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BTOパソコンとは?メリット・デメリットや用途別に選ぶポイント
自社の要件に合ったパソコンを導入したいとお悩みの方々にフィットするのがBTOパソコンです。
この記事では、BTOパソコンの概要や優れている点、選定の際の注意点について解説したうえで、用途別のBTOパソコンを選ぶポイントをご紹介していきます。
目次
目次
BTOパソコンとは
BTOとは「Build To Order manufacturing」の略称で、日本語では受注生産と訳されます。
あらかじめ生産しておくのではなく注文を受けて生産するため、注文時にCPUやメモリ、ストレージなどのパーツや、延長保証などのサービス、要件に合ったスペック(仕様)のパソコンを注文することができます。
一般的にパソコンは店頭の構成済みの製品を購入しますが、その場合、スペックが足りなかったり、不要な機能が備わったりしますが、BTOパソコンの場合は目的や用途にぴったりのパソコンが手に入ります。
BTOパソコンの優れている点(メリット)
とにかく自由度が高く、要件に合わせたパソコンを購入できる
BTOパソコンのメリットは、何といっても要件に合わせたパソコンを購入できることです。
自社の予算に合わせたパーツのスペック変更や、業務要件に合わせたメモリとストレージのグレードアップ、高性能CPUに水冷クーラーを組み合わせるなどの対応も可能です。
不要なソフトが入っていない
また完成品のパソコンではインストールされてしまっていることもある不要なソフトが入っていませんので、希望するソフトウェアを同時に選択して購入することもできます。
費用を抑えやすい
上記のとおり、必要な性能を必要な分だけ積み増しができ、逆に不要な分はのせずにおくこともできます。
この柔軟さは費用面とのバランス調整にも適しています。必ずしも安いパソコンが購入できるというわけではありませんが、無駄な費用を抑えることに非常に適しています。
保証も好みでカスタマイズ
ドスパラ、ドスパラプラスで販売中のパソコン製品は最大で5年の追加保証を付帯できます。不測の事態にも対応できるため安心です。
BTOパソコンの注意する点(デメリット)
しかしBTOパソコンはメリットばかりではありません。ここからはBTOパソコンのデメリットを見ていきましょう。
現物が見られない
BTOパソコンを購入する際は、インターネットから注文するのが一般的なので現物を見ることができません。一部のメーカーはショールームを備えていて購入前に製品に触れることができますが、ほとんどの場合はありません。
注文がインターネットになるということは、パソコンのサイズや重さなどは製品の基本情報を参考にイメージするしかなくなります。
選定時に多少パソコンの知識が必要
BTOパソコンは自分でパーツを選択する必要があるため、パソコンのパーツについて一定レベルの知識が必要です。
知識が無いままカスタマイズしてしまうと本来の目的に沿った使用ができないこともあります。大規模なプログラミングに対応するために購入したのに、文書を処理する程度のパソコンのスペックしか無いという事態になってしまっては目も当てられません。
BTOパソコンの特徴
BTOパソコンは大きめに設計されている
BTOパソコンはパーツなどを拡張できるようになっていることが多いのですが、パソコンを拡張するにはある程度のスペースが必要で、BTOパソコンの本体ケースは大きくなる傾向があります。
そのため完成品のパソコンからBTOパソコンに変える場合は配置したい場所に収まるか確認が必要です。BTOパソコンケースの大きさがわかるようなら、メジャーなどで配置可否をあらかじめ確認しておきましょう。
デザインはシンプルな(派手さは無い)ものが多い
全体的に見て、BTOパソコンのPCケースは、完成品パソコンや自作パソコンと比べてシンプルな外見をしているため、どんな環境にも溶け込むと思いますが、華やかなデザインを好む方からすると少々物足りなく感じるかもしれません。
デザインがシンプルな理由は、あまりコストをかけずに安価な価格で提供しているためですが、ドスパラプラスでも取り扱いがあるGALLERIAに代表されるゲーミングPCなどの例外はあります。
納品時期がパーツ入荷状況に左右されやすい
既に組み立てが完了している完成品パソコンと異なり、BTOパソコンは注文を受けてから組み立てをするため、通常のパソコンよりも納期までに時間を要することがあります。
1週間~2週間がBTOパソコンの一般的な納期ですが、在庫不足や組み立て工場の休日などの理由で注文を受けてから組み立てまでに時間がかかることもあります。
最短翌日に出荷できるモデルも
しかし、国内生産のBTOパソコンメーカーの場合は納品予定日が早くなるケースもあります。ドスパラ/ドスパラプラスは最短翌営業日で出荷いたします。
※2024年2月時点の情報です。出荷状況は時期・モデルによって異なりますので、ご注意ください
