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YouTube用・4K動画の動画編集パソコンに必要なスペックと選び方を解説
この記事では、YouTube用・4K動画の動画編集パソコンに必要なスペックと選ぶ際のポイントをわかりやすく解説します。
スマホ・タブレット端末が普及し高画質の動画を簡単に撮影できるようになったのに加え、撮影した動画をYouTubeやSNSで手軽に共有可能になったことから、動画編集は大変身近なものとなりました。
しかし、新たに動画編集を始めたいという方の中には、どのようなパソコンを用意したらよいかわからないという方も多いでしょう。おすすめのパソコンもご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
目次
目次
YouTube用の動画編集パソコンに必要なもの
YouTubeにアップロードするための動画を編集するパソコンに必要となるものについて解説していきます。
パソコンのスペック
動画編集用のパソコンには、一般的なビジネス用途のパソコンやインターネットサーフィン・動画視聴などを中心とした個人用途のパソコンよりも高い性能が求められますので、主要パーツごとに必要なスペックを解説します。
CPU
「CPU」は、高度な演算処理を行うとともに、他のPCパーツを制御する役割を果たすため、パソコンの頭脳ともいわれます。動画編集においても、パソコン全体の処理性能を決める重要パーツであり、スペックが不足すると動画編集ソフトの動作が重く、動画再生時にカクつく、場合によってはフリーズしてしまうこともあります。
このためCPUは、扱うYouTube動画の解像度に応じて、フルHD画質の動画編集の場合、Intel® Core™ i5シリーズ、AMD Ryzen™ 5シリーズを選びましょう。
GPU(グラフィックボード)
「GPU(グラフィックボード)」とは、パソコンが行った計算処理の結果をもとに、モニター上に画像や映像を表示させる役割を果たすパーツです。GPUはグラフィック処理に特化しているため、より滑らかで精彩な描画が可能になり、また高速で描画処理を行えます。GPUを搭載するかを判断するにあたっては、利用する動画編集ソフトがGPUに対応しているかどうかが重要なポイントです。
有料の動画編集ソフトはほぼGPUに対応しており、GPUを搭載することで、動画編集の各作業を快適に行えるとともに、エンコード・動画ファイル出力にかかる時間を大幅に短縮可能です。一方、無料の動画編集ソフトでは、ほぼGPUに対応しておらず、GPUを搭載しても性能を発揮できないため、搭載しなくてもよいでしょう。
メモリ
「メモリ」は、CPUが演算処理を実行するのに必要なデータを一時的に記憶しておく場所です。メモリ容量が大きくなるほど、CPUが処理できる量も多くなるため、大きなファイルを扱う場合や、複数のタスクを同時に行う場合でもパソコンの動作が安定します。
メモリが不足すると、パソコン全体の動作が重くなり、コマンドを実行しても反応が遅い、右クリックするだけでフリーズするなど、ひとつひとつの操作にストレスがたまる恐れがあります。
メモリもCPUと同様、取り扱う動画の解像度に応じて、フルHD画質の動画編集の場合、最低でも8GBを搭載すれば、作業をスムーズに行えるでしょう。
SSD
「SSD」は、パソコンのデータを保存する記憶装置のことで、これまで一般的であった「HDD」よりもデータの読み込み・書き出し速度が圧倒的に速い点が特徴です。動画編集ソフトのプログラムをSSDにインストールすれば、ソフトの起動はもちろん、動画素材の読み込み、動画データの書き出しなど動画編集作業を快適に進められるため、作業効率を考慮してHDDではなくSSDを選択しましょう。
なお、保存データが増えSSDの容量が少なくなってくると、パソコンの動作が不安定になることから、最低でも512GB、予算が許せば1TB以上のものを搭載することをおすすめします。
モニターの解像度
YouTubeの動画編集を行う場合には、パソコンモニターの解像度はフルHD以上を選択しましょう。
現在、一般的な動画の解像度は、SD(720×480)・HD(1280×720)・フルHD(1920×1080)・4K(3840×2160)などとなっており、この中でもYouTube動画の多くがフルHDで制作されていることから、制作した動画の映り具合を実際に確認するためにモニターもHD解像度に対応している必要があります。
