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GTX 950とは?スペックや性能、ベンチマークまで徹底解説

この記事では、アメリカの半導体メーカー「NVIDIA」が発売しているグラフィックボード「GeForce GTX 950」のスペックや用途を解説します。

GTX 950のベンチマークもあわせてお伝えするので、ほかの製品との性能差を知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

目次

GTX 950の基本スペック

GeForce GTX 950
アーキテクチャ NVIDIA Maxwell™
GPU GM206
プロセス 28 nm
トランジスタ数 29億
ダイサイズ 228mm²
CUDAコア 768基
ベースクロック 1024MHz
ブーストクロック 1188MHz
メモリ規格 GDDR5
メモリ容量 2 GB
メモリバス 128 bit
バンド幅 105 GB/s
消費電力 90W
発売日 2015/8

GTX 950は、アメリカの半導体メーカー「NVIDIA」が発売しているグラフィックボードです。GTX 950のメモリ容量は2GBの1種類で、NVIDIA  GTX 900シリーズのエントリークラスとして、2015年8月に発売されました。

GTX 900シリーズにはエントリークラスのGTX 950のほかに、ミドルクラスのGeForce GTX 970や、ハイエンドクラスのGeForce GTX 980 Tiがあります。

アーキテクチャには、GeForce GTX 700で採用されていたKepler世代から進化したMaxwell世代が採用されており、トランジスタ数やCUDAコアなどの向上が見られます。

GTX 950のスペック比較

GeForce GTX 950 GeForce GTX 750 Ti GeForce TX 960
アーキテクチャ NVIDIA Maxwell™(第2世代) NVIDIA Maxwell™(第1世代) NVIDIA Maxwell™(第2世代)
GPU GM206 GM107 GM206
プロセス 28 nm 28 nm 28 nm
トランジスタ数 29億 18億 29億
ダイサイズ 228mm² 148mm² 228mm²
CUDAコア 768基 640基 1024基
ベースクロック 1024MHz 1020MHz 1127MHz
ブーストクロック 1188MHz 1085MHz 1178MHz
メモリ規格 GDDR5 GDDR5 GDDR5
メモリ容量 2 GB 2 GB 2 GB
メモリバス 128 bit 128 bit 128 bit
バンド幅 105 GB/s 86 GB/s 112 GB/s
消費電力 90 W 60 W 120 W
発売日 2015/8 2014/2 2015/1

GTX 950のスペックを、従来モデルのGTX 750 Tiと上位モデルのGTX 960と比較してみていきます。

GTX 750 TiのGPUがGM107であるのに対し、GTX 950はGM206です。GTX 950の方が高性能なGPUを搭載していることから、GTX 950のトランジスタ数はGTX 750 Tiの161%、CUDAコアは120%の数値でした。ベースクロックやブーストクロックの数値もGTX 950が上回っているため、高速なデータ転送を実現したい方は、GTX 950がおすすめです。

メモリ規格は同じGDDR5で、容量も2GBと同値ですが、GTX 950のバンド幅はGTX 750 Tiの122%の数値であることから、演算処理だけでなく、メモリ性能でも性能向上がみられます。また、上位モデルのGTX 960と比較すると、GPUに同じGM206を採用しているため、トランジスタ数・ダイサイズは同値です。

一方で、GTX 960のCUDAコアはGTX 950の133%、ベースクロックは110%の数値でした。メモリ性能はほぼ同等の性能ですが、GTX 960の消費電力はGTX 950よりも30W高い120Wです。

GTX 950の方が後に発売されていることから、GTX 950はGTX 960のスペックダウンモデルのグラフィックボードだといえます。

GTX 960の詳細は「GTX 960とは?スペックや性能、ベンチマークまで徹底解説」の記事でさらに詳しく紹介しているので、あわせてご覧ください

GTX 950の特徴

GTX 950の特徴を3つ解説します。

GTX 950を前世代や競合製品と比較した際の特徴を中心に解説するので、ぜひ参考にしてください。

前世代のGTX 750からMaxwell世代のアーキテクチャが進化

前世代のGeForce GTX 750では、第1世代のMaxwell世代のアーキテクチャが採用されていましたが、GTX 950では第2世代のMaxwell世代が採用されています。