BTOパソコンは初心者でも簡単に作れる(ドスパラプラスがサポート)
ここまでの内容で、BTOパソコンは初心者には敷居が高そうだと感じた方もいらっしゃるかもしれません。しかし選び方が良くわからなくても、ドスパラプラスなら電話やお問い合わせフォームから購入相談ができるので安心です。
またカスタマイズについては、気になるBTOパソコンのカスタマイズページで搭載したいパーツを選ぶだけで簡単にパソコンをカスタマイズできます。パソコンに搭載するパーツのほかに、液晶モニターやオフィスソフト、パソコンの保証サービスなども選択可能です。
BTOパソコンにご興味がある方は、ぜひこちらからお問い合わせください。
BTO パソコンのカスタマイズのポイント
CPU
CPUはパソコン全体の性能を決める重要なパーツなので、CPUを変更することにより、パソコン全体のパフォーマンスを向上させることができます。CPUの性能は動作クロックやコア数などの数値に比例するため、それぞれの数値が高ければ動作効率も良くなります。
より詳細な情報を知りたい方は「CPUとは?パソコン選びで知っておくべき要素や比較方法を解説!」の記事を参考にしてください。
グラフィックカード
グラフィックカードは、映像処理を担う重要なパーツです。パソコンに搭載することで、映像処理機能が向上し、きめ細かく滑らかな映像が画面に映し出されるので、ゲームや映像制作、動画制作を行う際は、高性能なグラフィックボードがおすすめです。
より詳細な情報を知りたい方は「グラフィックボード(グラボ)とは?初心者にもわかりやすく解説」の記事を参考にしてください。
OS
OSは、Operating System(オペレーティングシステム)の略で、パソコンの操作やアプリといったハードウェアやソフトウェアの管理、アプリの管理をするのに必要なソフトウェアなのでパソコンを動かすのに欠かせません。Windowsの現在の主なOSは、Windows 11とWindows 10となり、パソコンの性能を最大限に引き出すためには最新のOSが必要となります。
メモリ
メモリは、データを記憶するパーツで、CPUと直接つながっています。CPUが処理や計算をする場合、一時的にデータを記憶する役割があるので、大容量のメモリを搭載することで、同時に複数の処理を行ったり、処理時間が長い動画や画像の編集時間を短縮できるので、作業効率を高めることができます。
より詳細な情報を知りたい方は「メインメモリとは?RAMとの違い、容量、役割を解説」の記事を参考にしてください。
SSD・HDD
SSDはSolid State Drive(ソリッド・ステート・ドライブ)の略で、HDDと同じように使うことができる記憶装置です。HDDは回転式の円盤にデータを読み書きしますが、SSDは、USBメモリーのようなかたちで、パソコンに内蔵しているメモリーチップにデータの読み書きをします。
SSDはHDDと比べると物理的なデータの移動時間がないため、読み書き時間が桁違いに速いですが高単価です。そのため、大容量のデータを保存したい場合はHDD、高速化したい場合はSSDといったかたちで目的に合わせて種類の変更を行うのがおすすめです。
より詳細な情報を知りたい方は「SSDとは?HDDとの違いや特徴、おすすめの使い方を解説」の記事を参考にしてください。
用途別のBTOパソコンを選ぶポイント
BTOパソコンが自由にカスタマイズできるといっても、結局のところどのようにカスタマイズしていけばよいかわからないという方もいらっしゃるでしょう。そんな方に向けて、ここからは、各種用途別のBTOパソコンを選ぶ際にポイントとなる部分を見ていきましょう。
動画編集用パソコン
動画編集用パソコンを注文する際のポイントについてみていきましょう。
高性能グラフィックボード
動画編集を行う場合、グラフィックボードによって、大幅に処理速度を向上させられます。10bitカラー以上の表示を行うなら、NVIDIA RTX™シリーズグラフィックボードを搭載したモデルがおすすめです。
大容量メモリ
データ量の多い動画編集にはメモリ容量が重要です。データの速い展開やスムーズな編集をするためにメモリは16GB以上、できれば32GBはほしいところです。
マルチコアCPU
動画の画質や時間など動画容量が大きいほど編集時にパソコンは重くなります。編集した動画の書き出し所要時間はCPUに左右されるため、ストレス無く編集作業を行うにはCore i7かRyzen 7以上のCPUが最適でしょう。
動画編集用パソコンのポイントについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
CAD用パソコン
CAD用パソコンを注文する際のポイントについてみていきましょう。
すばやく処理できるCPU
優れた処理能力を持つCPU搭載を搭載できると、負荷の高い3D CADやCAEでパフォーマンスを発揮します。Core i7かRyzen 7以上のCPUがおすすめです。