解像度が上がるほど、パソコンが一度に処理するデータ量が多くなるため、求められるスペックも高くなりますが、前述の主要パーツごとのスペックを満たしていれば、HD解像度の動画編集は問題なく行えます。
モニターのサイズ
動画編集作業を効率的に進めるためには、モニターのサイズも重要です。モニターはそのまま作業領域になるため、大きいモニターの方が作業をスムーズに進められます。
デスクトップの場合には、24インチから27インチのモニターがおすすめです。テレビを見るときとは異なり、モニターとの距離が近いため、あまり大きすぎると作業がしにくくなるため注意が必要です。ノートパソコンの場合には、重さよりも作業効率を考え15インチ以上のモニターを選択しましょう。
なお、動画編集においては異なる作業を並行して進めることが多いため、マルチモニターの環境(1台のパソコンに複数台のモニターを接続する環境)を構築すれば、編集作業ごとに別々のモニターを利用することで作業効率を向上できます。モニターが1台の場合には、複数のアプリケーションを立ち上げた場合、モニター上に並べて表示するか、その都度ウインドウの切り替えが必要ですが、モニターが複数台の場合には、各ウインドウを開いたまま別のモニターで異なる作業を行えます。
デスクトップとノートパソコンの選択
動画編集を最優先するのであれば、デスクトップを選択するのがよいでしょう。
動画編集では、パソコンに負荷がかかる作業が多く、発熱量が多くなることから、放熱対策が重要になります。デスクトップはノートパソコンと比較すると、パソコンケース内のスペースに余裕があり、放熱の点で優れています。またパーツの小型化が不要なため、同性能のパソコンを比べた場合、デスクトップの方が安く入手できるとともに、拡張性に優れているため、将来、より高度な動画編集を行うためにパーツの交換・増設が必要になった場合でも、スムーズに対応可能です。
ノートパソコンは、場所を選ばず動画編集作業を行えるメリットがありますが、動画編集だけを考えた場合にはデスクトップをおすすめします。
WindowsとMacの選択
YouTube用の動画編集パソコンとして、WindowsとMacの選択肢がありますが、それぞれメリット・デメリットがありますので、ご紹介します。
Windowsのパソコンは、販売メーカーが多く、価格を抑えた製品が多数販売されています。このため、Mac製品よりも、同水準のスペックのパソコンを安く入手できる可能性が高いといえるでしょう。またWindowsの方が利用者が多いため、YouTubeの動画編集に関しても情報量が多く、疑問点を調べやすいというメリットがあります。ただし、他の端末との連携という点ではMacに若干及びません。
一方、Macは直感的で操作がわかりやすいことから、初心者でもすぐ使いこなせるというメリットがあります。またiPhoneやiPadなどのApple製品との連携に優れており、複数の端末で編集・投稿が可能です。ただWindowsに比べて金額が高くなりやすい点がデメリットといえます。
以上より、コストパフォーマンスを重視すればWindows、Appleのモバイル端末をすでに利用していて連携を重視する場合にはMacを選択するのがよいでしょう。
YouTube用の動画編集であれば、BTOパソコンがおすすめ
パソコンの利用目的が動画編集と明確に決まっているのであれば、店頭や大手通販サイトで一般的なメーカー製パソコンを購入するよりも、BTOパソコンをおすすめします。
BTOは、Build to Orderの略で、受注生産を意味します。顧客からの注文内容に合わせてパーツを組み立て販売する仕組みで、BTOパソコンを扱うショップでは専門知識を有するスタッフがあらかじめさまざまな用途ごとに適したパーツ構成でパソコンを販売しています。
そのため、例えば「動画編集向け」で調べると、動画編集に最適なパソコンを見つけられるとともに、一部のパーツはさらに自分好みにカスタマイズが可能です。
販売代理店のような仲介業者を経由しないため、価格を抑えることができる点、一般的なメーカー製品で見られる使わないソフト類は入っていない点からも、無駄のないパソコン購入ができるでしょう。
法人様向けパソコンならドスパラプラス
ドスパラプラスでは、短納期でかつ高性能なビジネスPC・サーバーのご購入、ご相談を承っています。 BTOメーカーならではのフルカスタマイズ・PCサブスクリプションなど、ご要望に合わせて最適なプランをご提供しています。
