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GTX 1050とは?スペックや性能、ベンチマークまで徹底解説

この記事では、アメリカの半導体メーカー「NVIDIA」が発売しているグラフィックボード「GeForce GTX 1050」のスペックや用途を解説します。

ベンチマークもあわせて紹介するので、GTX 1050の細かいスペックやほか製品との性能差を知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

目次

GTX 1050の基本スペック

GeForce GTX 1050(2GB) GeForce GTX 1050(3GB)
アーキテクチャ NVIDIA Pascal™ NVIDIA Pascal™
GPU GP107 GP107
プロセス 14 nm 14 nm
トランジスタ数 33億 33億
ダイサイズ 132mm² 132mm²
CUDAコア 640基 768基
ベースクロック 1354MHz 1392MHz
ブーストクロック 1455MHz 1518MHz
メモリ規格 GDDR5 GDDR5
メモリ容量 2 GB 3GB
メモリバス 128bit 96bit
バンド幅 84GB/s 112GB/s
消費電力 75W 75W
発売日 2016/10 2018/5

GTX 1050は、アメリカの半導体メーカー「NVIDIA」が発売しているグラフィックボードです。GTX 1050のメモリ容量は2GBと3GBの2種類で、2GBは2016年10月、3GBは2018年5月に発売されました。

GTX 1050は、GEFORCE GTX 10シリーズのエントリークラスにあたり、ほかの製品と比べて比較的安価であることから、初めてグラフィックボードを導入する方や、会社・大学規模での導入を検討している方に選ばれやすいグラフィックボードです。

アーキテクチャには、前世代のMaxwell世代から進化したPascal世代を採用しています。

GTX 1050のスペック比較

GeForce GTX 1050(2GB) GeForce GTX 1050(3GB) GeForce GTX 950 GeForce GTX 1050 Ti
アーキテクチャ NVIDIA Pascal™ NVIDIA Pascal™ NVIDIA Maxwell™ NVIDIA Pascal™
GPU GP107 GP107 GM206 GM107
プロセス 14 nm 14 nm 28 nm 14 nm
トランジスタ数 33億 33億 29億 33億
ダイサイズ 132mm² 132mm² 228mm² 132mm²
CUDAコア 640基 768基 768基 768基
ベースクロック 1354MHz 1392MHz 1024MHz 1290MHz
ブーストクロック 1455MHz 1518MHz 1188MHz 1392MHz
メモリ規格 GDDR5 GDDR5 GDDR5 GDDR5
メモリ容量 2GB 3GB 2GB 4GB
メモリバス 128bit 96bit 128 bit 128 bit
バンド幅 84 GB/s 112 GB/s 105 GB/s 112 GB/s
消費電力 75W 75W 90 W 675W
発売日 2016/10 2018/5 2015/8 2016/10

GeForce GTX 1050のスペックを、従来モデルのGeForce GTX 950と上位モデルのGeForce GTX 1050 Tiと比較してみていきます。

GTX 1050をはじめとしたGTX 10シリーズのアーキテクチャは、従来モデルのGTX 90シリーズで採用されていたMaxwell世代からPascal世代に変わっています。プロセスが28nmから14nmに微細化されたことで、GTX 1050のトランジスタ数はGTX 950の113%の数値です。

また、GTX 1050のベースクロックは、GTX 950の135%、ブーストクロックは127%の数値を誇り、演算能力の向上がみられます。メモリ容量においてもGTX 1050の方が1GB上回っており、消費電力も15W抑えられている点も評価すべきポイントでしょう。

一方で、GTX 10シリーズの上位モデルであるGTX 1050 Tiと比較してみると、GPUに同じGP107を採用しているため、プロセス・トランジスタ数・ダイサイズは同値です。CUDAコアも768基と同値で、メモリ性能はGTX 1050 Tiが1GB上回っている程度で、メモリバスやメモリ幅に差はありません。しかし、ベースクロックやブーストクロックは、下位モデルのGTX 1050の方が上回っています。

このように、GTX 1050とGTX 1050 Tiでは大きな性能差はみられないため、どちらのメモリ性能を優先するべきか明確にして製品を選定しましょう。

GTX 1050の特徴

GTX 1050の特徴を3つ解説します。

競合製品や後継モデルと比較した結果をもとに解説するので、複数のグラフィックボードを比較して慎重に製品を選定したい方は、ぜひ参考にしてください。

競合のAMD Radeon RX 460と同等の性能を持つ

GTX 1050は、競合のAMD Radeon RX 460と同等の性能を持つグラフィックボードです。

GeForce GTX 1050(2GB) GeForce GTX 1050(3GB) Radeon RX 460
アーキテクチャ NVIDIA Pascal™ NVIDIA Pascal™ Polaris11
GPU GP107 GP107 Baffin
プロセス 14 nm 14 nm 14 nm
トランジスタ数 33億 33億 30億
ダイサイズ 132mm² 132mm² 123mm²
CUDAコア 640基 768基 896基
ベースクロック 1354MHz 1392MHz 1090MHz
ブーストクロック 1455MHz 1518MHz 1200MHz
メモリ規格 GDDR5 GDDR5 GDDR5
メモリ容量 2GB 3GB 2GB
メモリバス 128bit 96bit 128 bit
バンド幅 84 GB/s 112 GB/s 112 GB/s
消費電力 75W 75W 75W
発売日 2016/10 2018/5 2016/8

