- HOME
- 法人様向けお役立ちコンテンツ
- AIイラスト用のおすすめPCは?生成のコツや推奨スペックも解説
AIイラスト用のおすすめPCは?生成のコツや推奨スペックも解説
この記事では、AIイラスト用のおすすめPCを紹介します。
これから生成AIを使ってAIイラストを作る方向けに、生成のコツやPCの推奨スペックもあわせてお伝えするので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
目次
AIイラストとは?
AIイラストを生成するうえで押さえておきたいポイント
画像生成AIを使ったことがない方の中には「AIイラストの生成は難しい」と思っている方が少なくありません。
以下では、画像生成AIを使ってAIイラストを作るうえで押さえておきたいポイントを解説します。
事前に画像生成AIに関する情報を収集する
画像生成AIと一口に言っても、さまざまなサービスが展開されています。
そのため、まずはどのような画像生成AIがあるか、それぞれの特徴や料金、メリット・デメリットは何かを情報収集したうえで、自分に合ったサービスを利用しましょう。
画像生成AIの中には、無料で利用できるものもあれば、有料プランへの加入が必須なものもあります。
また、一般的な用途で使用している低スペックなPCでは稼働しないサービスもあるので、推奨スペックの把握も重要です。
代表的な画像生成AIのStable DiffusionとMidjourneyを比較した内容は「MidjourneyとStable Diffusionを徹底比較!料金やメリット・デメリットを解説」で解説しているので、ぜひ参考にしてください。
ダウンロード方法を調べてから導入する
画像生成AIの特徴だけでなく、ダウンロード方法も十分に理解したうえで導入を進めましょう。
例えば、Stable Diffusionをダウンロードするには、PythonやGitのインストールが必要ですが、慣れていない方がいきなり取りかかると、手順がわからずにスムーズに導入できない場合があります。
また、無事にインストールできても、バージョンや設定方法が誤っていると、エラーが起こってStable Diffusionが正常に動作しないケースもあります。
Stable Diffusionのダウンロード方法は「Stable Diffusion Web UIのダウンロード方法と使い方を解説!」で画像付きで詳しく解説しているので、あわせてご確認ください。
生成したAIイラストの商用利用に注意する
画像生成AIによっては、生成したイラストの商用利用が禁止されている場合があるため、利用を考えている方は注意が必要です。
例えば、Stable Diffusionの場合は、商用利用できないモデルを使用していたり、Stable Diffusionに参考画像を提供して新たに画像を生成する「img2img」機能を使ったりして生成されたイラストは、商用利用が禁止されています。
画像生成AIの利用規約に反する利用を行うと、著作権違反となり、大きな問題に発展する可能性があるので、事前に商用利用の可否を確認しておきましょう。
Stable Diffusionやそのほかの画像生成AIの商用利用については「Stable Diffusionは商用利用が可能!著作権やおすすめのモデルも解説」で詳しく解説しているので、確認しておきましょう。
画像生成AIは日々進化していることを理解する
画像生成AIの進化は早く、すぐにバージョンアップが行われたり、新しいモデルが登場したりします。
以前調べたときとインターフェイスが変わっていたり、調べた内容で進めるとエラーが出てしまったりと、古い情報では対応できない場合があります。
そのため、最新の機能を使って効率よく高品質なイラストを生成するためにも、常に自分で最新情報を収集するように心がけましょう。
画像生成AIで理想に近いイラストを作るためのコツ
画像生成AIで理想に近いイラストを作るためのコツを解説します。
これから画像生成AIの利用を検討している方は、押さえておきましょう。
プロンプト(呪文)を効果的に活用する
プロンプトとは、画像生成AIに「描いてほしいイラストの内容を伝えるための文章」です。
一般的に、画像生成AIのプロンプトは英語をカンマで区切って入力します。
例えば「カフェで本を読む女性」を描きたい場合は「woman,reading book,cafe」のように、単語単位で区切って入力します。
具体的に描きたいイラストのイメージがある場合は、上記のように複数の名詞や動詞を使用して明確に画像生成AIに指示を出しましょう。
