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パソコン業務に必要なメモリ容量とは?ストレージとの違い、選び方を解説!

パソコン選定にはメモリ容量の意味や使われ方を知っておくことが大切です。メモリ容量が何に影響するのかイメージができていると、適切なパソコン選びの役に立ちます。

しかし、担当者の中には「容量って何を基準にすればいいの?」「ストレージ容量とは違うの?」という疑問をもつ方も少なくないでしょう。

メモリ容量とは何なのか、ストレージ容量とは何が違うのかを確認しながら、業務に適したメモリ容量の目安や選び方を解説します。 

目次

パソコンのメモリ容量とは

メモリ容量は、パソコン全体の処理能力に大きく関係します。メモリ容量が小さいと、いわゆる「パソコンが遅い・重い」という状態を招きかねません。 そもそもメモリとは、主記憶装置と呼ばれるパーツのことです。パソコンにおけるメモリの役割は一時的に情報を記憶することにあります。 

人間=「CPU」、デスク=「メモリ」、データ=「仕事道具」

たとえば、仕事をする人間と、仕事環境である「デスク、そして「仕事道具」をイメージするとわかりやすいでしょう。 

これをパソコンに置き換えると、人間がCPUでデスクがメモリ」、データが「仕事道具」になります。人間は、仕事をするためにノートやペン、パソコンなどの仕事道具をデスクにおいて作業をします。このとき、仕事道具を一度に広げられるデスクならば作業がしやすいでしょう。しかし、デスクが小さいと、仕事道具を入れ替えながら作業をしなければならず、作業効率が悪くなり、仕事も遅くなります。 

つまり、メモリ容量(デスク)が大きいほど、多くのデータ(仕事道具)を扱えるため、 CPU(人間)は仕事がしやすくなるということです。そして、メモリ容量はCPUの処理、ひいてはパソコン全体の動作を左右するパーツのひとつだといえるのです。 

メモリついて詳しく知りたい方は、パソコンのメモリとは?購入前に把握しておくべきメモリの基本をご参照ください。 

メモリ容量とストレージ容量の違い

メモリとストレージは、ともにデータを記憶する装置です。ただし、その役割には大きな違いがあります。 

メモリはCPUがパソコンを動かす際に必要な情報を「一時的に記憶」させてCPUが直接アクセスするものです。一方ストレージは、データを長期的に保存する記憶装置で、外部記憶装置とも呼ばれます。 

これらを踏まえメモリ容量とストレージ容量が大きい場合のそれぞれの利点で、違いをみていきましょう。 

メモリ容量が大きい場合の利点

メモリ容量が大きい場合は、CPUがパソコンを動かすために「すぐに必要なデータ」を多く記憶できます。つまり、メモリ容量が大きいほど、パソコンの処理速度が速くなるということです。 

ストレージ容量が大きい場合の利点

ストレージ容量が大きい場合は、動画や画像、ソフトウェアなどのデータをパソコンに多く保存できることが利点です。ただし、ストレージ容量はパソコンの処理速度にはそれほど影響しません。ストレージにはSSDHDDといった種類がありますので、パソコンを選定する際にストレージも選択しましょう。 

SSDHDDの詳細については、SSDHDDの違いとは?パソコンを選ぶ際のストレージの種類と使い分けをご参照ください。 

メモリ容量の種類

メモリ容量には種類があります。2021年時点で多くのパソコンに搭載されているのは、8GBまたは16GBです。「GB」はギガバイトの略称で、この数字が大きいほどメモリ容量が大きいことを表します。 

上述の「デスク」でたとえると、GBの数字が大きいほどデスクが広いというイメージです。つまり、メモリ容量が大きいほど、パソコンの高速な処理が期待できるということなのです。 

もちろん、メモリ容量が大きくてもCPUの性能が低ければ高速な処理はできないため、バランスを意識する必要があります。パソコンを利用する目的や、選定したCPUの性能に適した種類のメモリ容量を選択するようにしましょう。 

