- HOME
- 法人様向けお役立ちコンテンツ
- グラフィックスとは?重要性や選び方についても簡単に解説
グラフィックスとは?重要性や選び方についても簡単に解説
パソコンを検討する際に「グラフィックス」という言葉を見かけることがあるかと思います。
「どういう意味かわからない」という方から「イメージはできるが、機能的な特徴や性能面についてはあまり理解していない」という方まで様々疑問に感じる方もいると思います。
本記事では、グラフィックスとは何か?という概要から、機能、選び方について解説します。
目次
目次
グラフィックスとは?
グラフィックスとはGPU(Graphics Processing Unit)と呼ばれるPCの部品です。映像の描画処理を行っている半導体を搭載していて、動画編集や3Dゲームに関する処理などで活躍します。そのため、動画編集用のパソコンやゲーミングPCに搭載されることが一般的です。
※GPUに関して詳しくは「GPUとは?CPUとの違いや役割・種類についてもわかりやすく解説!」をご参照ください。
グラフィックスの種類と言葉の使い分け
「グラフィックボード」、「ビデオカード」、「CPU内蔵」。これらはそのパソコンのグラフィックスがどんなものであるか説明する際によく使用される言葉です。グラフィックスについて理解を深めるために次はこれらの言葉の定義をご説明いたします。
内蔵GPUとは
一般的なパソコンにおいて、グラフィックスはパソコンを構成する基盤となる「マザーボード」や、演算処理と制御を担う「CPU」の内部に組み込まれている場合が多いです。現在は主にCPUに内蔵されている場合がほとんどでしょう。これを内蔵GPU(またはオンボードグラフィックス)といいます。
この後紹介する「グラフィックボード」のグラフィックスと比較すると、性能面では内蔵GPUの方が低い傾向にあります。一方で、消費電力は「グラフィックボード」よりも少ないというメリットが存在します。
パソコンの仕様欄では「インテル HD グラフィックス730(CPU内蔵)」「インテル Iris Xeグラフィックス(CPU内蔵)」のようにCPUに内蔵されている旨が表現されていることが多いです。こう書かれている場合は「グラフィックスにおいて特別なことはないが、問題のない機能が備わっている」と捉えていただければと思います。
CPUについて詳しくは、「CPUとは?パソコン選びにおけるCPUについて分かりやすく解説!」をご参照ください。
グラフィックボードとは
グラフィックボードとは、グラフィックス機能を独立した単体として部品化したもので、ビデオカードとも呼ばれます。動画編集や3DCAD、ゲームでの使用など一般的には内蔵GPUのグラフィック機能では映像の処理性能に不安がある場合、能力を向上させたいがために搭載が検討されます。
代表的なブランドとしてはNVIDIA製の「GeForce(ジーフォース)」や「NVIDIA RTX™(エヌビディア アールティーエックス)」、AMD製の「Radeon(ラディオン)」があります。最近は元々CPUを中心に製造しているIntelからも外付けのグラフィックボード「Intel Arc(インテルアーク)」が発売されています。
GeForceについては、「GeForceとは?性能や特徴についても解説!」、NVIDIA RTX™については「NVIDIA RTX Aシリーズとは?用途・スペック比較」、Intel Arcについては「Intel Arcとは?特徴やシリーズの種類、口コミまで解説」で詳しく解説しています。ご参照ください。
設置スペースや電源容量、発熱対策の影響によりノートPCに取り付けるのは難しい場合もあります。また、消費電力は内蔵GPUと比べると多くなります。
グラフィックスを別途搭載するメリット
グラフィックスを別途搭載(グラフィックボードを搭載)するメリットを紹介します。
高負荷な映像処理が快適に
動画編集、3Dゲーム、CADなどのクリエイティブな作業で使用するソフトは高負荷な画像処理が要求されます。しかし、CPUのみでそれらの処理を行うのは、性能面で難しいです。グラフィックスを搭載することで映像や画像描画の処理スピードが飛躍的に向上します。そのため、高負荷な映像処理が要求される動画編集や3Dゲームなどの作業を快適に行うことができるようになります。
他にもメリットはあるが、内蔵GPUもすごい
