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NVIDIA T600とは?スペックや性能、口コミまで徹底解説

アメリカの半導体メーカー「NVIDIA」が発売しているグラフィックボード「NVIDIA T600」のスペックや口コミ・評判について解説します。

また、NVIDIA T600を搭載しているおすすめのパソコンもお伝えします。

NVIDIA T600の導入イメージやグラフィックボードの選定基準が明確になるので、自社でグラフィックボードの導入を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

目次

NVIDIA T600の基本スペック

NVIDIA T600
アーキテクチャ NVIDIA Turing™
GPU TU117
プロセス 12 nm
トランジスタ数 47億
ダイサイズ 200mm²
CUDAコア 640基
ベースクロック 735MHz
ブーストクロック 1335MHz
メモリ規格 GDDR6
メモリ容量 4GB
メモリバス 128 bit
バンド幅 160 GB/s
消費電力 40W
発売日 2021/6

NVIDIA T600は、アメリカの半導体メーカー「NVIDIA」が発売しているグラフィックボードです。NVIDIA T600のメモリ容量は、4GBの1種類で、2021年6月に発売されました。

NVIDIA T600は、NVIDIA Tシリーズのなかで、NVIDIA T1000に次ぐ性能を持つローエンドクラスにあたります。また、メモリ規格には高速な処理速度を誇るGDDR6を採用しているので、作業効率の向上も期待できます。

加えて、同じプロフェッショナル向けのRTXシリーズの消費電力が80W〜150Wであるのに対し、NVIDIA T600の消費電力は40Wと特に優れています。

NVIDIA T600は、ランニングコストを抑えたい企業や大学等での採用もおすすめです。

NVIDIA T600のスペック比較

NVIDIA T600 Quadro® P600 NVIDIA T1000
アーキテクチャ NVIDIA Turing™ NVIDIA Pascal™ NVIDIA Turing™
GPU TU117 GP107 TU117
プロセス 12 nm 14 nm 12 nm
トランジスタ数 47億 33億 47億
ダイサイズ 200mm² 132mm² 200mm²
CUDAコア 640基 384基 896基
ベースクロック 735MHz 1329MHz 1065MHz
ブーストクロック 1335MHz 1557MHz 1395MHz
メモリ規格 GDDR6 GDDR5 GDDR6
メモリ容量 4 GB 2 GB 4 GB
メモリバス 128 bit 128 bit 128 bit
バンド幅 160 GB/s 64GB/s 160 GB/s
消費電力 40W 40W 50 W
発売日 2021/6 2017/2 2021/6

NVIDIA T600のスペックを、前世代のQuadro® P600と、同じNVIDIA Tシリーズの上位モデルであるNVIDIA T1000と比較してみていきましょう。

前世代のQuadro P600は、NVIDIA T600の4年前の2017年に発売されたグラフィックボードであることもあり、NVIDIA T600がさまざまな数値で上回っています。特にCUDAコアは66%、バンド幅は250%もUPしており、動画編集や再生といった複雑な作業の並列処理性能が大幅に向上しています。

しかし、ベースクロックはQuadro P600の方が80%、ブーストクロックは16%高い数値であることから、データ処理・転送性能は、Quadro P600が優れているといえるでしょう。

一方で、上位モデルであるNVIDIA T1000と比較すると、GPUに同じTU117を採用しており、メモリ規格もGDDR6であるため、Quadro P600ほどの差の開きはありません。ただし、NVIDIA T1000の方が、CUDAコアは40%、ベースクロックは44%高い数値です。そのため、3Dグラフィックの処理性能やデータの転送速度を求める方は、NVIDIA T600の上位モデルであるNVIDIA T1000がおすすめです。

NVIDIA T1000の詳細は「NVIDIA T1000とは?スペックや性能、ベンチマークまで徹底解説」の記事でさらに詳しく紹介しているので、あわせてご覧ください。

NVIDIA T600の特徴

NVIDIA T600の特徴を3つ解説します。

製品の特徴を把握できれば、より多角的に製品の比較ができ、自社に合ったグラフィックボードを導入できます。

性能面だけでなく、コストパフォーマンス面でも解説するので、ぜひ参考にしてください。

前世代のQuadro P600から性能・コストパフォーマンスが向上

Quadro P600のアーキテクチャはPascal世代でしたが、NVIDIA T600ではワンランク上のTuring世代に変わっています。その結果、プロセスは14nmから12nmに微細化され、トランジスタ数やCUDAコアの数値が上昇しました。

