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RTX 3080とは?スペックや性能、ベンチマークまで徹底解説

この記事では、アメリカの半導体メーカー「NVIDIA」が発売しているグラフィックボード「NVIDIA RTX™ 3080」の特徴やスペック、ベンチマークについて解説します。

RTX 3080の口コミ・評判やRTX 3080の後継機種をカスタマイズできるおすすめのパソコンも合わせて紹介するので、RTX 3080の使い心地や他の製品との違いを知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

この記事を読めば、RTX 3080のメリット・デメリットが把握でき、グラフィックボードの導入イメージが明確になります。

目次

RTX 3080の基本スペック

NVIDIA RTX™ 3080(12GB / 10GB)
アーキテクチャ NVIDIA Ampere アーキテクチャ
GPU GA102
プロセス 8 nm
トランジスタ数 283億
ダイサイズ 628 mm²
CUDAコア 8,960基 / 8,704基
ベースクロック 1440MHz / 1260MHz
ブーストクロック 1710MHz
メモリ規格 GDDR6X
メモリ容量 12GB / 10GB
メモリバス 320 bit
バンド幅 912GB/S / 760GB/s
発売日 2022/1 / 2020/9

RTX 3080は、アメリカの半導体メーカー「NVIDIA」が発売しているグラフィックボードです。

RTX 3080のメモリ容量は、10GBと12GBの2種類あり、RTX 3080 10GBは2020年9月に、RTX 3080 12GBは2022年1月に発売されました。

RTX 3080は、RTX 30シリーズのなかでミドルモデルとして登場し、前モデルのNVIDIA RTX™ 2080 Tiからトレーシング性能をはじめとしたさまざまな性能が大幅に向上したことで注目を集めました。

加えて、AI技術を応用してクリエイティブの品質を向上させる「NVIDIA Studio」プラットフォームに対応していることから、効率的に高品質な画像・映像を作成したいクリエイターや企業に採用されています。

RTX 3080のスペック比較

NVIDIA RTX™ 3080(12GB / 10GB) NVIDIA RTX™ 2080 NVIDIA RTX™3080 Ti
アーキテクチャ NVIDIA Ampere アーキテクチャ NVIDIA Turing™ NVIDIA Ampere アーキテクチャ
GPU GA102 TU102 GA102
プロセス 8 nm 12nm 8 nm
トランジスタ数 283億 186億 283億
ダイサイズ 628 mm² 754mm² 628 mm²
CUDAコア 8,960基 / 8,704基 4,352基 10,240基
ベースクロック 1440MHz / 1260MHz 1350MHz 1370MHz
ブーストクロック 1710MHz 1640MHz 1670MHz
メモリ規格 GDDR6X GDDR6 GDDR6X
メモリ容量 12GB / 10GB 11GB 12GB
メモリバス 320 bit 352 bit 320 bit
バンド幅 912GB/S / 760GB/s 616GB/s 912GB/s
発売日 2022/1 / 2020/9 2018/9 2020/9

RTX 3080のスペックを、前モデルのNVIDIA RTX™ 2080 Tiと、上位モデルのNVIDIA RTX™ 3080 Tiと比較してみていきましょう。

RTX 3080は、アーキテクチャが進化していることもあり、CUDAコアやベースクロック、ブーストクロックなど、複数の項目でRTX 2080 Tiを上回っています。

さまざまな面でRTX 20シリーズのハイエンドモデルであるRTX 2080 Tiを凌駕していることから、RTX 3080はRTX 2080 Tiのスペックアップモデルだといえるでしょう。

そのため、高解像度の映像処理や複雑な動画編集などを行う方や、RTX 20シリーズの性能では物足りない方は、最初の選択肢としておすすめです。

一方で、上位モデルのRTX 3080 Tiと比較すると、CUDAコアはRTX 3080 Tiが上回っており、RTX 3080 10GBでみてみると、ベースクロックやメモリ容量においても、RTX 3080 Tiの方が高い数値です。

とはいえ、同じAmpere世代のGA102を採用しているため、ほとんどの数値で大差はありません。

RTX 3080よりも高いスペックを求める方は、同じRTX 30シリーズのハイエンドであるRTX 3090がおすすめです。

RTX 3080の特徴

RTX 3080の特徴を3つ解説します。

製品のメリット・デメリットが把握できれば、より多角的に他製品との比較ができ、自社に合ったグラフィックボードを導入できます。

性能面の特徴だけでなく、コストパフォーマンスについても解説するので、ぜひ選定の際に参考にしてください。

NVIDIA Ampere アーキテクチャ搭載でグラフィック性能が向上

RTX 3080は、前世代のTuring世代から進化したAmpere世代のアーキテクチャを搭載しています。

Ampere世代のアーキテクチャに進化したことで、プロセスは8nmに微細化しており、前モデルのRTX 2080 Tiと性能を比較すると、トランジスタ数は152%、CUDAコアもおよそ200%の数値に上昇しています。

