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モバイルワークステーションとは?性能や特徴について解説
テレワークの普及により、モバイルワークステーションへのニーズが高まっています。モバイルワークステーションは科学技術計算、CAD、グラフィックデザインといった高負荷な処理をノートPC上で利用できるものです。
しかし、「そう言われてもピンとこない」、「モバイルワークステーションの具体的な特徴やメリットがわからない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで本記事では、モバイルワークステーションの性能や特徴について解説します。
目次
モバイルワークステーションとは?
モバイルワークステーションとは、動画編集や図面設計、科学技術計算などの処理を行うための高性能な装置を搭載したノートPCです。モバイルワークステーションでは、一般的なPCと違い下記のような業務や計算が可能です。
- 図面設計やデザインなどCADを用いた業務
- 映像や動画編集を行うクリエイター業務
- 高度な計算が要求される科学技術計算
昨今の社会情勢による全国的なテレワークの推進・普及により、デスクトップ型のワークステーションで行っていた業務を自宅や出先で行いたいというニーズが高まりました。これにより、モバイルワークステーションの需要も増加傾向にあります。
図面設計や映像編集、科学技術計算などの業務を行うためには高度な画像処理能力が要求されますが、モバイルワークステーションには画像処理などの際に必要な演算処理を行う半導体チップのGPU( Graphics Processing Unit) が搭載されています。
モバイルワークステーションの性能
前述のとおり、ワークステーションは一般的なPCと比べて性能が高いものと定義されています。本項ではモバイルワークステーションの性能について詳しく説明していきます。
CPU
PCの性能を測るうえでCPU( Central Processing Unit) は重要なパーツのひとつです。CPUはコンピュータ内の制御や計算処理を行う「コンピュータの頭脳」と呼ばれるパーツです。
2022年6月時点で主流となっているモバイルワークステーションのCPUはiCore7です。法人向けにはXeonが搭載されているモデルも存在します。
CPUについて詳しくは、「CPUとは?パソコン選びにおけるCPUについて分かりやすく解説!」、Xeon CPUに関しては「Xeon®(ジーオン)とは。Core i7、i9との違い」をご参照ください。
メモリ容量
PCの性能を測るうえで、メモリの容量は重要です。メモリの容量が多ければ多いほど画面がカクつくことが少なく、作業が快適に行えます。3Dを用いた映像製作やCADを使用した業務を行うクリエイターの方であれば最低16GBは必要です。
なお、モバイルワークステーションはスペースの兼ね合いにより増設できるメモリに制限がかかっている場合がありますので注意が必要です。
メモリについて詳しくは、「パソコンのメモリとは?購入前に把握しておくべきメモリの基本」をご参照ください。
PCの重量
モバイルワークステーションはノートPC型であるため、出張などで持ち運ばれる場面が多くなります。このため、PCの重量は軽い方が望ましいでしょう。モバイルワークステーションの重量は、約15インチでおよそ2kg前後のものが多く流通しています。
ストレージ(データ容量)
ワークステーションに搭載されるストレージの主流は、SSD( Solid State Drive) です。SSDの特徴は、読み書きの速度が非常に速い点です。高度な処理能力が求められるワークステーションには打ってつけのストレージだと言えるでしょう。
必要となるストレージの容量は使用用途により変わるため一概には言えませんが、ストレージの容量が少ないとPCの動作遅延につながるため注意が必要で
す。
SSDとHDDについて詳しくは、「SSDとHDDの違いとは?パソコンを選ぶ際のストレージの種類と使い分け」の記事をご参照ください。
GPU
GPU( Graphics Processing Unit) は3D映像などの画像描写を行う際に必要となる計算装置です。GPUには、大きく分けてゲーム用のGPUとクリエイター向けのGPUがあります。
ワークステーションとして使用したい場合は、NVIDIA(エヌビディア)社が提供する「NVIDIA RTX™」がおすすめです。NVIDIA RTX™は、3D やCAD、イラスト制作、動画の編集などに特化したクリエイター向けのグラフィックスボードです。
GPUについて詳しくは、「 GPUとは?CPUとの違いや役割・種類についてもわかりやすく解説!」の記事をご参照ください。
バッテリー駆動時間
モバイルワークステーションは外出での利用も想定されますのでバッテリーが何時間程度持つのかについても把握することが重要です。大半のモバイルワークステーションは外出での利用が考慮されているため、10時間以上駆動可能なモデルも存在します。
モバイルワークステーションの特徴
ここからはモバイルワークステーションの特徴について紹介します。
持ち運びに便利
当然のことではありますが、デスクトップ型のワークステーションと比べてノートPC型であるモバイルワークステーションの方が軽量であり持ち運びに便利です。
ワークステーションならではの高性能
ワークステーションは一般的なPCと比較した場合、CPUやGPUなどのパーツに高性能なものを採用しています。具体的にはインテル XeonプロセッサーやNVIDIA RTX™グラフィックスを搭載しているモデルが多く、性能が高くなっています。
モバイルワークステーションでは高速なSSDのストレージを搭載しているものがあり、ドライブへの高速アクセスが可能になっています。
モバイルワークステーションが活躍する業務
利用されるシーンについては、基本的にデスクトップ型のワークステーションとモバイルワークステーションとではさほど大きな違いはありません。ワークステーションはCADの設計、グラフィックデザインなどの業務に向いています。
ワークステーションについてもっと詳しく知りたい方は「ワークステーションとは?一般パソコン、サーバーとの違いを解説!」を合わせてご覧ください。
モバイルワークステーション販売中
ドスパラプラスでは、モバイルワークステーション「ELSA VELUGA G4」を販売中。処理要求の高い作業を担うエンジニア・クリエイターの持ち出し機としてご活用いただけます。
CPUは最新の10nm SuperFin採用の第12世代Intel®Core™シリーズ、GPUにはプロフェッショナル向けであるRTX™ Aシリーズを搭載した2モデルをラインアップ。時と場所に関係なく非常にパワフルなコンピューティング体験ができます。
まとめ
近年、感染症拡大などによる急激なテレワークの普及により、モバイルワークステーションへのニーズが高まっています。
科学技術計算、CAD、グラフィックデザインなど高負荷な業務をノートPCで持ち運びながら利用できることはモバイルワークステーションの大きなメリットです。
ドスパラプラスで取り扱うモバイルワークステーションにご興味をお持ちのお客様はお気軽にお問い合わせください。