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RTX A6000とは?スペックや性能、ベンチマークまで徹底解説

この記事では、アメリカの半導体メーカー「NVIDIA」が発売しているグラフィックボード「NVIDIA RTX™ RTX A6000」のスペックや特徴、ベンチマークについて解説します。

RTX A6000のおすすめの用途や、RTX A6000を実際に使用している方の口コミ・評判も照会するので、自社でグラフィックボードの導入を検討している方や、RTX A6000の使用感を知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

この記事を読めば、RTX A6000の導入イメージが明確になります。

RTX A6000の基本スペック

NVIDIA RTX™ A6000
アーキテクチャ NVIDIA Ampere アーキテクチャ
GPU GA102
プロセス 8 nm
トランジスタ数 283億
ダイサイズ 628 mm²
CUDAコア 10,752基
ベースクロック 1455MHz
ブーストクロック 1860MHz
メモリ規格 GDDR6
メモリ容量 48GB
メモリバス 384 bit
バンド幅 768 GB/s
発売日 2020/12

RTX A6000は、アメリカの半導体メーカー「NVIDIA」が発売しているグラフィックボードです。RTX A6000のメモリ容量は、48GBの1種類で、2020年12月に発売されました。

RTX A6000は、NVIDIA RTXシリーズのなかで最上級の性能を誇るプロフェッショナル向けの「ハイエンドモデル」に該当します。

アーキテクチャにはNVIDIA Ampere アーキテクチャを採用しており、単精度浮動小数点 (FP32) 演算の倍速処理によって、複雑な3DCADやCAEなどの作業でも高いパフォーマンスを発揮してくれます。

また、Ampereアーキテクチャは前世代のTuring世代と比べて電力効率が2倍にアップしており、ランニングコストを抑えられるのも特徴のひとつです。

そのため、グラフィック系の業務を行う企業や、4K・8K映像といった負荷の大きいグラフィックを使って研究を行う大学などでの採用がみられます。

RTX A6000のスペック比較

NVIDIA RTX™ A6000 NVIDIA RTX™ A5000 NVIDIA RTX™ A4000
アーキテクチャ NVIDIA Ampere アーキテクチャ NVIDIA Ampere アーキテクチャ NVIDIA Ampere アーキテクチャ
GPU GA102 GA102 GA104
プロセス 8 nm 8 nm 8 nm
トランジスタ数 283億 283億 174億
ダイサイズ 628 mm² 628 mm² 392 mm²
CUDAコア 10,752基 8,192基 6,144
ベースクロック 1455MHz 1170MHz 735MHz
ブーストクロック 1860MHz 1695MHz 1560MHz
メモリ規格 GDDR6 GDDR6 GDDR6
メモリ容量 48GB 24GB 16GB
メモリバス 384 bit 384 bit 256 bit
バンド幅 768 GB/s 768 GB/s 448 GB/s
発売日 2020/12 2021/5 2021/4

RTX A6000のスペックを、RTXシリーズミドルモデルのNVIDIA RTX™ A5000と、低価格モデルのNVIDIA RTX™ A4000と比較してみていきましょう。

RTX A6000とRTX A5000は、GPUが同じGA102であることもあり、トランジスタ数やダイサイズ、メモリバスなどは同じ数値である一方で、メモリ容量はRTX A5000が24GBであるのに対して、RTX A6000は48GBと2倍の容量です。

加えて、CUDAコアやベースクロックもRTX A6000が大幅に上回っており、RTX A6000の方が先に発売されたモデルであることから、RTX A5000は、RTX 6000のスペックダウンモデルだとわかります。

RTX A5000の詳細は「RTX A5000とは?スペックや性能、ベンチマークまで徹底解説」の記事でさらに詳しく紹介しているので、気になる方はぜひご覧ください。

RTX A4000は、性能よりもコストパフォーマンスに重視した低価格モデルであるため、すべての項目においてRTX A6000を下回っています。特にメモリ容量は16GBと、RTX A6000の3分の1の容量です。

そのため、RTX A4000は、まずはグラフィックボードがどのようなものか知りたい方や、エントリークラスのグラフィックボードの性能で十分といった方におすすめです。