そのため、3Dグラフィックの作成や高解像度の映像の編集といった、複雑な処理が伴う業務でも、RTX 20シリーズ以上のパフォーマンスが発揮できるようになりました。

NVIDIA製のグラフィックボードのアーキテクチャは、初代のTuringから、Ampere、Ada Lovelaceの順に進化してきました。

世代が新しいアーキテクチャを搭載したグラフィックボードの方が性能は高い傾向にあるので、選定の際に注目してみると良いでしょう。

クリエイティブの品質を向上させる「NVIDIA Studio」に対応

RTX 3080は、クリエイターの制作・開発活動を支援するプラットフォーム「NVIDIA Studio」に対応しています。

NVIDIA Studioは、AI技術を活用したプラットフォームで、3Dアニメーションのレンダリングを従来の最大 10.3 倍に高速化させたり、AI を活用したツールを Tensor コアで強化することで、4Kや8Kで撮影した動画の編集を最大 2.1 倍高速で行えるようにサポートしてくれます。

そのため、RTX 3080は、クリエイティブの品質を向上させてクライアントワークに役立てたい、グラフィックをメインに扱う企業におすすめです。

NVIDIA Studioを活用することで効率的に業務を進められ、生産性向上を実現できるため、特にクリエイター不足に悩んでいる企業は、効果を実感しやすいでしょう。

次世代モデルのRTX 40シリーズに比べれば、コストパフォーマンスが劣る

RTX 3080は、前世代から大幅に性能が向上しているため、消費電力が320Wと高めです。前モデルのRTX 2080 Tiは250Wであったため、70Wも増加しています。そのため、RTX 20シリーズからRTX 3080への買い替えを検討している方は、電源やパソコン本体の冷却性能にも注意が必要です。

加えて、RTX 3080から性能が向上している次世代モデルのNVIDIA RTX™ 4080と消費電力を比較すると、RTX 4080はRTX 3080と同じ320Wでした。

このように、コストパフォーマンスに着目すると、RTX 3080は次世代モデルのRTX 4080よりは劣っているといえます。

ランニングコストをなるべく抑えてグラフィックボードを運用したい方は、性能だけでなく、消費電力にも注目しましょう。

RTX 4080に関して詳しくは「RTX 4080とは?スペックや性能、ベンチマークまで徹底解説」で解説してます。合わせてご覧ください。

RTX 3080のベンチマーク

製品の定量的測定結果を表すベンチマークスコアを、3DMark・レイトレーシング・消費電力の3つの観点から紹介します。

グラフィックボードを選定する際の重要な判断材料となるので、把握しておきましょう。

3DMark

RTX 3080(3D).png

3Dグラフィックスの処理性能を示す3DMarkのベンチマークスコアからみていきます。RTX 3080 10GBのスコアは、17555でした。

後発のRTX 3080 12GBのスコアは18592で、10GBのモデルを上回っていることから、メモリ容量だけでなく、グラフィック処理性能も向上していることがわかります。

40シリーズのRTX 4080と比較すると、RTX 4080がおよそ7%高い数値でしたが、対上位モデルとの比較であるため妥当な結果であり、RTX 3080が極端に性能が低いわけではありません。

また、RTX 3080 12GBとRTX 4080はほぼ同値であるため、上位モデルと同等の3Dグラフィックスの処理性能を求める方は、導入コストを抑えられるRTX 3080 12GBがおすすめです。

このように、上位モデルであっても、下位モデルとベンチマークスコアに大きな差がないケースは少なくありません。

グラフィックボードを選定する際は、CUDAコアなどの公表されている数値だけでなく、ベンチマークスコアも参考にすると、コストを抑えて導入できます。

レイトレーシング

RTX 3080(3DMark PortRoyal).png

光や影を表現・追跡する機能の性能を表す、レイトレーシングのスコアもみていきましょう。RTX 3080 10GBのスコアは11584で、上記5つの製品のなかでは4番手の数値でした。

しかし、RTX 3080 12GBのスコアは12226と、ノートブックのスコアではありますが、上位モデルの RTX 4080の11929を上回っています。

また、NVIDIA RTXシリーズの4製品の方が、4K解像度に対応できるパフォーマンスを持つAMD Radeon RX 6800を大きく上回るスコアであることからも、NVIDIA RTXシリーズのレイトレーシング性能の高さがわかります。

RTX 3080 12GBは、3DMarkにおいてもRTX 4080と互角の性能を持っていることから、3Dソフト上でのレイトレーシングが求められる大学研究所やクリエイターにおすすめです。

消費電力

RTX 3080(ワットパフォーマンス).png

RTX 3020の消費電力(TDP)は320Wと、5つの製品のなかで2番目に高い数値でした。ワット数別の3DMarkスコアにおいても、55で2番目に低い数値です。そのため、RTX 3080を使用する際は、前世代のRTX 20シリーズ以上に、使用する電源とパソコン全体の冷却性能に注意が必要です。

また、上記のRTX 4080の数値はノートブックのスコアですが、通常モデルの場合は消費電力が320W、ワット数別の3DMarkスコアは88と、RTX 3080と消費電力は同値ですが、ワット数別では大きく上回っています。

以上のことから、RTX 4080の方がパフォーマンスに優れているといえるため、ランニングコストを重視してグラフィックボードを選定したい方は、上位モデルのRTX 4080がおすすめです。

RTX 3080を使用している方の口コミ・評価

情報が集まり次第、更新します。

RTX 3080はどのような用途におすすめ?

