搭載数ですが、プロセッサー・ベース動作周波数はRyzen 5 7530Uのほうが優れており、L3キャッシュ容量も4MB上回っています。
一方で、Core i5-1335Uは、DDR4メモリから処理速度が向上したDRR5に対応していますが、Ryzen 5 7530の対応はDRR4までです。
Core i5-1335Uの特徴
Core i5-1335Uの特徴を3つ解説します。
Core i5-1335Uならではの特徴や、ほかのシリーズとの違いを中心にお伝えするので、ぜひ参考にしてください。
ノートパソコン向けの超省電力モデルのCPU
Core i5-1335Uの最大の特徴は、省電力性を重視して設計された超省電力モデルである点です。
例えば、同じIntel製のCore i5-1340Pとの消費電力(TDP)の差は前述のとおりですが、Core i5-1335UのMTP(CPUがブースト時に消費される電力)と比較すると、Core i5-1335Uが55Wであるのに対し、Core i5-1340Pは64Wと、TDPと同様にMTPでも差がみられました。
また、Intel製CPUの電力パフォーマンスをランキングしたPassMark-Power Performance(外部サイト)によると、2023年8月時点で、Core i5-1335Uは上位200製品中5位にランクインしており、優れた省電力性を備えていながら、高い処理性能も兼ね備えているCPUだとわかります。
前世代の一般ユーザー向けモデルのCore i5-1240Pと同等の性能
Core i5-1335Uは、前世代の一般ユーザー向けモデルにあたるIntel® Core™ i5-1240Pと同等の性能を持つCPUです。
Intel® Core™ i5-1335U | Intel® Core™ i5-1240P | |
製品コレクション | 第 13 世代インテル® Core™ i5 プロセッサー | 第 12 世代インテル® Core™ i5 プロセッサー |
開発コード名 | Raptor Lake | Alder Lake |
プロセス | 10 nm | 10 nm |
コア数 | 10(Pコア2+Eコア8) | 12(Pコア4+Eコア8) |
スレッド数 | 12 | 16 |
プロセッサー・ベース動作周波数 | 1.3GHz | 1.7GHz |
ターボ・ブースト利用時の最大周波数 | 4.6GHz | 4.4GHz |
メモリの種類 | DDR5 5200 DDR4 3200 LPDDR5/x 6400 LPDDR4x 4267 |
DDR5 4800 DDR4 3200 LPDDR5 5200 LPDDR4x 4267 |
L3キャッシュ容量 | 12MB | 12MB |
対応ソケット | FCBGA1744 | FCBGA1744 |
PCI Express リビジョン | - | - |
TDP | 15W | 28W |
発売日 | 2023/1 | 2022/2 |
Core i5-1240Pのコア数・スレッド数は12コア16スレッドと、Core i5-1335Uより多く搭載されています。
プロセッサー・ベース動作周波数は1.7GHzで、Core i5-1335Uの1.3GHzをわずかに上回っていますが、ターボ・ブースト利用時の最大周波数はCore i5-1335Uのほうが優れた数値です。
また、Core i5-1240Pの消費電力は28Wと、Core i5-1335Uより13W高い数値でした。
ノートパソコン向けのハイスペックCPUを求めるならHシリーズがおすすめ
Core i5-1335Uは、省電力性を重視して設計されたUシリーズであるため、ほかのシリーズと比べて性能が劣る傾向にあります。
ノートパソコン向けのハイスペックCPUを求める方は、Intel® Core™ Hシリーズがおすすめです。
Hシリーズは、一般ユーザー向けのPシリーズの上位クラスにあたるCPUで、Core i5-1335Uと同じ13世代のCPUでは、Intel® Core™ i7-13700HがHシリーズにあたります。
Core i5-1335UとCore i7-13700HのCPU Mark Ratingをみてみると、Core i7-13700HのスコアはCore i5-1335Uの157%の数値で、大きな性能差がみられます。