Stable Diffusionのプロンプトや使い方は「Stable Diffusionのプロンプト(呪文)をカテゴリー別に解説!使い方やモデルもあわせて紹介」を参考にしてください。
モデルを活用する
画像生成AIでは、イラストに登場する人物の指の本数が足りなかったり、腕が変な形だったりと、人間が描画する際には起こりえないミスが起こる場合があります。
上記のような細かいポイントをプロンプトで指定・修正するのは困難なので、高品質なイラストを作りたい方は、モデルの活用をおすすめします。
モデルとは、特定のジャンルの画像を学習させたAIモデルのことです。
モデルの中には、日本人風の女性やアニメキャラに特化したものもあり、プロンプトだけでイラストを生成するよりも高品質なイラストを効率的に作れます。
Stable Diffusionで利用できるモデルやその使い方は「Stable Diffusionで利用できるモデルを一覧でカテゴリー別に解説!」をご確認ください。
解像度を設定する
画像生成AIで生成されるイラストは、軽い処理で生成するために解像度が低くなる場合があります。
生成されたイラストの解像度を上げたい場合は、Stable Diffusionなら「Extras」機能を使用しましょう。「Extras」機能では、生成したイラストのサイズの変更や解像度の向上を行えます。また、Adobe Photoshopなどのソフトを利用して補正するのもひとつの方法です。
AIイラスト用PCの推奨スペック
AIイラスト用PCの推奨スペックをCPUやグラフィックボードなどの要素別に解説します。
画像生成AIを利用するにあたってPCの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
また、現在使用しているPCで画像生成AIの利用を考えている方は、以下で解説する内容を参考に、スペックが足りているか確認してみてください。
CPU
CPUは、最新世代のIntel® Core™ i5〜Intel® Core™ i7か、AMD Ryzen™ 5〜AMD Ryzen™ 7がおすすめです。
PCのグラフィック処理は、主にグラフィックボード(GPU)が行うため、CPUの使用率は低いですが、CPUがグラフィックボードと比べて低スペックだと、高性能なグラフィックボードを搭載しても十分な性能を引き出せません。
より高いパフォーマンスを発揮するためにも、上記のCPUを搭載しましょう。
グラフィックボード
グラフィックボードは、画像生成AIを使用するうえで重要なパーツのひとつです。
グラフィックボードの性能がイラストの生成時間や解像度を左右するため、高いグラフィック処理性能を備えたモデルを採用しましょう。
具体的には、NVIDIA® GeForce RTX™ 30シリーズやNVIDIA® GeForce RTX™ 40シリーズのVRAM容量が12GB以上のモデルがおすすめです。
1時間50円のGPUクラウドサービス「raytrek cloud」
また、サードウェーブでは、業界最安級のGPUクラウドサービスである「raytrek cloud」を提供しています。
ローカルPCからクラウドに接続することで、NVIDIAの高性能なGPUを1時間50円~という破格で利用できます。
クラウドサービスであるため、現在使用しているパソコンを買い替えることなく、画像生成AIやCAD、BIMなどのさまざまな用途で最適なGPUの活用が可能です。
詳しくは、以下のページから内容をご確認ください。
メモリ
メモリは、16GB〜32GBがおすすめです。
メモリの容量が不足していると、エラーが発生して画像が生成できなかったり、生成に時間がかかったりします。
実際に、Stable Diffusionは、プログラムをスムーズに実行するには16GBのメモリ容量が必要と公表しており、ほかの画像生成AIでも同等程度のメモリが必要であるため、CPUやグラフィックボードとあわせて導入する際に注目してみてください。
ストレージ
ストレージは、画像生成AIで作ったイラストや使用するモデルの保存場所として必要です。
PCのストレージは、最低でも512GBは確保しましょう。日常的に画像生成AIを利用する場合は、1TB以上がおすすめです。
最後に、上記で紹介したスペックを一覧でまとめます。これからAIイラスト用のPCを購入する方は、以下の推奨スペックを参考にしてください。
CPU | Intel® Core™ i5〜Intel® Core™ i7 AMD Ryzen™ 5〜AMD Ryzen™ 7 |
グラフィックボード | NVIDIA® GeForce RTX™ 30シリーズ・NVIDIA® GeForce RTX™ 40シリーズのVRAM容量が12GB以上 |