RTX 3080は、RTX 30シリーズのなかでも上位のCUDAコアの数値を誇っており、GPUの処理速度の性能を示すブーストクロックにおいても、1710MHzと上位モデルのRTX 3080 Tiを上回っているため、3D映像や動画再生などの複雑な並列処理を快適に行いたい方に適しています。

また、メモリには従来のGDDR6を上回る帯域を持つGDDR6Xを採用しており、データ転送性能も向上しています。

加えて、PCI Express Gen 4もサポートしており、ビッグデータの処理で高いパフォーマンスが期待できるため、AIや4K映像を活用した研究を行う大学や、業務でデータの大きい高画質な映像を扱う企業におすすめです。

しかし、2023年4月現在、RTX 3080は出回りが少なく、手に入りにくくなっています。代替モデルとしては、現世代の同ランクのモデル「GeForce RTX 4080」が挙げられます。前述の通り、性能が向上していますが、消費電力は同程度のため、ランニングコスト面ではパフォーマンスが良くなっています。

RTX 4080に関して詳しくは「RTX 4080とは?スペックや性能、ベンチマークまで徹底解説」で解説してます。合わせてご覧ください。

RTX 30シリーズから40シリーズが主流に! 後継機種『RTX4080』搭載のおすすめパソコン6選

RTX 30シリーズから40シリーズが主流に!「RTX3080搭載したデスクが購入したい」そんな方には、後継機種『RTX4080』搭載のパソコンがおすすめです。以下リンクからRTX 4080搭載パソコンをご購入いただけます。合わせてご覧ください。RTX3080と比較してスペックが向上・消費電力が抑えられるのも注目ポイント。

もっと詳しく知りたい方は、「RTX 4080とは?スペックや性能、口コミまで徹底解説」の記事でさらに詳しく紹介しているので、ご参考ください。

GPU搭載PCを仕事で使うことについて

PCにはCPUが搭載されており、CPUのグラフィック機能で画面が表示されています。

CPUは3D描画性能が高くありませんが、Office関連のソフトの使用がメインになる場合やゲームをしない場合は問題ありません。

グラフィックボードは外部グラフィック機能と呼ばれることもあり、主な用途としては3D描画性能を求めるゲームを快適にするための存在ですが、ここ10年程で3D描画を可能とするグラフィックボードの性能をほかの用途で活用しようとする動きが活発となっています。

主にクリエイティブ用途で活躍

特にクリエイティブ系のアプリではグラフィックボードの活用が進んでいます。

代表例としてはフォトレタッチや動画編集、CGレンダリングソフトなどが挙げられます。具体例を出すとAdobeのPhotoshopやPremiere Proでは一部のフィルタ処理を行う際にグラフィックボードによって高速化することができます。

グラフィックボードを搭載したPCを仕事で使用するメリットとして、挙げられるのはメモリです。

CPUのグラフィック機能での作業は動作が重くなる原因に

CPUのグラフィック機能はメインメモリの一部を使用するため、メインメモリの容量が減ります。したがって、複数のアプリを立ち上げて作業すると動作が重たくなる原因になるおそれがあります。

PCの仕組み上、メインメモリの速度が性能に影響されてしまうため、メインメモリが高速ではないPCの場合は、処理に多くのメモリが持っていかれてしまい、CPUの内臓グラフィック機能の性能が落ちることになります。

その点、グラフィックボードが搭載されているPCの場合は、グラフィックボードに搭載されているGPUメモリ内で済む処理であればCPUのメインメモリが使われることはないため複数アプリ立ち上げて業務を行っても動作が重くなるといった心配はありません。

ビジネスシーンなどで活躍するグラフィックボード搭載PC

結論として、Office関連のソフトをメインにPCを利用する場合はグラフィックボードの必要性は低いですが、クリエイティブ系のソフトを使用する際は処理速度を挙げられる場合があるなど活用の幅を広げられます。

以下のリンクから、ドスパラプラスの取り扱う製品を企業様・学校法人様が導入した事例をご確認いただけます。

高性能パソコンやサーバー、特別仕様のパソコンの導入をお考えの法人様はご参考になさってください。

まとめ

この記事では、NVIDIA社が発売しているグラフィックボード「RTX 3080」のスペックや特徴、ベンチマークについて解説しました。

RTX 3080はNVIDIA Ampere アーキテクチャを搭載したことで、前世代のRTX 20シリーズから大幅に性能が向上したグラフィックボードです。

NVIDIA Studioにも対応しているため、3Dアニメーションやビデオ編集、グラフィックデザインといったさまざまなクリエイティブ系の業務で高い性能を発揮してくれます。

コストパフォーマンス面では他製品よりも劣る部分があるため、グラフィックボードの導入を検討している方は、コスト面にも注目しつつ、自社に最適な製品を選定しましょう。

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