初心者から中上級者まで利用可能で、「動画編集」の業務用としてYouTubeやSNS向けの簡単な動画編集からアニメーション制作などの高度な動画編集まで幅広く対応可能な高性能パソコンをご用意していますので、ぜひご利用ください。
YouTube用の動画編集におすすめのパソコン
ここからは、主要パーツごとに十分なスペックを持ち、YouTube用の動画編集におすすめのパソコンをご紹介していきます。
Magnate MT-B 法人モデル
CPUには第14世代のIntel® Core™ i7、GPUにはNVIDIA® GeForce RTX™ 4060を搭載したグラフィック性能に優れた製品です。カスタマイズによりメモリは8GB・16GB・32GB・64GB・128GBまで搭載可能なため、マルチタスクや4K動画の編集も快適に行えます。またYouTubeやSNS向けの動画だけでなく、3DグラフィックやVRのような高度なコンテンツの作成まで可能です。さらに大型のファンを搭載しており、負荷がかかる動画編集作業でも、過熱による性能低下を防げるのに加え、拡張性に優れており、光学ドライブ・SSD・HDD・GPU(グラフィックボード)も増設可能です。
4K動画を編集するならよりハイスペックなパソコンが必要
一般的にYouTubeに投稿されるフルHD動画よりも解像度が高い4K動画を編集するなら、よりハイスペックなパソコンが必要です。
4K動画の編集を快適に行うには、高性能なCPU・GPUはもちろん、動画を保存するための大容量のストレージが欠かせません。
HD動画の編集に使用しているパソコンではスペック不足の可能性があるので、以下で解説する推奨スペックを参考にパソコンを用意しましょう。
4K動画の編集に求められるスペック
4K動画の編集に求められるスペックを紹介します。
YouTubeに4K動画の投稿を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
スペックが不足している場合は、買い替えやパーツの交換・増設を検討しましょう。
CPUはCore i7、Ryzen 7以上
CPUは、Intel®製ならCore i7シリーズ以上、AMD製ならAMD Ryzen™ 7シリーズ以上がおすすめです。
動画編集においてCPUは、処理性能を左右する重要なパーツです。
Core i5シリーズやRyzen 5シリーズでも編集は可能ですが、より快適に編集を行いたいなら、上位グレードのCore i7やRyzen 7を選びましょう。
GPUは最新のRTX 40シリーズがおすすめ
GPUは、グラフィック処理に特化したパーツで、4K動画の高解像度を描画するには、高性能なGPUが必要です。
具体的には、NVIDIA® GeForce RTX™ シリーズの最上位モデルにあたるNVIDIA® GeForce RTX™ 40シリーズがおすすめです。
RTX 40シリーズは、超効率を誇るNVIDIA® Ada Lovelace アーキテクチャを採用し、パソコンの性能とAIグラフィックス品質にさらなる飛躍をもたらす、プロのクリエイターにおすすめのGPUです。
具体的にRTX 40シリーズには、以下の製品があります。
- NVIDIA® GeForce RTX™ 4060
- NVIDIA® GeForce RTX™ 4060 Ti
- NVIDIA® GeForce RTX™ 4070
- NVIDIA® GeForce RTX™ 4070 Ti
- NVIDIA® GeForce RTX™ 4080
- NVIDIA® GeForce RTX™ 4090
メモリは16GB以上
4K動画はフルHD動画と比べて容量が大きいため、その分大容量のメモリが必要です。
フルHDは最低8GBのメモリが求められますが、4K動画の場合は16GB以上のメモリを選びましょう。
4K動画のような負荷のかかる作業でも、メモリが大きいほどパソコンの動作は安定するので、快適に作業を進めるためにも大きめのメモリを選定してください。
ストレージは512GB以上
動画のデータを保存するストレージは、SSDの場合は最低でも512GB以上は確保しましょう。
容量が大きいほどデータを多く保存でき、処理速度も安定させられます。
また、近年はSSDの上位互換であるNVMe SSDを搭載したパソコンも増えています。
NVMe SSDはSSDよりも読み込み速度が速く、特に容量の大きい4K動画であれば、SSDとの差を実感できます。
ストレージを確認する際は、規格にも注目してみてください。
4K動画の編集におすすめのデスクトップパソコン