プロセスは同じ14㎚ですが、トランジスタ数・ダイサイズはGTX 1050がわずかに上回っています。また、GTX 1050のベースクロックはRadeon RX 460の127%、ブーストクロックは126%の数値で、演算能力はGTX 1050の方が優れているといえます。

一方で、CUDAコアはRadeon RX 460が16%上回っており、複雑な作業の並列処理性能はRadeon RX 460の方が優れているといえるでしょう。

メモリ容量は、GTX 1050の方が1GB多いですが、そのほかのメモリバスやバンド幅に差はなく、消費電力も同じ75Wです。

自社で優先すべき性能を明確にしたうえで複数の製品を比較し、最適なグラフィックボードを導入しましょう。

補助電源が不要で省電力性に優れている

GTX 1050は、補助電源を使わずに使用でき、GTX 10シリーズのなかでも特に省電力性に優れたグラフィックボードです。

GTX 10シリーズのほか製品と消費電力を比較した結果が、以下のとおりです。

GeForce GTX 1050 GeForce GTX 1050 Ti GeForce GTX 1060 GeForce GTX 1070 GeForce GTX 1080
消費電力 75W 75W 120W 150W 180W
補助電源 不要 不要 6-Pin 8-Pin 8-Pin

GTX 1050の消費電力は、GTX 10シリーズのなかで最小の75Wです。上位モデルのGeForce GTX 1050 Tiも同等の75Wで、補助電源がなくても使用できます。

一方で、ミドルクラスのGeForce GTX 1060の消費電力は120Wと、GTX 1050よりも45W高く、6-Pinの補助電源が必要です。また、ハイエンドクラスのGeForce GTX1080の消費電力は180Wで、8-Pinの補助電源が必要になるため、GTX 1050よりもイニシャルコスト・ランニングコストともにかかります。

そのため、初めてのグラフィックボードで、コストを抑えて運用したいという方は、エントリークラスのGTX 1050がおすすめです。

後継モデルのGTX 1650との性能差が大きい

GTX 1050は、後継のGTX 1650と比較すると、大きな性能差があります。

GeForce GTX 1050(2GB) GeForce GTX 1050(3GB) GeForce GTX 1650
アーキテクチャ NVIDIA Pascal™ NVIDIA Pascal™ NVIDIA Turing™
GPU GP107 GP107 TU117
プロセス 14 nm 14 nm 12 nm
トランジスタ数 33億 33億 47億
ダイサイズ 132mm² 132mm² 200mm²
CUDAコア 640基 768基 896基
ベースクロック 1354MHz 1392MHz 1485MHz
ブーストクロック 1455MHz 1518MHz 1665MHz
メモリ規格 GDDR5 GDDR5 GDDR5
メモリ容量 2GB 3GB 4GB
メモリバス 128bit 96bit 128 bit
バンド幅 84 GB/s 112 GB/s 128 GB/s
消費電力 75W 75W 75W
発売日 2016/10 2018/5  2019/4

GeForce GTX 1650ではアーキテクチャの世代がTuring世代に引き上げられ、プロセスが14nmから12nmに微細化されています。その結果、トランジスタ数は142%、CUDAコアは116%、ベースクロックは106%、ブーストクロックは109%の数値に向上しています。

メモリ容量もGTX 1650の方が1GB多い数値です。

また、これだけの性能向上にもかかわらず、消費電力は75Wに抑えられているため、GTX 1650はGTX 1050以上にコストパフォーマンスの良さを実感できるグラフィックボードといえるでしょう。

GTX 1050のベンチマーク

製品の定量的測定結果を表すベンチマークスコアを、3DMark・Passmark G2D Mark・消費電力の3つの観点から紹介します。

グラフィックボードを選定する際の重要な判断材料となるので、把握しておきましょう。

3DMark

GTX 1050(3DMark).png

3DMarkは、3Dグラフィックスの処理性能を表すベンチマークスコアです。

GTX 1050の数値は1750と、同じGTXシリーズのNVIDIA GeFore GTX 760の104%のスコアでした。また、AMD製 Radeon HD 7870と比較すると、GTX 1050が106%の数値で上回っています。

一方で、競合のAMD Radeon RX 460の場合は、およそ2%下回る数値でしたが、ほとんど性能差はありません。

そのため、3Dグラフィックスの処理性能を重視したい方は、ほかのベンチマークも参考に選定しましょう。

Passmark G2D Mark

GTX 1050(Passmark G2D).png

2Dグラフィックスの処理性能を表すPassmarkのG2D Markのスコアもみていきます。

GTX 1050の数値は469と、5つの製品のなかで最も低いスコアでした。GTX 1050は、3DMarkではNVIDIA GeFore GTX 760を上回った数値でしたが、Passmark G2D Markではおよそ11%劣っています。競合のAMD Radeon RX 460と比較しても、19%劣っている数値です。