その結果、以下のように性能が向上しています。

GeForce GTX 950 GeForce GTX 750
アーキテクチャ NVIDIA Maxwell™(第2世代) NVIDIA Maxwell™(第1世代)
GPU GM206 GM107
プロセス 28 nm 28 nm
トランジスタ数 29億 18億
ダイサイズ 228mm² 148mm²
CUDAコア 768基 512基
ベースクロック 1024MHz 1020MHz
ブーストクロック 1188MHz 1085MHz
メモリ規格 GDDR5 GDDR5
メモリ容量 2 GB 2 GB
メモリバス 128 bit 128 bit
バンド幅 105 GB/s 80 GB/s
消費電力 90 W 55 W
発売日 2015/8 2014/2

GTX 950のトランジスタ数はGTX 750の161%、CUDAコアは150%に向上しています。メモリ規格やメモリ容量に変化はみられませんが、バンド幅は131%向上しました。また、対応するDirectXが11.2から12に引き上げられ、DisplayPort 1.2およびHDMI 2.0にも対応しました。

そのため、HDMI2.0による4K環境の構築が可能になり、高解像度での画像・動画編集、グラフィックデザインといったクリエイティブシーンでの活用がおすすめです。

AMDのRadeon R7 370と同等の性能を持つ

GTX 950は、AMDのRadeon R7 370と同等の性能を持ちます。

GeForce GTX 950 Radeon R7 370
アーキテクチャ NVIDIA Maxwell™(第2世代) GCN
GPU GM206 Trinidad
プロセス 28 nm 28 nm
トランジスタ数 29億 28億
ダイサイズ 228mm² 212mm²
CUDAコア 768基 1024基
ベースクロック 1024MHz 925MHz
ブーストクロック 1188MHz 975MHz
メモリ規格 GDDR5 GDDR5
メモリ容量 2 GB 2 GB
メモリバス 128 bit 256 bit
バンド幅 105 GB/s 179 GB/s
消費電力 90 W 110 W
発売日 2015/8 2015/1

別メーカーが製造しているグラフィックボードなので、アーキテクチャやGPUは異なりますが、プロセスは同じ28nmです。

GTX 950のトランジスタ数はRadeon R7 370の103%、ベースクロックは110%、ブーストクロックは121%の数値です。

一方で、Radeon R7 370のCUDAコアはGTX 950の133%、バンド幅は170%の数値でした。

このように、各項目で性能差はみられますが、全体でみると甲乙をつけられるような大きな違いはありません。さらに細かい性能差が気になる方は、後述するベンチマークを参考に比較してみましょう。

エントリークラスとしては消費電力が高い

GTX 950の消費電力は90Wと、エントリークラスのグラフィックボードとしては高めです。

GTXシリーズのエントリークラスのグラフィックボードと比べた結果は、以下のとおりです。

GeForce GTX 750 Ti GeForce GTX 950 GeForce GTX 1050 GeForce GTX 1630 GeForce GTX 1650
消費電力 60W 90W 75W 75W 75W

GTX 950の消費電力が90Wであるのに対し、従来モデルのGeForce GTX 750 Tiは60Wと、30Wもアップしています。

さらに、次世代の50番台であるGeForce GTX 1050は75Wと、15Wも抑えられています。GTX 16シリーズの2製品と比較しても、GTX 1050と同じく15W低い75Wであることからも、GTX 950の消費電力は比較的高めであることがわかるでしょう。

消費電力はプロセスが改良されることで抑えられるので、ランニングコストをなるべく抑えて運用したい方は、アーキテクチャやプロセスもあわせて注目し、複数の製品を比較してみましょう。

