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GTX1660 SUPER とは?スペックや性能、口コミまで徹底解説
この記事では、アメリカの半導体メーカー「NVIDIA」が発売しているグラフィックボード「GeForce GTX1660 SUPER」のスペックや特徴、口コミ・評判を解説します。
GTX1660 SUPERの性能を数値化したベンチマークを紹介するので、GTX1660 SUPERについて知りたい方や導入を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
製品の特徴がわかるだけでなく、導入を検討するための判断材料が把握できます。
目次
目次
GTX1660 SUPERの基本スペック
GeForce GTX 1660 SUPER | |
アーキテクチャ | NVIDIA Turing™ |
GPU | TU116 |
プロセス | 12 nm |
トランジスタ数 | 66億 |
ダイサイズ | 284 mm² |
CUDAコア | 1408基 |
ベースクロック | 1530MHz |
ブーストクロック | 1785MHz |
メモリ規格 | GDDR6 |
メモリ容量 | 6GB |
メモリバス | 192 bit |
バンド幅 | 336 GB/s |
発売日 | 2019/10 |
GTX 1660 SUPERは、アメリカの半導体メーカー「NVIDIA」が発売しているグラフィックボードです。GTX 1660 SUPERのメモリ容量は、6GBの1種類で、2019年10月に発売されました。
NVIDIAはGTX 1660 SUPERのほかにも、旧型のGeForce GTX 1660や上位モデルのGeForce GTX 1660 Tiといった、グラフィックパフォーマンスに優れた16シリーズをリリースしています。
16シリーズは、NVIDIAが提供するシリーズのなかでミドルモデルに位置づけられており、比較的リーズナブルであることから、エントリークラスの層から選ばれているグラフィックボードです。
また、フルHD環境でも高いパフォーマンスを発揮する性能が大きな特徴であるため、映像を扱う業界の企業がターゲット層といえるでしょう。
GTX 1660 SUPERのスペック比較
GTX1660 SUPERのスペックを、旧モデルのGTX1660と上位モデルのGTX1660 Tiを比較してみていきましょう。
GeForce GTX 1660 SUPER | GeForce GTX 1660 | GeForce GTX 1660 Ti | |
アーキテクチャ | NVIDIA Turing™ | NVIDIA Turing™ | NVIDIA Turing™ |
GPU | TU116 | TU116 | TU116 |
プロセス | 12 nm | 12 nm | 12 nm |
トランジスタ数 | 66.0億 | 66.0億 | 66.0億 |
ダイサイズ | 284 mm² | 284 mm² | 284 mm² |
CUDAコア | 1408基 | 1408基 | 1536基 |
ベースクロック | 1530MHz | 1530MHz | 1500MHz |
ブーストクロック | 1785MHz | 1785MHz | 1770MHz |
メモリ規格 | GDDR6 | GDDR5 | GDDR6 |
メモリ容量 | 6GB | 6GB | 6GB |
メモリバス | 192 bit | 192 bit | 192 bit |
バンド幅 | 336 GB/s | 192 GB/s | 288 GB/s |
発売日 | 2019/10 | 2019/3 | 2019/2 |
GTX1660のメモリ規格はGDDR5でしたが、GTX1660 SUPERではGDDR6に変更されており、バンド幅も192 GB/sから336 GB/sに大幅に上昇しています。より多くのデータの転送・コピーができるようになったため、高解像度の映像でもストレスなく快適に扱えます。
一方で、GTX1660 Tiのメモリーは、GTX1660 SUPERと同じGDDR6が使用されていますが、バンド幅はGTX1660 SUPERの方が上回っています。
加えて、ベースクロックやブーストクロックもGTX1660 SUPERの方が高い数値であることから、GTX1660 SUPERは、16シリーズのなかでも特にデータの扱いに優れているグラフィックボードだといえるでしょう。
GTX 1660 SUPERの特徴
GTX1660 SUPERの特徴を3つ解説します。性能面だけでなく、コスト面での特徴も解説するので、漏れなく把握しておきましょう。
製品のさまざまな側面の特徴を把握しておけば、多角的に比較・検討ができ、自社に合ったグラフィックボードを選定できます。
導入しやすい価格帯
GTX1660 SUPERは、ミドルモデルに位置づけられている製品であるため、導入しやすい価格帯で販売されています。旧モデルのGTX1660よりも高性能でありながら、価格はほとんど変わりません。GTX1660 SUPER搭載モデルの価格相場は10万円前後と、ほかのグラフィックボードに比べて安価であるため、会社規模でグラフィックボードの導入を検討している企業でも採用しやすい製品といえるでしょう。
とはいえ、価格だけでグラフィックボードを選定してしまうと、いざ導入したときに求める性能が発揮されない可能性があります。
そのため、グラフィックボードの導入を検討している方は、求めるグラフィック性能を事前に明確にしておき、性能・価格の両面で検討できるように準備しておきましょう。
フルHD環境でも快適に作動
GTX1660 SUPERは、フルHDの環境下においても、パフォーマンスを落とさずに作動してくれます。
メモリーはデータの転送・コピーに優れたGDDR6を採用しているため、高解像度の映像であっても、快適に作業できます。
特に普段の業務から映像を扱っている企業の場合、メモリーの規格が作業効率を大きく左右するため、価格に意識が向きがちですが、性能面も考慮した選択が重要です。
同じ16シリーズでも旧モデルのGTX1660やGTX 1650 (G5)はメモリーがGDDR5であるため、導入を検討している方は、間違えないように注意しましょう。
GTX 1660 SUPERのベンチマーク