OpenGL向けグラフィックボード
複雑な演算や大規模な制作物などに適した、OpenGL向けグラフィックボードを搭載することで、安定してパソコンが動作します。NVIDIA RTX™シリーズのグラフィックボードを搭載したモデルがおすすめです。
NVIDIA RTX™シリーズのグラフィックボードについて詳しくは「NVIDIA RTX Aシリーズとは?用途・スペック比較」で解説しています。合わせてご覧ください。
大容量メモリ
膨大なデータを扱うため、メモリは16GB以上がおすすめです。より効率よくスムーズな作業をしたい方には32GBがおすすめです。使用してみて後で増設するという対応でもよいでしょう。
CAD用パソコンのポイントについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
RAW現像・写真編集用パソコン
RAW現像・写真編集用パソコンを注文する際のポイントについてみていきましょう。
大容量メモリで安定動作
RAW画像は撮影時の画像データを加工しない状態で記録するため、必然的にデータ容量も大きくなってしまい、操作の際には相応のメモリ容量が必要になってきます。ある程度快適な作業を実施したい場合は16GB以上のメモリを搭載するとよいでしょう。
CPUでレスポンス向上
CPUはIntel® Core i5以上がおすすめですが、たくさんの写真を扱う予定ならCore i7やAMD Ryzen7以上を選択しましょう。優れた処理速度でプレビューやカタログへの読み込みを高速化できます。
グラフィック機能
Adobe Lightroomに代表されるソフトウェアはGPUをあまり使用しないため、RAW現像・写真編集用パソコンに関してはグラフィック性能はそこまで気にする必要はありません。
RAW現像・写真編集用パソコンのポイントについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
RAW現像・写真編集用パソコンとは?必要なスペックやおすすめをご紹介
DTM・DAW用パソコン
DTM用パソコンを注文する際のポイントについてみていきましょう。
DAWソフトの安定動作
複数の音源をレイヤリングする高負荷作業でも安定した動作を実現し、生楽器でのバンドサウンドの録音なども快適に行うためにはCore i5、Ryzen 5以上のCPUを推奨します。
大容量SSD
100GB単位にもなるソフトウェア音源や、高品質のWAVデータを保存できる大容量ストレージを搭載する必要があります。大容量のSSDを選択することでプラグインの読み込みやプロジェクトの保存を高速化し、ストレスフリーな制作環境を実現できるでしょう。少なくとも500GB以上のSSDを搭載することがおすすめです。
グラフィックボード
YouTubeをはじめとした動画配信サイトでの楽曲公開を見据え、動画編集にも対応する高性能グラフィックボードを搭載する必要があります。まずは安価で導入しやすいという点から GeForce GTX 1650程度のスペックのものを推奨します。
DTM・DAW用パソコンのポイントについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
DTM・DAW用パソコンとは?推奨スペックやおすすめをご紹介
BTOパソコンに関するよくある質問
カスタマイズ(BTO)はどのような時に適していますか?
パソコンを使用する用途によりカスタマイズ内容が変わります。具体例としていくつかのパターンを紹介します。
- 文書作成や表計算をする:Microsoft Office製品(WordやExcelなど)を追加
- 写真や動画を大量に保存する:高性能なSSDやHDDを選択
- 動画編集をする:動画のエンコードは消費電力が高いので高品質な電源ユニットを選択
製品の保証はどのようになっていますか?
ドスパラ、ドスパラプラスのBTOパソコンは、自然故障に対応した1年間の保証が付いています。さらに、セーフティサービス(お客様過失の物損でも修理代金が0円)と延長保証(自然故障に対する修理期間を最長5年間に延長可能!)へカスタマイズすることが可能です。
故障の主な原因となる自然故障と物損のどちらにも対応しているので、万が一にも備えて安心快適にパソコンを使用いただけます。
より詳細な情報を知りたい方は「パソコンに安心をプラス BTOパソコンの保証」のページをご確認ください。
まとめ
BTOパソコンを選択することで、自社の要件により近いパソコンを導入できる可能性は広がります。
スペックの選定などにある程度のパソコン知識が必要になるため、不安に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ドスパラプラスならどんな些細なご不明点も親切丁寧にお答えし、お客様の要望に沿った最適なBTOパソコン選びをサポートいたします。