GTX 950のベンチマーク

製品の定量的測定結果を表すベンチマークスコアを、3DMark・Passmark G2D Mark・消費電力の3つの観点から紹介します。

グラフィックボードを選定する際の重要な判断材料となるので、把握しておきましょう。

3DMark

GTX 950(3DMark).png

3Dグラフィックスの処理性能を表す3DMarkのベンチマークスコアを見ていきます。

GTX 950の数値は1879と、同じGTXシリーズのGeForce GTX 670の102%の数値でした。GTX 950の方が上位モデルにあたるため、その分性能差が生まれたと考えられます。

また、競合のAMD Radeonシリーズと比較すると、AMD Radeon RX 560の104%の数値です。一方で、AMD Radeon HD 7950よりも2%、AMD Radeon R9 280よりも7%劣る数値でした。

Passmark G2D Mark

GTX 950(Passmark G2D Mark).png

2Dグラフィックスの処理性能を表すPassmarkのG2D Markもみていきましょう。

GTX 950の数値は649と、5つの製品の中間のスコアでした。GTX 670の124%の数値で、3DMark以上の性能差がみられることから、GTX 950は、3Dよりも2Dのグラフィック処理性能に長けているグラフィックボードといえます。

また、3DMarkでは4%程度の開きだったAMD Radeon RX 560と比較すると、G2D Markでは187%の数値であることからも、同様のことがいえるでしょう。一方で、AMD Radeon HD 7950やAMD Radeon R9 280とは、3DMarkと同等程度の性能差がみられました。

消費電力

GTX 950(ワットパフォーマンス).png

消費電力の観点でもみていきます。

GTX 950の消費電力は90と、5つの製品のなかでは2番目に低く、GeForce GeFore GTX 670の170Wよりも80W低い数値です。GTX 950は、GeFore GTX 670と比較して3DMarkやG2D Markで大幅に性能を上回っているため、GeFore GTX 670よりもコストパフォーマンスに優れたグラフィックボードといえるでしょう。

ワット数別の3DMarkで比較してみても、GeFore GTX 670の11に対し、GTX 950は2倍近い21です。グラフィックボードを選定する際に、性能面だけでなくコスト面も重視したい方は、上記のようにワットパフォーマンスを比較してみましょう。

GTX 950を使用している方の口コミ・評価

情報が集まり次第、更新します。

GTX 950はどのような用途におすすめ?

GTX 950は、GTX 900シリーズのエントリークラスにあたるグラフィックボードなので、上位モデルと比べるとグラフィック処理性能やメモリ性能は低めです。

メモリ容量も2GBと少なめなので、2Dのグラフィックデザインや負荷の軽い動画編集・3Dグラフィック処理に適しているでしょう。

ただし、GTX 950はMaxwell世代のグラフィックボードということもあり、現在は流通量が減っており、手に入りにくい状況です。GTX 900シリーズの後継モデルで同じ50番台のRTX 3050であれば、GTX 950よりも流通量が多くて手に入りやすく、より高い性能を実感できます。

GPU搭載PCを仕事で使うことについて

PCにはCPUが搭載されており、CPUのグラフィック機能で画面が表示されています。

CPUは3D描画性能が高くありませんが、Office関連のソフトの使用がメインになる場合やゲームをしない場合は問題ありません。

グラフィックボードは外部グラフィック機能と呼ばれることもあり、主な用途としては3D描画性能を求めるゲームを快適にするための存在ですが、ここ10年程で3D描画を可能とするグラフィックボードの性能をほかの用途で活用しようとする動きが活発となっています。

主にクリエイティブ用途で活躍

特にクリエイティブ系のアプリではグラフィックボードの活用が進んでいます。

代表例としてはフォトレタッチや動画編集、CGレンダリングソフトなどが挙げられます。具体例を出すとAdobeのPhotoshopやPremiere Proでは一部のフィルタ処理を行う際にグラフィックボードによって高速化することができます。