CPUの詳細については、CPUとは?パソコン選びにおけるCPUについて分かりやすく解説!をご参照ください。 

【業務別】メモリ容量の目安と選び方

メモリはどのような目安で選定すればよいのでしょうか。ここでは、業務別に適したメモリ容量の目安をみていきましょう。 

一般事務・営業業務に必要なメモリ容量目安:4GB~8GB

一般事務職では、文書作成や表計算ソフトなどを使う業務が多いのではないでしょうか。 

その場合、メモリ容量の目安としては4GB8GBを選ぶと良いでしょう。 

ただし、ブラウザで多くのタブを開いて調査する作業が多い場合や、画像や動画などを扱う場合は4GBでは少ない可能性がありますので、8GBを選択しておきましょう。

また、営業業務でパソコンを使う場合はパソコンの画面をお客様に見せながらスライド画面を操作するなどのシーンが想定されます。このような使い方の場合は、8GBのメモリ容量があると安心です。

システム開発に必要なメモリ容量目安:16GB~32GB

システム開発では、開発ソフトをはじめとしたさまざまなソフトウェアをインストールして、同時に動作させることが考えられます。 また、開発するシステムによってはパソコン上でテスト稼働させることも考慮した方がよいため、まずは16GBを目安にすると良いでしょう。 

特に、比較的大きなパッケージソフトウェアの開発や、画像・動画を利用するコンテンツの開発では、32GBあると安心です。

画像・動画編集に必要なメモリ容量目安:16GB~、32GB~

画像や動画編集を主な業務とする場合は、16GB32GBが目安となります。 

近年の画像・動画ともに解像度が高い傾向があり8GBでは処理が重くなるかもしれません。そのため、16GBを選んでおいてもオーバースペックにはならないでしょう。 

また、近年のクリエイター向けPC32GBを標準搭載しているモデルが多い傾向にあります。これは、4K以上の高解像度で動画編集を行う際には32GBが必須である作業もあるためです。動画編集に利用する場合は32GB以上のメモリ搭載モデルをを検討すると良いでしょう。

メモリ容量選びの注意点

ここまで、メモリ容量の意味や選び方をみてきましたが、メモリ容量選びには注意点もあります。 

コストだけで選定しない

メモリは、その容量に比例してコストがかかります。しかし、コストを重視してメモリ容量が少ないものを選択すると、パソコンの動作が遅くなるなど、業務の妨げになってしまう可能性があるので注意しましょう。 

作業効率とコストのバランスを考えて選定することが大切です。 

利用期間も想定して選定する

購入するパソコンを、どのくらいの期間利用するのかもメモリ容量選定のポイントとなります。 

たとえば、2年程度の利用であれば、現在の業務に必要な少ないメモリ容量でも良いよいかもしれません。しかし、5年以上、あるいは壊れるまで使い続けることが想定される場合は、現在の業務に必要なギリギリのメモリ容量ではなく、余裕をもった多めのメモリ容量を選択しておきましょう。 

なぜなら、ソフトウェアやコンテンツの進化は速く、数年経つと最低限必要なメモリ容量も増えてしまう可能性があるからです。 

メモリ容量を増設できないパソコンもある

メモリ容量は、あとからメモリパーツを増設して増やすこともできます。しかし、ノートパソコンやモバイルパソコンなどには、メモリを増設できないものもありますまた、メモリの世代間(DDR3、DDR4、DDR5)には互換性がなく、増設しても使えないものもありますので注意しましょう。 

メモリ増設を見越してメモリ容量を選定する場合は、パソコン自体がメモリ増設に対応しているか、あるいはメモリの規格についても確認しておくことが大切です。 

まとめ

パソコンを業務で快適に使うためには、CPUの性能だけでなく、メモリ容量も意識しておかなければなりません。業務に適したメモリ容量を選定するためにも、パソコンの動作とメモリ容量の関係を知り、CPUとあわせて最適なメモリを選び出すことが大切です。 

その他パソコン選びでお困りの際は、是非一度ドスパラプラスへお問い合わせください。 

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