その他、表示できる解像度が向上したり、高画質な動画を複数の画面(マルチディスプレイ)で表示する際に、CPUのみの搭載よりも、快適に表示されるというメリットもありますが、現在は内蔵GPUでも4K表示が可能であったり、多画面出力にも難なく対応できるという時代なので、やはり映像処理能力をあげたいという方が強い恩恵を感じるのではないでしょうか。
グラフィックスの選び方
本項では、グラフィックスの選び方について説明します。主にGPUの数・VRAM容量、冷却性能、消費電力といったスペックに関する情報から判断することができます。
GPUのグレード
「GeForce RTX™ 16XX」シリーズや「Radeon RX 7XXX」シリーズなど、GPUブランド名と数字で表現されている場合が多いですが、現在、GeForceの中では「GeForce RTX™ 40XX」が最も上位モデルであるなど、基本的には後ろの数字が大きくなればなるほど、そのブランドの中では性能が高くなります。
ドスパラの通販サイトでは、現在販売中のGPUの中から性能の目安を比較できる「性能比較表」(外部)を公開しています。検討の際はご活用ください。
VRAM容量
VRAM容量とはGPU専用のメモリーであり、その容量が大きいほど、高いパフォーマンスを発揮することができるようになります。
そのため、VRAMの容量が十分に確保されていることを確認するのが望ましいです。
VRAMについて詳しくは「VRAMとは?ビデオメモリとは違う?VRAMが不足した場合の対処法も解説」をご参照ください。
冷却性能
グラフィックスは熱を発するため、適切な熱処理ができないとパフォーマンスを低下させる原因となり得ます。グラフィックスを選ぶ際は、温度を下げるための冷却性能を持ち合わせた装置か確認することが重要です。
基本的な冷却方法として、ファンが挙げられます。ファンには、大きく分けて「外排気」「内排気」「簡易水冷」「本格水冷」の4種類が存在します。
「外排気」ファン
グラフィックス内に取り付けられているファンが外気を吸い込み、吸い込んだ空気を一気に輩出する方式です。「ブロワーファン」とも呼ばれています。
「内排気」ファン
グラフィックス内でヒートシンクに蓄積した熱を複数のファンを使って放出する仕組みです。ヒートシンクは吸収した熱を空気中に放熱することで冷却する部品のことを指します。
「簡易水冷」ファン
グラフィックス内にあるGPUチップの熱を、ホースと冷却液を使ってラジエーターまで運び排熱する仕組みです。
「本格水冷」ファン
グラフィックス内のGPUチップの熱をホースと冷却液を使ってラジエーターまで運ぶところまでは「簡易水冷」同様です。本格水冷では、リザーバータンクと呼ばれるタンクに冷却液を一時的に貯めることにより、水量の調整をしたり冷却液をさらに冷却したりできるようになります。
下記の表にて各冷却方法のメリットとデメリットについて簡単にまとめています。
種類 | メリット | デメリット |
外排気 |
|
|
内排気 |
|
|
簡易水冷 |
|
|
本格水冷 |
|
|
消費電力
高性能なグラフィックスであればあるほど、消費電力は大きくなります。パソコンの電力供給装置の「電力交換効率」が良い製品を使用することで、消費電力を抑えることができます。
ドスパラの通販サイトでは、電源ユニットを検討する際にパーツの組み合わせで最適な電源容量を計算する「電源容量計算機」(外部)がご利用いただけます。グラフィックスと電源のバランスを確認する際にご活用ください。
グラフィックボードの動作環境
グラフィックボードを利用する場合は、グラフィックボード自体の大きさや接続可能な端子を事前に確認することが重要です。特にサイズについては、冷却性能が高いものだとサイズが大きく、PCに取り付けられないこともあるため注意が必要です。
グラフィックボードはドスパラで。大口のご購入相談も随時受付中
グラフィックボードを別途購入するメリットはご理解いただけたでしょうか。
外付けグラフィックボードはパソコン専門店ドスパラでご購入いただけます。大口導入のご相談や法人様向けにお見積り依頼も随時受け付けておりますので、気になる商品がございましたら、電話やお問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。
最新グラフィックボードはGeForce RTX™ 40シリーズ
前述の通り、現在ご購入いただける最新グラフィックボードは、GeForceの中では「GeForce RTX™ 40XX」とつくGeForce RTX™シリーズとなっています。最新のグラフィック性能を堪能したい方はこれらのラインアップがおすすめです。