RTX A4000の詳細は「RTX A4000とは?スペックや性能、ベンチマークまで徹底解説」の記事でさらに詳しく紹介しているので、あわせてご覧ください。

RTX A6000の特徴

RTX A6000の特徴を4つ解説します。

性能面だけでなく、コスト面の特徴もあわせて解説するので、導入において価格を重視したい方は参考にしてください。製品のさまざまな面の特徴を把握して、自社に合った最適なグラフィックボードを選定しましょう。

プロフェッショナル向けGPU

RTX A6000は、NVIDIAが製造するGPUの中でもプロフェッショナル向けに位置するNVIDIA RTXシリーズの中でもデスクトップ向けGPUです。

旧世代のプロ向けGPUであるQuadroシリーズでは、NVIDIA Turing™/NVIDIA Pascal™を採用していたのに対し、NVIDIA RTXシリーズではAmpereアーキテクチャを採用しています。

APIは旧Quadroと同じくOpenGLとなっており、3DCGやCADソフトなどOpenGLを採用したクリエイター向けソフトで主に力を発揮します。

第3世代NVIDIA NVLinkに対応で作業効率が向上

RTX A6000は、NVIDIAが開発したCPUとGPUやGPU同士をつなぐ高速インターコネクト「NVLink」の第3世代に対応しています。第3世代NVIDIA NVLinkは、第2世代からGPU 間の相互接続帯域幅が増加しているため、グラフィックや計算の処理の高速化が可能です。

加えて、NVIDIA NVLinkブリッジを利用すれば、2基のRTX A6000を使ったマルチGPU構成が可能になり、最大112GB/秒の帯域幅と合計96GBのパフォーマンスを発揮できます。

そのため、RTX A6000は、容量が大きく処理速度が遅いグラフィックやデータの扱いに困っている方におすすめのグラフィックボードです。

RTXシリーズ最大の48GBのGPUメモリを搭載

RTX A6000は、RTXシリーズでは最大の48GBのメモリを標準搭載しており、RTXシリーズミドルモデルのA5000と比較しても2倍の容量を誇ります。

さらに、メモリの規格は、前世代のGDDR5から処理速度が向上したGDDR6を採用しているため、大容量のデータでも高速で処理できます。

また、NVLinkブリッジを使えば、最大96GB まで拡張可能なため、AIのビッグデータを用いた研究を行うデータサイエンティストや、3DCADを使ったシミュレーションを行う方でも、処理速度を落とさずに快適に使用できるでしょう。

全体的なスペックがRTXシリーズのなかで最上級であるため、これまで別のRTXシリーズを使っていて、メモリ容量などのスペックに不十分さを感じている方にもおすすめです。

高性能なためイニシャルコスト・ランニングコストが高い

RTX A6000は、その高性能がゆえに、ほかのグラフィックボードと比較して、イニシャルコストやランニングコストが高めです。

最大消費電力で比較すると、低価格モデルのRTX A4000が140Wであるのに対し、RTX A6000は2倍以上の300Wです。

本体価格においても、RTX A6000はハイエンドモデルであるため、低価格モデルやミドルモデルと比べると高値で販売されています。

そのため、グラフィックボードをコストを抑えて運用したい方は、製品によって消費電力が大きく異なることを理解し、本体価格とあわせてチェックしましょう。

また、コスト削減を意識するあまり、自社に必要なスペックが不足しているグラフィックボードを採用しないように注意も必要です。

RTX A6000のベンチマーク

製品の定量的測定結果を表すベンチマークスコアを、Passmark G3D Mark・レイトレーシング・消費電力の3つの観点から紹介します。

グラフィックボードを選定する際の重要な判断材料となるので、把握しておきましょう。

Passmark G3D Mark

RTX A6000_Passmark.png

Passmark G3D Markは、3Dグラフィックスを扱うシステムの能力を表すベンチマークです。

RTX A6000の数値は22734と、5つの製品のなかで2番目に低いスコアでした。下位モデルのNVIDIA RTX™ A5500の19249の118%のスコアではありますが、NVIDIA RTX™ A5000よりも3%劣っています。

また、同じAmpere世代のRTX 30シリーズのハイエンドクラスにあたるNVIDIA RTX™ 3090と比較すると、およそ16%劣っているスコアでした。NVIDIA RTX™ 3090 Tiと比べても、24%もの開きがありました。