最も高い数値だったのは、従来シリーズからアーキテクチャが変更され大幅な性能向上がみられたAMD Radeon HD 7000シリーズのRadeon HD 7870の597でした。

このように、製品によって得意としている分野は異なるため、複数のベンチマークを比較して、用途に適したグラフィックボードを選定しましょう。

消費電力

GTX 1050(消費電力).png

消費電力の観点でもみていきます。

GTX 1050の数値は75Wと、競合のAMD Radeon RX 460と並んで最も優れた数値でした。一方で、同じGTXシリーズのNVIDIA GeFore GTX 760の消費電力は170Wと、GTX 1050よりも95Wも高い数値です。

また、ワット数別の3DMarkをみてみると、GTX 1050の数値は23であるのに対し、AMD Radeon RX 460は24でわずかに上回っていますが、ほとんど差はありません。

これまでの結果から、GTX 1050は2Dよりも3Dグラフィックスの処理性能が高く、コスパに優れたグラフィックボードだといえます。

GTX 1050を使用している方の口コミ・評価

情報が集まり次第、更新します。

GTX はどのような用途におすすめ?

GTX 1050は、RAW現像や動画編集、DTM作業におすすめのグラフィックボードです。

3DCADなどの3Dグラフィックスを扱う作業も可能ではありますが、エントリークラスのグラフィックボードで、メモリ容量も3GBと少なめであるため、ほかの製品と比べると処理性能は不足しています。

フルHD環境での使用は問題なく行えるため、作業負荷の少ないクリエイティブシーンで活用できます。

イニシャルコストやランニングコストは、ほか製品と比べて抑えられているため、グラフィックボードを試してみたい方にもおすすめです。

GTX 1050は、世代の古いグラフィックボードなので、市場に流通している数が少なく、手に入りにくい可能性があります。GTX 1050の後継モデルにあたるグラフィックボードのRTX 3050であれば手に入りやすく、性能の高さも実感できるでしょう。RTX 3050はRTX 30シリーズのエントリークラスにあたるグラフィックボードなので、ほかのRTX 30シリーズよりも手頃な価格で導入できます。

RTX 3050の詳細は「RTX 3050とは?スペックや性能、ベンチマークまで徹底解説」で解説しているので、ぜひあわせてご覧ください。

GPU搭載PCを仕事で使うことについて

PCにはCPUが搭載されており、CPUのグラフィック機能で画面が表示されています。

CPUは3D描画性能が高くありませんが、Office関連のソフトの使用がメインになる場合やゲームをしない場合は問題ありません。

グラフィックボードは外部グラフィック機能と呼ばれることもあり、主な用途としては3D描画性能を求めるゲームを快適にするための存在ですが、ここ10年程で3D描画を可能とするグラフィックボードの性能をほかの用途で活用しようとする動きが活発となっています。

主にクリエイティブ用途で活躍

特にクリエイティブ系のアプリではグラフィックボードの活用が進んでいます。

代表例としてはフォトレタッチや動画編集、CGレンダリングソフトなどが挙げられます。具体例を出すとAdobeのPhotoshopやPremiere Proでは一部のフィルタ処理を行う際にグラフィックボードによって高速化することができます。

グラフィックボードを搭載したPCを仕事で使用するメリットとして、挙げられるのはメモリです。

CPUのグラフィック機能での作業は動作が重くなる原因に

CPUのグラフィック機能はメインメモリの一部を使用するため、メインメモリの容量が減ります。したがって、複数のアプリを立ち上げて作業すると動作が重たくなる原因になるおそれがあります。

PCの仕組み上、メインメモリの速度が性能に影響されてしまうため、メインメモリが高速ではないPCの場合は、処理に多くのメモリが持っていかれてしまい、CPUの内臓グラフィック機能の性能が落ちることになります。

その点、グラフィックボードが搭載されているPCの場合は、グラフィックボードに搭載されているGPUメモリ内で済む処理であればCPUのメインメモリが使われることはないため複数アプリ立ち上げて業務を行っても動作が重くなるといった心配はありません。

ビジネスシーンなどで活躍するグラフィックボード搭載PC

結論として、Office関連のソフトをメインにPCを利用する場合はグラフィックボードの必要性は低いですが、クリエイティブ系のソフトを使用する際は処理速度を挙げられる場合があるなど活用の幅を広げられます。

以下のリンクから、ドスパラプラスの取り扱う製品を企業様・学校法人様が導入した事例をご確認いただけます。

高性能パソコンやサーバー、特別仕様のパソコンの導入をお考えの法人様はご参考になさってください。

まとめ

この記事では、NVIDIA社が発売しているグラフィックボード「GTX 1050」のスペックや特徴について解説してきました。

GTX 1050は、補助電源がなくても使用できるため、初めての方でも手軽に導入できます。また、GTX 10シリーズのなかでも屈指の省電力性を誇り、競合のグラフィックボードと同等の性能を持っています。

エントリークラスで比較的安価なため、一斉導入を検討している企業や大学でも導入しやすいでしょう。

グラフィックボードの導入を検討している方は、今回の記事を参考に、複数のベンチマークを比較して自社に合った製品を選定しましょう。

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