製品の定量的測定結果を表すベンチマークスコアを、3DMark・レイトレーシング・消費電力の3つの観点から紹介します。
グラフィックボードを選定する際の重要な判断材料となるので、把握しておきましょう。
3DMark
まずは、3D グラフィックスを扱うシステムの能力を表す3DMarkのベンチマークスコアを見ていきましょう。
GTX1660 SUPERの数値は、6000でした。同じNVIDIA社が提供していて、フルHD環境下での作業に優れた2000シリーズのNVIDIA GeForce RTX 2060 (ノートブック)と比べて、わずかではありますが上回っています。
一方で、GTX1660 SUPERより前の2016年に同社から発売された1000シリーズのNVIDIA GeForce GTX 1070と比べると、下回る結果でした。
このことから、GTX1660 SUPERは3Dグラフィックを扱う性能に特化した製品ではないことがうかがえます。
レイトレーシング
光や影を表現・追跡する機能を指すレイトレーシング性能のスコアも見ていきましょう。
GTX1660 SUPERは1561であるのに対し、NVIDIA GeForce RTX 2060 (ノートブック)は3542でした。2倍以上のスコアではありますが、RTX2000シリーズはレイトレーシングへの対応を目的に作られたグラフィックボードであるため、GTX1660 SUPERが極端に低性能というわけではありません。
消費電力
最後に、消費電力のスコアも見ていきます。
GTX1660 SUPERの125に対して、NVIDIA クアドロ P5000は180で最も高いスコアでした。NVIDIA クアドロ P5000は、VRへの対応を目的に作られており、GTX1660 SUPERよりも大容量の16GBのメモリを搭載しているため、高いスコアになったと考えられます。
また、同じNVIDIA製のNVIDIA RTX A2000のスコアは、最も低い70でした。
このように、グラフィックボードの消費電力は、同じメーカーの製品であっても、シリーズや用途によって大きく異なるため、大人数での導入を検討している企業の担当者は、ランニングコストを抑えるためにも、選定の際には消費電力にも注目するようにしましょう。
GTX1660 SUPERを使用している方の口コミ・評価
実際にGTX1660 SUPERを使用している方の口コミ・評価を紹介します。
GTX1660 SUPERの導入を検討している方やグラフィックボードを選定する際に注目すべきポイントが気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。
GeForceGTX1050Tiからの買い替えですが、グラフィックが格段に滑らかになりました。素晴らしいです。
※ドスパラ通販サイトより引用
手ごろな価格帯にてコストパフォーマンスの良い性能。asusのツールでオーバークロックなど各種設定もやりやすい。
※ドスパラ通販サイトより引用
上記の口コミから、GTX1660 SUPERは、導入しやすい手頃な価格帯であり、グラフィック性能が優れているグラフィックボードとして評価されていることがわかります。
また、オーバークロックなどの各種設定がしやすいのも、選ばれている要因のひとつのようです。
GTX1660 SUPERはどのような用途におすすめ?
GTX 1660 SUPERのGPUメモリ容量は、16シリーズのなかで上位の6GBです。
加えて、旧型の1660 のメモリはGDDR5であるのに対して、GTX 1660 SUPERではデータの転送・コピーに優れたGDDR6に変わっているため、16シリーズにおいては、高画質な映像の処理を安定した速度でストレスなく行えるとして評価されています。
そのため、業務で映像を扱う企業や、情報系の大学で採用されるケースも見受けられます。
また、オフィスソフトはもちろん、WEB会議での使用も支障はないため、低価格帯であることも相まって、幅広い企業が採用しています。
GPU搭載PCを仕事で使うことについて
PCにはCPUが搭載されており、CPUのグラフィック機能で画面が表示されています。
CPUは3D描画性能が高くありませんが、Office関連のソフトの使用がメインになる場合やゲームをしない場合は問題ありません。
グラフィックボードは外部グラフィック機能と呼ばれることもあり、主な用途としては3D描画性能を求めるゲームを快適にするための存在ですが、ここ10年程で3D描画を可能とするグラフィックボードの性能をほかの用途で活用しようとする動きが活発となっています。
主にクリエイティブ用途で活躍
特にクリエイティブ系のアプリではグラフィックボードの活用が進んでいます。代表例としてはフォトレタッチや動画編集、CGレンダリングソフトなどが挙げられます。
具体例を出すとAdobeのPhotoshopやPremiere Proでは一部のフィルタ処理を行う際にグラフィックボードによって高速化することができます。
グラフィックボードを搭載したPCを仕事で使用するメリットとして、挙げられるのはメモリです。
CPUのグラフィック機能での作業は動作が重くなる原因に
CPUのグラフィック機能はメインメモリの一部を使用するため、メインメモリの容量が減ります。したがって、複数のアプリを立ち上げて作業すると動作が重たくなる原因になるおそれがあります。
PCの仕組み上、メインメモリの速度が性能に影響されてしまうため、メインメモリが高速ではないPCの場合は、処理に多くのメモリが持っていかれてしまい、CPUの内臓グラフィック機能の性能が落ちることになります。
その点、グラフィックボードが搭載されているPCの場合は、グラフィックボードに搭載されているGPUメモリ内で済む処理であればCPUのメインメモリが使われることはないため複数アプリ立ち上げて業務を行っても動作が重くなるといった心配はありません。
ビジネスシーンなどで活躍するグラフィックボード搭載PC
結論として、Office関連のソフトをメインにPCを利用する場合はグラフィックボードの必要性は低いですが、クリエイティブ系のソフトを使用する際やGPUを駆使した解析など研究分野では処理速度を挙げられる場合があるなど活用の幅を広がります。
以下のリンクから、ドスパラプラスの取り扱う製品を企業様・学校法人様が導入した事例をご確認いただけます。
高性能パソコンやサーバー、特別仕様のパソコンの導入をお考えの法人様はご参考になさってください。