4K動画の編集におすすめのデスクトップパソコンを紹介します。
どれも前述した推奨スペックを満たしているので、パソコン選びに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
raytrek 4CX47-K
raytrek 4CX49-Kは、グラフィックスにはRTX 40シリーズのハイエンドモデルであるRTX 4090が採用されており、高いパフォーマンスを発揮する最新パーツが詰まった、プロのクリエイター向けのパソコンといえます。
また、冷却液を循環させて効率的に各種パーツを冷却する水冷クーラーも搭載されているので、動画編集やCG編集などのタスクも快適に行えます。
4K動画の編集におすすめのノートパソコン
4K動画の編集におすすめのノートパソコンも紹介します。
ノートパソコンで4Kの画像解像度のモニターを採用している製品は少ないですが、高い処理性能を備えていれば、フルHD画質でも4Kのモニターを別で用意することで動画編集を行えます。
パソコンを持ち運びながら作業したい方は、参考にしてください。
raytrek R5-RL6R
raytrek R5-RL6RはIntel13世代core i7を搭載したノートパソコンです。CPUに搭載されたCore i7-13620Hは当社従来品に搭載されていたCPUよりも消費電力が軽減し、発熱量と冷却音を抑えられています。さらに、クラフィックボードにはGeForce RTX 4060 8GB LaptopGPUを搭載し、クリエイティブな作業でも快適に行うことができます。
また、ストレージには1TB Gen4 SSDを標準搭載し、別ソケットへのSSD追加やメモリ容量を最大64GBまでカスタマイズできるなど、拡張性の高さも魅力です。
raytrek R7-RL
デスクトップパソコンに引けを取らないスペックを備えたノートパソコンです。
CPUには最上位グレードのIntel® Core™ i9-13900HX、グラフィックスにはRTX 4070を搭載し、正確な色表現や高負荷タスクの効率的な処理を実現します。
また、デュアルファンと大型通気口を搭載することで、熱がこもりがちなノートパソコンでも強力な冷却性能を発揮し、CPUとGPUのパフォーマンスを最大限に引き出します。
4K動画の編集におすすめの液晶モニター
4K動画の編集におすすめの液晶モニターも紹介します。
デュアルディスプレイで効率的に動画編集を進めたい方や、ノートパソコンの画面がフルHDの方は、4K対応の液晶モニターを使用するのもひとつの方法です。
ASUS ProArt PA279CV-R
動画編集だけでなく、ゲーミングや動画視聴などにも適した液晶モニターです。
最大10000nitまでの輝度表現に対応したHDR規格の「HDR10」に対応しており、コンテンツの明るい部分と暗い部分を高いコントラストで表示できるため、動画編集やグラフィックデザインに最適です。
また、モニターの波長からブルーライトを軽減する「ブルーライトシールドプロ機能」を搭載しているため、長時間の動画編集でも目が疲れにくくなります。
YouTube用の動画編集におすすめのソフト
ここでは無料で利用でき、かつ基本的な編集機能を備えた初心者向けの動画編集ソフトをご紹介します。
「VideoProc Vlogger」は、操作メニューがアイコンで表示されているため、初心者でも使いやすい無料の動画編集ソフトです。Windows・Macどちらにも対応しています。トリミング・結合、エフェクト、字幕・BGMの追加など基本的な動画編集の機能をひと通り搭載するとともに、4K動画の編集も可能です。
「Shotcut」もWindows・Macどちらでも利用可能な無料の動画編集ソフトです。トリミング・結合、テロップの追加、エフェクト・トランジション効果など動画編集の基本的な機能を備えています。4K動画の編集に対応していることに加え、対応する動画フォーマットも非常に多いことから、本格的な動画編集を行いたい場合でも利用できます。
まとめ
YouTube用の動画編集パソコンに必要なスペックと選ぶ際のポイントを解説しました。スマホが普及したことで簡単に高画質動画の撮影・YouTubeやSNSでの動画共有が可能になり、動画編集は大変身近なものとなりましたが、動画編集を行うパソコンにはビジネスや一般用途向けのパソコンよりも高いスペックが求められます。おすすめのパソコンもご紹介しましたので、当記事を参考に、ぜひ動画編集をスムーズに行えるパソコンを見つけてください。