メモリ | 16GB〜32GB |
ストレージ | 512GB~1TB |
AIイラストの生成におすすめのPC3選
AIイラストの生成におすすめのPCを3つ紹介します。
画像生成AIを利用するためのPCを探している方は、参考にしてください。
raytrek 4CX47
RTX 40シリーズのミドルクラスであるNVIDIA® GeForce RTX™ 4070を搭載したPCです。
CPUには内蔵GPU非搭載のIntel® Core™ i7-14700Fを採用し、ユーザーのコンテンツ制作を快適にします。
ストレージには高速な処理が可能なNVMe SSDを搭載しており、SSDやHDDの増設も可能で画像生成AIの画像処理をサポートします。
raytrek 4CX47iS-K
最新の高性能パーツを搭載したPCを導入したい方におすすめのPCです。
CPUにはCore i7-14700KF、グラフィックスにはRTX 40シリーズのハイエンドモデルのNVIDIA® GeForce RTX™ 4090が採用されており、進化するクリエイティブに対応し続けられます。
加えて、水冷クーラーと最大6基のファンで優れた冷却性能を実現できるため、高性能パーツの性能を最大限に引き出せます。
より詳細にAIイラストにおすすめのPCについて知りたい方は「Stable DiffusionにおすすめのPCやグラボ、推奨スペックを徹底解説!」で詳しく解説しているので、ぜひあわせてご確認ください。
AIイラストおすすめPC比較表
製品名 | raytrek 4CX47 | raytrek 4CX47iS-K | raytrek 4CX49-K |
OS | Windows 11 Pro | Windows 11 Pro | Windows 11 Pro |
CPU | Intel® Core™ i7-14700F | Intel® Core™ i7-14700KF | Intel® Core™ i7-14700KF |
グラフィックス | NVIDIA® GeForce RTX™ 4070 12GB | NVIDIA® GeForce RTX™ 4070 Ti SUPER16GB | NVIDIA® GeForce RTX™ 4090 24GB |
メモリ | 32GB | 32GB DDR5 | 32GB DDR5 |
ストレージ | 1TB Gen4 SSD | 1TB Gen4 SSD | 1TB Gen4 SSD |
AIイラスト用PC・画像生成AIのよくある質問
最後に、AIイラスト用PCや画像生成AIのよくある質問を紹介します。
AIイラスト用PCや画像生成AIの利用に不安がある方は、ぜひ参考にしてください。
画像生成AIはパソコンがなくても使えますか?
画像生成AIの中には、スマホで利用できるものもあるため、必ずしもパソコンが必要なわけではありません。
例えば、Discord上で動作するMidjourneyは、スマホにDiscordのアプリをインストールしてMidjourneyのサーバーに入出すれば利用できます。
ただし、高性能なパーツを搭載したPCで生成するイラストと比べて生成に時間がかかり、低画質なイラストが生成される場合があるため、高品質なイラストを作りたい方は、デスクトップPC上での利用がおすすめです。
パソコンの知識がなくても始められますか?
画像生成AIのインストールには多少の知識が必要ですが、インストールが完了すれば、誰でも簡単に使い始められます。
プロンプトの使い方やコツは、Stable Diffusionを開発するStability AI社が提供している「Basics of Prompt Engineering(外部サイト)」や、Midjourney公式(外部サイト)が紹介しているので、参考にしてみてください。
無料で利用できますか?
画像生成AIによりますが、無料で利用が可能なものもあります。
例えば、Stable Diffusionはプランへの加入が不要で、誰でも無料で利用できます。
一方で、Midjourneyのように有料プランへの加入が必須な画像生成AIもあるため、利用前に確認しておきましょう。
まとめ
この記事では、AIイラスト用のおすすめPCを紹介しました。
画像生成AIを使って高品質なAIイラストを効率よく生成するには、高性能なグラフィックボードやCPUが必須です。
PCの推奨スペックや生成のコツもあわせてお伝えしたので、これから画像生成AIを使っていきたいと考えている方は、紹介した内容を参考に取り組んでみてください。
Blender用に最適なノート型のおすすめPCをランキング形式で紹介します。どの製品も推奨スペックを満たしたPCなので、ぜひ参考にしてください。