また、メモリ周りも強化され、規格がGDDR5からGDDR6になり、容量が2GBから4GBに倍増しているため、より多くのデータを高速で処理できるようになりました。

さらに、NVIDIA T600はQuadro P600から性能が大幅に向上したにも関わらず、消費電力はQuadro P600と同じ40Wに抑えられています。

以上のことから、NVIDIA T600は、Quadro P600よりも性能・コストパフォーマンスともに優れたグラフィックボードといえるでしょう。

4つのDisplayPortを搭載で作業効率UPが期待できる

4つのDisplayPortを搭載しているのも、NVIDIA T600の大きな特徴です。5Kモニターであれば、最大4画面同時出力が可能であるため、業務で複数のディスプレイを使う方であれば、作業効率の改善が見込めます。

加えて、最大8K解像度の1画面出力も可能なので、高解像度の画像や映像の処理、デジタルコンテンツの制作などのグラフィック系の業務を行う方にも適しているでしょう。

また、シングルモニター・マルチモニター問わず、ディスプレイ環境の最適化を図れるソフトウェア「NVIDIA RTX Desktop Manager(外部サイト)」にも対応しているため、生産性の向上が期待できます。

現状の作業効率を改善したいと考えている企業やクリエイターにおすすめです。

より高い性能を求めるならNVIDIA RTXシリーズ

NVIDIA T600をはじめとしたNVIDIA Tシリーズは、コンパクトで消費電力が少なく、比較的導入しやすい手頃な価格帯が売りのグラフィックボードであるため、優れたグラフィック性能が特徴のNVIDIA RTXシリーズと比較すると、性能は劣ります。

RTXシリーズの低価格モデルであるNVIDIA RTX™ A2000と比較すると、RTX A2000のCUDAコアは3,328基とNVIDIA T600のおよそ5倍の数値で、メモリ容量も3倍の12GBで大容量です。

高性能な分、NVIDIA T600よりもイニシャルコスト・ランニングコストともにかかりますが、3DデザインやCADの制作を行いたい方は、TシリーズよりもRTXシリーズがおすすめです。

RTX A2000に関しては「RTX A2000とは?スペックや性能、ベンチマークまで徹底解説」で詳しくご説明しています。合わせてご覧ください。

NVIDIA T600のベンチマーク

製品の定量的測定結果を表すベンチマークスコアを、Passmark G3D Mark・Passmark G2D Mark・消費電力の3つの観点から紹介します。

グラフィックボードを選定する際の重要な判断材料となるので、把握しておきましょう。

Passmark G3D Mark

T600_3D.png

3Dグラフィックスの処理性能を表すPassmarkの G3D Markの数値を紹介します。NVIDIA T600の数値は6503と、下位モデルNVIDIA T400の178%のスコアでした。加えて、従来モデルのQuadro P600の201%、Quadro® P1000の147%の数値で、大幅な性能向上がみられました。

Quadro Pシリーズの3Dグラフィックス処理性能に満足していない方は、NVIDIA T600をはじめとしたNVIDIA Tシリーズがおすすめです。

一方で、上位モデルのNVIDIA T1000と比較すると、NVIDIA T600が16%ほど劣る結果でした。

NIVIDIA T1000は、NVIDIA Tシリーズの最上位クラスにあたるため、クラスの差がそのまま性能差に出た形です。

Passmark G2D Mark

T600_2D.png

3Dだけでなく、2Dグラフィックスの処理性能もみていきましょう。

NVIDIA T600の数値は746と、下位モデルNVIDIA T400の128%のスコアで、3DMarkほどの開きはみられませんでしたが大きく上回っています。

また、従来モデルのQuadro P600と比較すると、NVIDIA T600はおよそ186%の数値でした。Quadro P1000の場合はさらに差が開き、NVIDIA T600はおよそ195%の数値です。

しかし、上位モデルのNVIDIA T1000と比較すると、NVIDIA T600が14%ほど劣る結果でした。

以上のように、2Dと3Dの処理性能差に大きな違いはありませんでした。

消費電力

T600_電力.png

消費電力もみていきます。

NVIDIA T600の消費電力は40Wと、5製品のなかで2番目に低い数値でした。NIVIDIA Tシリーズと比較すると、NVIDIA T400が最も低い30Wで、最上位クラスのNVIDIA T1000が50Wでした。クラスの向上と比例して消費電力も上がる一般的な形です。

一方で、従来モデルのQuadro Pシリーズと比較すると、Quadro P600は同値の40Wで、Quadro P1000はNVIDIA T600を7W上回る47Wでした。

グラフィックス処理性能はNVIDIA T600の方が圧倒的に上回っていることから、NVIDIA T600はQuadro Pシリーズよりもコスパに優れたグラフィックボードといえます。

NVIDIA T600を使用している方の口コミ・評価

情報が集まり次第、更新します。

NVIDIA T600はどのような用途におすすめ?