また、CPUのシングルスレッド性能を数値化したPassMarkのCPU Single Thread Ratingも比較すると、わずかではありますが、上位シリーズのCore i7-13700Hが上回っています。
ノートパソコン向けでより高いCPUを採用したい方は、Core i7-13700HをはじめとしたHシリーズも選択肢のひとつとして検討してみてください。
Core i5-1335Uのベンチマーク
Core i5-1335UのベンチマークをPassMarkを中心に解説します。
Core i5-1335Uの性能をより詳細に知りたい方は、参考にしてください。
PassMark(CPU Mark Rating)
PassMarkのCPU Mark Ratingから比較していきます。
Core i5-1335Uのスコアは18308と、同じノートパソコン向けのXeon W-11855Mや、競合のデスクトップ向けのRyzen 5 3600Xを上回るスコアでした。
一方で、デスクトップ向けのIntel® Xeon® D-2183ITや、AMD Ryzen™ Embedded V3C48と比較すると、下回っています。
デスクトップ向けのCPUは、ノートパソコン向けよりもハイスペックな傾向にあります。
ノートパソコン向けのCPUを導入する方は、導入後のミスマッチを防ぐために、上記の傾向を把握し、基本スペックとあわせてベンチマークも確認するようにしましょう。
PassMark(CPU Value)
※Ryzen Embedded V3C48は必要な情報が不足しているため、4製品で比較
CPUのコストパフォーマンスを数値化したPassMarkのCPU Valueも比較します。
Core i5-1335Uのスコアは53.6と、4つの製品の中ではRyzen 5 3600Xに次いで高く、Xeon W-11855Mの131%、Xeon D-2183ITの515%の数値でした。
デスクトップ向けのCPUは、ノートパソコン向けのCPUと比べて販売価格が高いため、Xeon D-2183ITとは大きな差が生まれたと考えられます。
また、Ryzen 5 3600Xのスコアは、Core i5-1335Uの262%の数値で、コストパフォーマンスの高さがうかがえます。
コストパフォーマンスを重視したい方は、基本スペックやそのほかのベンチマークとあわせて、PassMarkのCPU Valueも参考にしてみてください。
PassMark(CPU Single Thread Rating)
PassMarkのCPU Single Thread Ratingもみていきましょう。
Core i5-1335Uのスコアは3669と、5つの製品の中で最も高い数値でした。
特にデスクトップ向けCPUとの差が大きく、Core i5-1335UのスコアはRyzen 5 3600Xの138%、Xeon D-2183ITの212%の数値です。
同じノートパソコン向けのXeon W-11855Mと比較しても、およそ11%の性能差がみられました。
一般的には、大きな電力供給と冷却能力を持つデスクトップ向けCPUのほうが高いシングルスレッド性能を持つ傾向にありますが、メーカーやモデル、世代によって性能は異なるので、CPUを導入する際は、ベンチマークまでしっかりと確認してからの選定をおすすめします。
消費電力
最後に、消費電力も比較します。
Core i5-1335Uの消費電力は15Wと、5つの製品の中で最も低い数値でした。
特に、Xeon D-2183ITとの差が大きく、85Wもの開きがあります。
また、同じノートパソコン向けのXeon W-11855Mよりも30W低い数値であり、Core i5-1335Uの省電力性の高さがうかがえます。
ノートパソコン向けCPUは、デスクトップ向けと比べて消費電力が低い傾向にあるので、消費電力を抑えてCPUを運用したい方は、ノートパソコン向けCPUも選択肢のひとつとして検討してみてください。
PassMarkのベンチマークスコアや消費電力を製品別で比較したい方はこちら
Core i5-1335Uを使用している方の口コミ・評価
Core i5-1335Uを使用している方の口コミ・評価を紹介します。
仕事用として購入。今までよりサクサク動いて作業が楽になりました。
※ドスパラ通販サイトより引用
十分なスペックで満足です。
※ドスパラ通販サイトより引用