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NVIDIA RTX Aシリーズとは?用途・スペック比較
本記事では、多様なシリーズを提供するNVIDIAの製品「NVIDIA RTX Aシリーズ」について、その概要や特徴、その他のシリーズとの違いについて解説します。
目次
NVIDIA RTX Aシリーズとは
NVIDIA RTX Aシリーズは、NVIDIAが提供するGPUの中でもハイエンド向けのGPUです。
NVIDIA RTX Aシリーズの特徴
新世代Ampere
NVIDIA RTX Aシリーズのアーキテクチャには新世代のAmpereが利用されています。また、Quadroシリーズでは前世代のアーキテクチャTuring/Pascalが採用されているなど、アーキテクチャに違いがあります。
プロフェッショナルなクリエイター向けのGPU
NVIDIA RTX Aは、レイトレーシングやリアルタイムレイトレーシング、AI(人工知能) 開発、ラスタライゼーション、シミュレーションなどにおいて、高いパフォーマンスで開発・制作が可能です。ゲーム向けのGPUではなく、3D CADや動画レンダリングなどの制作や開発など、プロフェッショナルなクリエイター向けのGPUだといえるでしょう。
レイトレーシングについては「レイトレーシングとは?フレームレートやリフレッシュレートとの関係性からGPU・PCの選び方を解説」で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
NVIDIA RTX AシリーズとQuadroシリーズとの関係性
従来は「NVIDIA Quadro RTX」など、製品名に「Quadro」という表記がありましたが、新世代の製品からは「Quadro」の表記がなくなっています。また、ここでいうNVIDIA RTX Aシリーズについては、「RTX Aシリーズ」「NVIDIAシリーズ」「RTXシリーズ」など、さまざまな呼称があることも把握しておきましょう。たとえば、NVIDIAの公式サイト(外部サイト)では、「NVIDIA RTX/NVIDIA Quadro®」といった表記になっている部分もあります。2022年8月時点で、NVIDIA RTX Aシリーズは6種類に分かれています。
NVIDIAのその他のシリーズとの違い
ここで、あらためてNVIDIAシリーズのGPUについて、各シリーズの違いを確認しておきましょう。
NVIDIAのGPUは大きく以下の4つの種類に分けられます。
- NVIDIA RTX A: 新世代アーキテクチャAmpereで、クリエイティブ業務向けのハイエンドGPU。メモリ最大容量は48GB。
- NVIDIA T: 前世代アーキテクチャTuringで、コンパクトなボードサイズが薄型PCに搭載可能。メモリ最大容量は8GB。
- Quadro: 前世代アーキテクチャTuring/Pascalで、NVIDIA RTX Aの前世代モデル。Open CL/Open GL系アプリケーションに特化しており、120社以上のソフトウェアベンダーとの協業で動作認定を取得している。メモリ最大容量は48GB。
- GeForce: 新世代アーキテクチャAmpereで、ゲーム向けの位置づけ。メモリ最大容量は24GB。
つまり、NVIDIA RTX Aシリーズは、新しいアーキテクチャを用いたハイエンド向けGPUであることが最大の特徴だといえます。
NVIDIA RTX Aシリーズのスペック比較
NVIDIA RTX Aシリーズは全部で6種類あります。それぞれのスペックを比較してみましょう。
|
RTX A6000 |
RTX A5500 |
RTX A5000 |
RTX A4500 |
RTX A4000 |
RTX A2000(12GB) |
CUDAコア |
10,752 |
10,240 |
8,192 |
7,168 |
6,144 |
3,328 |
Tensor コア |
336 |
320 |
256 |
224 |
192 |
104 |
RT コア |
84 |
80 |
64 |
56 |
48 |
26 |
メモリ容量 |
48 GB GDDR6 ECC機能 |
24 GB GDDR6 ECC機能 |
24 GB GDDR6 ECC機能 |
20 GB GDDR6 ECC機能 |
16 GB GDDR6 ECC機能 |
12 GB GDDR6 ECC機能 |
メモリインターフェイス (bit) |
384 |
384 |
384 |
320 |
256 |
192 |
メモリ帯域幅 (GB/s) |
768 |
768 |
768 |
640 |
448 |
288 |
対応拡張スロット |
PCI Express 4.0×16 |
PCI Express 4.0×16 |
PCI Express 4.0×16 |
PCI Express 4.0×16 |
PCI Express 4.0×16 |
PCI Express 4.0×16 |
コンピュートAPI |
NVIDIA CUDA /DirectCompute /OpenCL /OpenACC |
CUDA 11.6/ DirectCompute/OpenCL 3.0 |
CUDA/DirectCompute/ OpenCL |
NVIDIA CUDA /DirectCompute /OpenCL /OpenACC |
CUDA 11.6/DirectCompute/ OpenCL 3.0 |
NVIDIA CUDA /DirectCompute /OpenCL /OpenACC |
出力コネクタ |
DisplayPort (1.4a)×4 |
DisplayPort (1.4a)×4 |
DisplayPort (1.4a)×4 |
DisplayPort (1.4a)×4 |
DisplayPort (1.4a)×4 |
Mini DisplayPort (1.4a)×4 |
グラフィックスAPI |
DirectX 12、Shader Model 5.1、OpenGL 4.6、Vulkan 1.2 |
Direct3D 12、 Shader Model 6.6、OpenGL 4.68、Vulkan 1.3 |
DirectX 12.078、 Shader Model 5.17、OpenGL 4.689、Vulkan 1.2 |
DirectX 12、Shader Model 5.1、OpenGL 4.6、Vulkan 1.2 |
DirectX 12 Ultimate、Shader Model 6.6、OpenGL 4.6、Vulkan 1.3 |
DirectX 12、Shader Model 5.1、OpenGL 4.6、Vulkan 1.2 |
消費電力 (TGP) |
300 W |
230 W |
230 W |
200 W |
140 W |
70 W |
まとめ
NVIDIA RTX Aシリーズは、クリエイティブ業務向けのGPUだといえます。前世代のNVIDIA Quadroシリーズとの違いはアーキテクチャで、2020年に登場しGeForceにも使われているAmpereが採用されています。GeForceがゲーム向け、NVIDIA RTX Aシリーズが業務向けだと意識して検討するとよいでしょう。
NVIDIA RTX Aシリーズを標準搭載したモデルをご希望の方はTHIRDWAVE Pro WORKSTATIONがおすすめ。こちらも合わせてご覧ください。また、GPUをはじめ、PCのスペック選定などにお困りの際はお気軽にお問い合わせください。