以上のように、同じアーキテクチャを採用していても3Dグラフィックスの処理性能は大きく異なるので、ベンチマークスコアで具体的な性能を確認するようにしましょう。

レイトレーシング

RTX A6000_3DMark PortRoyal.png

光や影を表現・追跡するレイトレーシング機能もみていきましょう。

RTX A6000の数値は15788と、5つの製品のなかでは中間のスコアで、下位モデルのRTX A5000の113%、RTX A5500の101%の数値でした。Passmark G3D MarkではRTX A5500と大きな差がありましたが、レイトレーシングではほとんど差がない結果です。

一方で、RTX 30シリーズと比較すると、RTX 3090よりも14%、RTX 3090 Tiよりも22%劣る結果で、Passmark G3D Mark同様に、RTX 30シリーズの方が上回っていました。

よりリアリティのある光や影のグラフィックを表現したい方は、RTX 30シリーズがおすすめです。

消費電力

RTX A6000_消費電力.png

RTX A6000の消費電力は300Wで、5つの製品のなかでは中間の数値でした。下位モデルのRTX 5500からは、70Wアップしています。

これからグラフィックボードを選定する方は、消費電力のアップ以上に性能が向上しているか注目することで、コスパに優れた製品を選定できます。

RTX 30シリーズと比較すると、RTX 3090はRTX A6000より50W、RTX 3090 Tiは150W高い数値でした。

RTX 30シリーズはPassmark G3DやレイトレーシングでRTX A6000よりも高い数値だったので、高性能な分消費電力も大きいことがわかります。

RTX A6000を使用している方の口コミ・評価

情報が集まり次第、更新します。

RTX A6000はどのような用途におすすめ?

RTX A6000のメモリ容量は、RTXシリーズで最大の48GBと大容量であるため、3DCADやCAEだけでなく、ビッグデータを扱うデータサイエンティストやエンジニアにも最適です。

また、レイトレーシングに特化したRTコアには、前世代からスループット(単位時間あたりに処理できるデータ量)が2倍になった第2世代RTコアを採用しており、高画質な写真や映像、デザインの制作の高速化を実現します。

加えて、PCIe Gen 3から帯域幅が2倍になったPCI Express Gen 4に対応しているため、データ転送速度も向上しています。

そのため、RTX A6000は、効率よくメモリ容量の消費が大きいグラフィックや膨大なデータを扱いたいと考えている企業や大学研究所におすすめです。

GPU搭載PCを仕事で使うことについて

PCにはCPUが搭載されており、CPUのグラフィック機能で画面が表示されています。CPUは3D描画性能が高くありませんが、Office関連のソフトの使用がメインになる場合やゲームをしない場合は問題ありません。

グラフィックボードは外部グラフィック機能と呼ばれることもあり、主な用途としては3D描画性能を求めるゲームを快適にするために生まれたものですが、ここ10年程で3D描画を可能とするグラフィックボードの性能をほかの用途で活用しようとする動きが活発となっています。

主にクリエイティブ用途で活躍

特にクリエイティブ系のアプリではグラフィックボードの活用が進んでいます。代表例としてはフォトレタッチや動画編集、CGレンダリングソフトなどが挙げられます。

具体例を出すとAdobeのPhotoshopやPremiere Proでは一部のフィルタ処理を行う際にグラフィックボードによって高速化することができます。今回ご紹介しているRTX A4500を含むNVIDIA RTX™シリーズは、3DCADや3DCGモデリング、医療用イメージングなどのグラフィック系作業者向けに開発・設計されており、OpenGLに最適化されています。

CPUのグラフィック機能での作業は動作が重くなる原因に

グラフィックボードを搭載したPCを仕事で使用するメリットとして、挙げられるのはメモリです。CPUのグラフィック機能はメインメモリの一部を使用するため、メインメモリの容量が減ります。

したがって、複数のアプリを立ち上げて作業すると動作が重たくなる原因になるおそれがあります。

PCの仕組み上、メインメモリの速度が性能に影響されてしまうため、メインメモリが高速ではないPCの場合は、処理に多くのメモリが持っていかれてしまい、CPUの内臓グラフィック機能の性能が落ちることになります。

その点、グラフィックボードが搭載されているPCの場合は、グラフィックボードに搭載されているGPUメモリ内で済む処理であればCPUのメインメモリが使われることはないため複数アプリ立ち上げて業務を行っても動作が重くなるといった心配はありません。