NVIDIA T600のAPIには、Auto CADや3ds Maxなどのクリエイター向けソフトで使用されているOpenGLが採用されていますが、CUDAコアは640基と、3Dグラフィック処理を得意とするグラフィックボードよりも低めです。

さらに、メモリ容量が4GBとグラフィックボードのなかでは少なめで、3Dグラフィック処理は得意としていないため、ゲームプレイ、CADといった、規模の大きいデータや3Dを扱う業務には向いていません。

とはいえ、最大8K解像度の1画面出力が可能で高画質な画像・動画の処理には長けているので、2DのグラフィックデザインやWEBデザインを行う企業やクリエイターに適しています。

一般的なビジネスシーンでも問題なく利用でき、価格も手頃であるため、企業での一斉導入にも向いています。

したがって、2Dのデザイン制作やDTM、ビジネスでの使用がおすすめのグラフィックボードといえます。

GPU搭載PCを仕事で使うことについて

PCにはCPUが搭載されており、CPUのグラフィック機能で画面が表示されています。

CPUは3D描画性能が高くありませんが、Office関連のソフトの使用がメインになる場合やゲームをしない場合は問題ありません。

グラフィックボードは外部グラフィック機能と呼ばれることもあり、主な用途としては3D描画性能を求めるゲームを快適にするための存在ですが、ここ10年程で3D描画を可能とするグラフィックボードの性能をほかの用途で活用しようとする動きが活発となっています。

主にクリエイティブ用途で活躍

特にクリエイティブ系のアプリではグラフィックボードの活用が進んでいます。

代表例としてはフォトレタッチや動画編集、CGレンダリングソフトなどが挙げられます。具体例を出すとAdobeのPhotoshopやPremiere Proでは一部のフィルタ処理を行う際にグラフィックボードによって高速化することができます。今回ご紹介しているNVIDIA T600は前述の通り、OpenGLに最適化されているため、Open GLが採用されたソフトウェアで性能を発揮します。

CPUのグラフィック機能での作業は動作が重くなる原因に

CPUのグラフィック機能はメインメモリの一部を使用するため、メインメモリの容量が減ります。したがって、複数のアプリを立ち上げて作業すると動作が重たくなる原因になるおそれがあります。

PCの仕組み上、メインメモリの速度が性能に影響されてしまうため、メインメモリが高速ではないPCの場合は、処理に多くのメモリが持っていかれてしまい、CPUの内臓グラフィック機能の性能が落ちることになります。

その点、グラフィックボードが搭載されているPCの場合は、グラフィックボードに搭載されているGPUメモリ内で済む処理であればCPUのメインメモリが使われることはないため複数アプリ立ち上げて業務を行っても動作が重くなるといった心配はありません。

ビジネスシーンなどで活躍するグラフィックボード搭載PC

結論として、Office関連のソフトをメインにPCを利用する場合はグラフィックボードの必要性は低いですが、クリエイティブ系のソフトを使用する際は処理速度を挙げられる場合があるなど活用の幅を広げられます。

以下のリンクから、ドスパラプラスの取り扱う製品を企業様・学校法人様が導入した事例をご確認いただけます。

高性能パソコンやサーバー、特別仕様のパソコンの導入をお考えの法人様はご参考になさってください。

まとめ

この記事では、NVIDIA社が発売しているグラフィックボード「NVIDIA T600」のスペックや特徴、口コミ・評判について解説しました。

前世代のQuadroモデルから大幅に性能が向上しているだけでなく、消費電力が抑えられていてコストパフォーマンスに優れたグラフィックボードです。ハイエンドモデルやミドルモデルよりも手頃な価格で導入できることから、企業での大量導入にも向いています。

どのグラフィックボードが自社に合っているかわからない方は、この記事を参考に、ほかの製品とも比較しながら、導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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