グラフィックボードを搭載したPCを仕事で使用するメリットとして、挙げられるのはメモリです。

CPUのグラフィック機能での作業は動作が重くなる原因に

CPUのグラフィック機能はメインメモリの一部を使用するため、メインメモリの容量が減ります。したがって、複数のアプリを立ち上げて作業すると動作が重たくなる原因になるおそれがあります。

PCの仕組み上、メインメモリの速度が性能に影響されてしまうため、メインメモリが高速ではないPCの場合は、処理に多くのメモリが持っていかれてしまい、CPUの内臓グラフィック機能の性能が落ちることになります。

その点、グラフィックボードが搭載されているPCの場合は、グラフィックボードに搭載されているGPUメモリ内で済む処理であればCPUのメインメモリが使われることはないため複数アプリ立ち上げて業務を行っても動作が重くなるといった心配はありません。

ビジネスシーンなどで活躍するグラフィックボード搭載PC

結論として、Office関連のソフトをメインにPCを利用する場合はグラフィックボードの必要性は低いですが、クリエイティブ系のソフトを使用する際は処理速度を挙げられる場合があるなど活用の幅を広げられます。

以下のリンクから、ドスパラプラスの取り扱う製品を企業様・学校法人様が導入した事例をご確認いただけます。

高性能パソコンやサーバー、特別仕様のパソコンの導入をお考えの法人様はご参考になさってください。

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CPUは3D描画性能が高くありませんが、Office関連のソフトの使用がメインになる場合やゲームをしない場合は問題ありません。

グラフィックボードは外部グラフィック機能と呼ばれることもあり、主な用途としては3D描画性能を求めるゲームを快適にするための存在ですが、ここ10年程で3D描画を可能とするグラフィックボードの性能をほかの用途で活用しようとする動きが活発となっています。

主にクリエイティブ用途で活躍

特にクリエイティブ系のアプリではグラフィックボードの活用が進んでいます。

代表例としてはフォトレタッチや動画編集、CGレンダリングソフトなどが挙げられます。具体例を出すとAdobeのPhotoshopやPremiere Proでは一部のフィルタ処理を行う際にグラフィックボードによって高速化することができます。

グラフィックボードを搭載したPCを仕事で使用するメリットとして、挙げられるのはメモリです。

CPUのグラフィック機能での作業は動作が重くなる原因に

CPUのグラフィック機能はメインメモリの一部を使用するため、メインメモリの容量が減ります。したがって、複数のアプリを立ち上げて作業すると動作が重たくなる原因になるおそれがあります。

PCの仕組み上、メインメモリの速度が性能に影響されてしまうため、メインメモリが高速ではないPCの場合は、処理に多くのメモリが持っていかれてしまい、CPUの内臓グラフィック機能の性能が落ちることになります。

その点、グラフィックボードが搭載されているPCの場合は、グラフィックボードに搭載されているGPUメモリ内で済む処理であればCPUのメインメモリが使われることはないため複数アプリ立ち上げて業務を行っても動作が重くなるといった心配はありません。

ビジネスシーンなどで活躍するグラフィックボード搭載PC

結論として、Office関連のソフトをメインにPCを利用する場合はグラフィックボードの必要性は低いですが、クリエイティブ系のソフトを使用する際は処理速度を挙げられる場合があるなど活用の幅を広げられます。

以下のリンクから、ドスパラプラスの取り扱う製品を企業様・学校法人様が導入した事例をご確認いただけます。

高性能パソコンやサーバー、特別仕様のパソコンの導入をお考えの法人様はご参考になさってください。

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まとめ

この記事では、NVIDIA社が発売しているグラフィックボード「GTX 950」のスペックや特徴について解説してきました。

GTX 950は、前世代からアーキテクチャが進化し、性能向上がみられました。

また、GTX 900シリーズのエントリークラスにあたるグラフィックボードなので、現状としては入手が難しく、企業の一斉導入などの用途には不向きでしょう。

今回の記事を参考にほかの製品と性能を比較し、用途に合ったグラフィックボードを選定しましょう。

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