ビジネスシーンなどで活躍するグラフィックボード搭載PC

結論として、Office関連のソフトをメインにPCを利用する場合はグラフィックボードの必要性は低いですが、クリエイティブ系のソフトを使用する際やGPUを駆使した解析など研究分野では処理速度を挙げられる場合があるなど活用の幅は広がります。

以下のリンクから、ドスパラプラスの取り扱う製品を企業様・学校法人様が導入した事例をご確認いただけます。一つ目の事例では、RTX A6000と同じシリーズにあたるNVIDIA RTX™ 4000を搭載したワークステーションを映像解析AIプラットフォームを活用した魚類計測システムの運用環境として、ご導入いただきました。AI領域での利用にもNVIDIA RTX™ シリーズは最適です。

その他にもGPUを搭載したハードウェア導入事例が満載。高性能パソコンやサーバー、特別仕様のパソコンの導入をお考えの法人様はご参考になさってください。

RTX A6000をカスタマイズ可能なおすすめパソコン

RTX A5000をカスタマイズ可能なおすすめのパソコンを4つ紹介します。

RTX A5000の導入を検討している方や、どのパソコンを選んだら良いかわからない方は、ぜひ参考にしてみてください。

THIRDWAVE Pro WORKSTATION X2614 標準モデル

THIRDWAVE Pro WORKSTATION X2614は、THIRDWAVE Pro WORKSTATIONシリーズの中ではエントリークラスに位置付けされるワークステーションです。

最大18コア36スレッドまで対応したインテル  Xeon Wプロセッサを搭載。また手頃な価格でありながらメモリ32GBと大容量で、かつRTX A6000をはじめとしたNVIDIA  GeForce RTXシリーズを最大2基まで搭載できるため、4K8K映像編集やディープラーニングなど様々な分野での高いパフォーマンスが期待できます。

THIRDWAVE Pro WORKSTATION X4620 標準モデル

THIRDWAVE Pro WORKSTATION X4620はCPUにインテル Xeon スケーラブル・プロセッサーファミリーを搭載しているパソコンです。

最大32コア・64スレッドまで対応可能であるため、高解像度の映像編集や3DCADの制作といった負荷の大きい業務でも、高いマルチタスク処理性能を発揮してくれます。

また、NVIDIA RTXシリーズのグラフィックボードを2基搭載できるため、膨大なデータを扱うディープラーニング、CAE/CAD、3Dアニメーションなど、幅広いシーンでの活躍が期待できるでしょう。

THIRDWAVE Pro WORKSTATION X2614よりも対応できるコア・スレッドの数が多いため、より高い性能を求める方におすすめです。

THIRDWAVE Pro WORKSTATION X6612 標準モデル

X6612は、X2616やX4612の上位モデルのパソコンです。

X4612と同様に最大28コア・56スレッドまで対応可能であるのに加え、X6612は、NVIDIA GeForce RTXシリーズのグラフィックボードを最大4基まで搭載できるため、グラフィックボード2基では対応できなかった業務でも、最大のグラフィック処理性能を期待できます。

また、商用100V電源環境でも使用できるため、複数人が一度にパソコンをオフィスにも導入可能です。

X6612は、拡張性に優れたプロフェッショナル向けのパソコンといえるでしょう。

THIRDWAVE Pro WORKSTATION X8612 標準モデル

X8612は、THIRDWAVE Pro WORKSTATIONシリーズでトップクラスの拡張性を誇るパソコンです。

X6612と同様に、グラフィックボードを最大4基、メモリスロットを12基まで搭載でき、最大768GBのメモリ領域を確保できるため、仮想化アプリケーションや大量のデータを扱う科学技術計算処理にも対応します。

また、これほどの高性能でありながら、100V電源環境での動作が可能で、黒で統一されたフォーマルなデザインであることもあり、企業や大学を中心に採用されています。

まとめ

この記事では、NVIDIA社が発売しているグラフィックボード「RTX A6000」のスペックや特徴、ベンチマークについて解説しました。

RTX A6000は、RTXシリーズで最上級のレイトレーシング性能とメモリ容量が特徴のグラフィックボードです。第3世代NVIDIA NVLinkにも対応しているため、負荷の大きい作業でも効率的に行えます。

今回の記事で紹介した口コミやおすすめ製品も参考にして、自社に合ったグラフィックボードを選定しましょう。

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